えのキングの投資日記

日本株投資日誌

9/1(木) 次世代原発関連をチェック 三菱重工(7011)、日揮(1963)他

8月31日(水)

【相場概況】

日経平均 寄与度ランキング

東証プライムの値上がり銘柄600/値下がり銘柄1161
騰落レシオ(25日) 102.28%
空売り比率 47.7%
売買代金
東証プライム 3兆2722億円
東証スタンダード 917億円
東証グロース 1153億円

恐怖指数

日経平均 S&P500 日経VI VIX

Fear & Greed Index

恐怖と貪欲指数 - 投資家心理|ティッカー (cnn.com)


【業種】


【個別】

www.nikkei.com

岸田首相の会見で入国者数の上限引き上げが報じられ、JAL(9201)ANA(9202)が年初来高値を更新し、京浜急行(9006)JR東海(9022)など鉄道株も買われています。

kabutan.jp

保有するハウステンボス株売却により、今期最終益予想を45億円→100億円に上方修正した西部ガスHD(9536)が大幅高になっています。

www.nikkei.com

大手保険会社が、コロナ入院給付金の支払い対象を限定する方針を発表し、第一生命(8750)T&Dホールディングス(8795)などが活況になっています。

kabutan.jp

新宿のヘルスケア関連施設開発用地を売却することを発表し、大和証券投資判断「1」目標株価5420円に設定した霞が関キャピタル(3498)が大幅高になっています。

kabutan.jp

元社員によるインサイダー疑惑についての調査委員会の報告書を受領したと発表したIRジャパン(6035)が急騰しています。会社組織としての関与が否定されたとの見方が広がったようです。

kabutan.jp

半導体製造装置向けの需要が旺盛で、今期予想を上方修正したトミタ電機(6898)が大幅続伸になっています。

反面、原油安が嫌気されてINPEX(1605)が売られ、ENEOS(5020)コスモエネルギー(5021)など石油卸も軒並み売られています。

米金融引き締め強化が警戒されて、三井不動産(8801)住友不動産(8830)三菱地所(8802)など不動産株が軟調になっています。

前日上場来高値を更新し騰勢を強めていたOATアグリオ(4979)に利益確定売りがはいり、13%近い下落になっています。

www.nikkei.com

政府が金融リテラシー向上のため、国家戦略で金融教育を推進する体制を検討することを材料に、前日ストップ高していたウイルソン・ラーニング(9610)が一時ストップ高になるまで買われるも失速し、10%を超える下落に転じる荒い動きになっています。
同材料で買われたZUU(4387)も急落しています。

t.co

週刊誌に、マグロ偽装疑惑が報じられたF&LC(3563)が、一時年初来安値を更新するまで売り込まれています。

テクニカル分析

日経平均 日足 MACD

日経平均は反落!
ギャップダウンからスタートし、一時300円近く下落したものの、その後は下げ渋る展開で28000円を回復して終わっています。
米株に比べれば底堅さを見せる日本株ですが、25日線(28282円)で頭を押さえられていて、上値が重い展開です。
MACDも陰転したままで、いったんは200日線(27511円)75日線(27356円)を目指す動きがあってもおかしくありません。

本日もマザーズ指数がプラスで終わったり、比較的時価総額が小さい銘柄で21銘柄もストップ高をつけるなど、個人の買いは旺盛です。

しかしながら、7月1週から8月19日まで、海外投資家2兆9000億円買い越ししていますが、そのうち現物2000億円にとどまり、約9割が先物の買いになっています。

すなわち、まだ中長期を志向した海外投資家の買いがはいっていないという状況です。

少しづつ米株離れする兆しは出てきていますが、まだまだ、上値追いになるには時間がかかりそうです。

【本日のトピック】

www.nikkei.com

さて、岸田首相は、原発について「新増設は想定しない」としてきた方針を転換し、次世代型の開発・建設を検討するように指示しました。

次世代原発には、上記のような種類がありますが、日経新聞によると、政府が検討するのは「革新軽水炉というタイプの可能性が高いとのことです。

《関連銘柄》

三菱重工(7011)

三菱重工(7011)

https://www.mhi.com/jp

次世代原発でど真ん中は三菱重工(7011)です。
仮に、事故で燃料が解けて放射性物質を外部に出さなくてはならなくなっても、放出する量を減らすフィルターであるとか、溶けた燃料が格納容器を突き破らない、熱に強い受け皿などを開発しています。

小型モジュール炉についても設計協議入りしています。
防衛関連としても買われる銘柄ですので、押し目は狙ってみれば面白いと思います。

日揮ホールディングス(1963)

日揮ホールディングス(1963)

https://www.jgc.com/


小型モジュール炉
で、一番先行しているのが、ニュースケールパワーです。
ニュースケールパワーは2020年に設計承認を取得しています。
日揮ホールディングス(1963)はニュースケールパワーに4000万ドル出資していて、ニュースケールパワーの小型モジュール炉のプラント建設に参画する予定です。

IHI(7013)もニュースケールパワーに出資していて、日揮と共に参画する予定です。

他にも
日立(6501)三菱電機(6503)東京エネシス(1945)岡野バルブ(6492)日本製鋼(5631)などが挙げられるようです。

原発は国策になりつつありますのでチェックしておいたほうがいいと思います。



にほんブログ村 株ブログへにほんブログ村 株ブログ 株式投資情報へ
にほんブログ村 
にほんブログ村

8/31(水) FRBが重視するのは「雇用」!

8月30日(火)

【相場概況】

日経平均 寄与度ランキング

東証プライムの値上がり銘柄1543/値下がり銘柄244
騰落レシオ(25日)106.75%
空売り比率 45.2%
売買代金
東証プライム 2兆4563億円
東証スタンダード 836億円
東証グロース 1199億円

恐怖指数

日経平均 S&P500 日経VI VIX

Fear & Greed Index

恐怖と貪欲指数 - 投資家心理|ティッカー (cnn.com)

【業種】


【個別】

kabutan.jp

原油価格高騰をうけて、INPEX(1605)4%を超える上昇になり、ENEOS(5020)コスモエネルギー(5021)など石油卸関連が大幅高になっています。
三井物産(8031)三菱商事(8058)など商社株も全面高になっています。

www.nikkei.com

政府が「水素を運搬する大型船舶を受け入れられる港湾を複数整備する方針」と報じられ、川崎重工(7012)岩谷産業(8088)が大幅高になっています。

原発関連として東京電力HD(9501)三菱重工(7011)木村化工機(6378)も大幅上昇になっています。

www.nikkei.com

最大300億円・670万株の自社株買いを発表したNEC(6701)6%近い上昇になっています。
同社初の自社株買いであり、CFOが「今期の業績予想と中期経営計画に照らすと、現状の株価は満足できない」と語ったと報じられています。

www.nikkei.com

1Qの経常利益が前年同期比の42倍5.4億円に急拡大したことを発表した元気寿司(9828)が高騰し年初来高値を更新しています。

kabutan.jp

岸田首相が、「年間30万人の外国人留学生の受け入れ目標を見直し、更に留学生を増やす計画を策定するように指示した」と報じられ、子会社が外国人留学生の採用広報支援や進学・就職支援を手掛けているアクセスグループHD(7042)ストップ高まで買われ、留学生支援事業を手掛けるピーエイ(4766)一時ストップ高になるまで買われています。

www.nikkei.com

シダックスへのTOBが好感されたオイシックス・ラ・大地(3182)が大幅高になり、時価より低いTOB価格が提示されたシダックス(4837)は大幅安になっています。

kabutan.jp

新たな新株予約権を発行すると発表したダイヤモンドエレクトHD(6669)が急落しています。

www.nikkei.com

「金融教育を国家戦略に推進する」というニュースで、昨日動意づいたZUU(4387)は大幅続伸になったものの、ブロードマインド(7343)は急失速し9%を超える下落になっています。

www.nikkei.com
債務超過上場廃止の猶予期間入りしたと発表された極楽湯HD(2340)が急落しています。

テクニカル分析

日経平均 日足 MACD

日経平均は反発!
米株が続落になる中、心理的な節目である28000円をあっさり回復しています。

25日線(28265.33円)は抜けておらず、今後上値抵抗線になるのか、抜けていくのかが注目になると思います。

25日線をクリアしていけば、昨日の窓埋めとなる28600円近辺までの戻りは期待できると思いますが、MACDが陰転したままで、一定の売り圧力もあることを考えると、このまま29000円を奪回するような上昇になるのは難しいと思います。
基本は戻り売りになると思います。

半導体関連


しかしながら、SOX指数が大幅続落する中、日本の半導体関連は概ねしっかりになるなど、個別銘柄では米株離れしつつある銘柄も散見されます。

「政策断行内閣」をうたった岸田政権の実行力に期待したいところです。
(もうコロナと統一教会に金と時間をかけているべきではないと思いますが・・・)

【本日のトピック】

www.google.com


さて、ブルームバーグによるとミネアポリス連銀カシュカリ総裁は、今回のジャクソンホール後の株価下落について、「うれしく思う」「6月からの株価上昇は好ましいものではなかった」と発言しています。

現状のFRBの政策は、かっての「パウエルプット」という、株価が下落しそうな局面では利下げをちらつかし、株価を上昇に導くという政策とは180度違うことがわかります。

すなわち、株価下落はFRBの政策方針転換の要因にはならないということです。

そして、インフレについても、ピークアウトはしても、水準自体が高いわけですから、少々インフレが低下する指標がでても、政策変更の要因にはなりにくいでしょう。

だとすれば、FRBが政策変更をするとすれば、なにがきっかけになるでしょう?

以前のブログにも書きましたが、金利上昇による経済の悪影響は「住宅市場」→「新規受注」→「企業利益」→「雇用(失業率)」の順番にでます。

したがって、FRBが最重要視する項目は「雇用(失業率)」になると思います。

そういう意味で、まずは9/2の雇用統計は非常に重要になると思います。


おそらく、「雇用悪化」→「利上げ抑制」→「株価上昇」または、「雇用堅調」→「利上げ継続」→「株価下落」という反応になると思います。

8月雇用統計を占ううえで、今晩の「JOLT労働調査(求人件数)」は注目になると思います。


にほんブログ村 株ブログへにほんブログ村 株ブログ 株式投資情報へ
にほんブログ村 
にほんブログ村

8/29(月) 試練を迎える米国市場 復活のためには・・・

8月26日(金)

【相場概況】

日経平均 寄与度ランキング

東証プライムの値上がり銘柄864/値下がり銘柄867
騰落レシオ(25日) 107.00%
空売り比率 41.2%
売買代金
東証プライム 2兆0548億円
東証スタンダード 850億円
東証グロース 1103億円

恐怖指数

日経平均 S&P500 日経VI VIX

Fear & Greed Index

恐怖と貪欲指数 - 投資家心理|ティッカー (cnn.com)

【業種】


【個別】

www.nikkei.com

東京エレクトロン(8035)アドバンテスト(6857)など半導体関連が活況になり、「PS5」の値上げが好感されたソニーG(6758)も買われています。

kabutan.jp

異常気象で野菜が高騰したことから、肥料・農薬関連OATアグリオ(4979)片倉コーポアグリ(4031)日本農薬(4997)などが大幅高になり、バイオテクノロジー技術を用いた業務用イチゴ苗の開発・販売をするホーブ(1382)ストップ高。ICT農業を推進するネポン(7985)ストップ高まで買われています。

www.nikkei.com

電子機械商社の兼松エレクトロニクス(8096)と資本・業務提携を発表したテリロジー(3356)が急反発になっています。

kabutan.jp

今期配当を3円→9円に大幅増配し、発行済み株式の21.71%を償却すると発表したアルテック(9972)16%近い急騰になっています。

www.nikkei.com
日経新聞『「無人」ファミマ、人件費半分、導入コスト圧縮、実用化』の記事が報じられ、ファミリーマートが導入しているサインポスト(3996)が大幅高になっています。

kabutan.jp

kabutan.jp

kabutan.jp

三菱UFJモルガンが投資判断をニュートラル」→「オーバーウェイト」、目標株価を4850円→5500円に引き上げたホシザキ(6465)マッコーリー証券が目標株価を760円→950円に引き上げた東レ(3402)が大幅高になっています。

また、1:2株式分割と自社株消却を発表したブシロード(7803)も大幅反発になっています。


反面、リクルート(6098)ダブルスコープ(6619)などが軟調になり、直近人気化したアイスタイル(3660)リブセンス(6054)も大幅安になっています。

www.nikkei.com

医療機器販売や保守・点検を手掛ける子会社が、熊本県の公立病院に納入した機器に回路を遮断するタイマーを取り付け、故障と偽り部品交換をしていたとの疑惑が報じられた島津製作所(7701)が続落になっています。

www.nikkei.com

立会外分売を発表し、需給悪化が懸念されたサカイ引越センター(9039)7%を超える大幅安になっています。

www.nikkei.com

ガーデニング用品のタカショー(7590)が上期大幅営業減益になることを発表し、9%を超える下落に沈んでいます。

www.nikkei.com

石炭価格の高騰で、みずほ証券が投資判断を「中立」→「アンダーパフォーム」、目標株価を840円→700円に引き下げた中国電力(9504)が大幅安になり、同社が目標株価を引き下げた、北陸電力(9505)九州電力(9508)軟調になっています。

www.nikkei.com

村上ファンド系のシティインデックスイレブンスが保有株式の一部を売却していることが報じられたジャフコG(8595)9%近い急落になっています。

テクニカル分析

日経平均 日足 MACD

日経平均は反発!

塔婆

ギャップアップからスタートし、5日線(28536円)を上抜けるも、上ヒゲで、ほぼ寄り引け同値の「塔婆」を形成し、上値の重さを示しています。

 

www.nikkei.com

 

ご存じの通り、ジャクソンホールでのパウエル議長の講演が想定以上に「タカ派」と受け取られ、米株は暴落。
ナイトセッションの日経先物28120円 -490円で帰ってきています。

米株が3%~4%下落しているのに対し、日経先物1.7%ほどの下落ですので、日本株底堅いと言えるかもしれませんが・・・

今週の注目点としては、25日線(28246円)心理的な節目である28000円が守れるかということになります。

25日線を守り、反発するようなら、待望の日本株の米株離れ」が始まる可能性が高まりますが、28000円をあっさり割り込み、短期のCTAの売り転換ポイントとなる27732円をも割り込んでいくようなら、一段の大幅下落は避けられないと思います。

今週は、日経平均にとっても試練の週になりそうです。

【本日のトピック】

www.bloomberg.co.jp

さて、相場下落の引き金になった、ジャクソンホールでのパウエル議長の講演ですが、基本的には7月のFOMC議事録にそったもので、驚く内容ではなかったと思います。

にも拘わらず、市場が大きな下落で反応したのは、「米国世帯と企業は痛みを感じることになる」と認めたからだと思います。


市場は金利上昇しても、リセッションになりそうなら金利を低下するという期待をもっていたのでしょうが、パウエル議長は、「インフレ率が2%になるまでは、景気が犠牲になっても金利上昇に躊躇しない」「仕事をやり遂げるまでやり続けなければならない」との決意を示したのです。

www.bloomberg.co.jp

FRB高官である連銀総裁らも高金利維持への支持を表明しています。

クリーブランド連銀 メスター総裁
政策金利を来年初めに4%超に引き上げ、その水準を維持

アトランタ連銀 ボスティック総裁
「景気抑制的」政策金利レンジ3.5%-3.75%
9月FOMC利上げ幅50bp
政策金利「長期間」高い水準で維持

セントルイス連銀 ブラード総裁
政策金利 年末まで3.75%-4%が望ましい

フィラデルフィア連銀 ハーカー総裁
年末まで少なくとも3.4%にひきあげ様子見

ところが、マーケットは、まだこの水準を織り込んでいません。

 

米株市場は少なくとも9/13CPI(消費者物価指数発表あたりまでは厳しい展開になると思います。

jp.reuters.com

そして、さらに重要なのは、これらの政策がインフレをコントロールできるかです。

ロイターによると、プーチン大統領は、この冬に欧州をエネルギー不足価格高騰根負けさせ、ロシアに有利な条件で停戦合意させる方針のようです。

ロシアにとって最大の外貨獲得は石油天然ガスです。
したがって、これらの価格が下落すれば国庫が破綻しますので、国の威信をかけてエネルギー戦争をしかけるでしょう。

エネルギー高騰はインフレ高止まりの要因になります。

米国が世界最大の産油国でありながら、エネルギー価格をコントロールできていないのは、バイデン大統領になり、パリ協定復帰で脱炭素を宣言したため、シェールオイル採掘に投資ができなくなったからです。

米国がエネルギー政策の見直しをはかり、インフレをコントロールできるようになれば、米国市場も復活していくのだと思います。

にほんブログ村 株ブログへにほんブログ村 株ブログ 株式投資情報へ
にほんブログ村 
にほんブログ村

8/26(金) 政治に翻弄される米国市場

8月25日(木)

【相場概況】

日経平均 寄与度ランキング

東証プライムの値上がり銘柄1243/値下がり銘柄512
騰落レシオ(25日) 111.33%
空売り比率 41.3%
売買代金 
東証プライム 2兆0222億円
東証スタンダード 783億円
東証グロース 958億円

恐怖指数

日経平均 S&P500 日経VI VIX

Fear & Greed Index

恐怖と貪欲指数 - 投資家心理|ティッカー (cnn.com)

【業種】


【個別】

kabutan.jp

バークレーズ・キャピタルと共同保有者の保有株比率が6.54%になり、新たに5%を超えてきたことと、原発のプラントにチタンが使われることから、大阪チタニウム(5726)次世代原発関連として大幅高になっています。
同業の東邦チタニウム(5727)も大幅上昇になっています。

kabutan.jp

三菱UFJモルガンが目標株価を2200円→2400円に引き上げた日本電波工業(6779)が急騰しています。
また、同社は、同じ水晶デバイスを手掛ける大真空(6962)にも強気のレポートをだしており、大真空も大きく上昇しています。

www.nikkei.com

環境省は、リサイクル分野の工程表を作成し、2030年までに市場規模を50兆円から80兆円に拡大する方針と報じられ、リサイクル事業を手掛けるリネットジャパン(3556)アミタホールディングス(2195)ストップ高まで買われ、アサカ理研(5724)エンビプロ(5698)イボキン(5699)なども大幅高になっています。

次世代原発関連で、助川電気(7711)木村化工機(6378)日本製鋼所(5631)日本ギア工業(6356)太平電業(1968)などが大幅続伸になっています。  

www.nikkei.com

反面、関潤社長の退任・退社が報じられた日本電産(6594)が大幅安になっています。

kabutan.jp

7月の月次で経常利益が2ケタ減益になった神戸物産(3038)が大幅安になっています。

kabutan.jp
野村証券がディスプレイ関連減速見込みで、目標株価を4290円→3750円に引き下げた大日本印刷(7912)が急落しています。

レジャー関連軟調になり、JR東日本(9020)JR東海(9022)など鉄道株が売られ、天然ガス高騰で、東京瓦斯(9531)大阪瓦斯(9532)東邦瓦斯(9533)などガス株が大幅安になっています。


テクニカル分析

日経平均 日足 MACD

日経平均は反発!

短期空売り筋が買い戻しの目安にしている25日線(28213円)を前にショートカバーが入った模様で、「陰の陽はらみ」を形成しています。

陰の陽はらみ

ここもと、「陰の陽はらみ」を形成すると、翌日は値上がりするケースが多く、明日の動きにも期待したいところです。

海外投資家売買動向

日経平均が戻り高値を付けた8/15-8/19の週には海外投資家は+4044億円買い越し(現物▲223億円/先物+4267億円)で、短期筋の先物主導の買いが続いていたことが確認されています。

一方で、スタンダード市場においては202億円の買い越しになっていて、過去3年で最大の買い越しになっています。

調整局面となった今週、海外投資家の動向には注目です。
プライム市場においても、現物の買い越しが確認できれば、日本株の新たなステージ入りとなるかもしれません。

【本日のトピック】

さて、市場はジャクソンホール会議の結果に関心が高まっていますが、私はここもとのブログにも書いたように、恐らく無風の結果になり、ショートカバーが入って持ち直す展開を想定しています。

しかしながら、インフレは高止まりして、FRBの引き締め長期化、リセッション懸念が高まり、米株は「逆業績相場」に入って下落するという状況になってもおかしくありません。

www.google.com

コロンビア大学教授でノーベル経済学賞を受賞しているステイグリッツ氏は、「急激な利上げはインフレを悪化させる可能性」を指摘しています。

金利上昇を需要サイドから見れば、
金利上昇→借金減少→消費減少→物価低下ということになりますが、

供給サイドからみれば、金利上昇は、海外要因であるエネルギーや食糧の価格低下にはつながりません。

むしろ、金利上昇は供給サイドのボトルネックへの投資を難しくさせ、インフレは悪化するというものです。

景気を悪化させる急激な利上げは、インフレを悪化させる可能性があると、タカ派FRBの政策に苦言を呈しています。

www.nikkei.com


もともと、FRBタカ派に変貌させたのは、中間選挙前にインフレ低下させたいバイデン政権の意向が色濃く影響しています。

昨日発表された「学生ローン返済免除」の教育徳政令も、まさに中間選挙を意識した人気取り政策です。

www.google.com

米国では、すでに電気代高騰で6分の1の世帯が公共料金を滞納しているようです。
金利が上昇しても、この現象は悪化の一途でしょう。

ステイグリッツ氏の「急激な金利上昇はインフレを悪化させる」という主張が市民権を得れば、中間選挙以降は金利上昇が止まるというシナリオも頭のスミに置いておいたほうがいいかもしれません。


にほんブログ村 株ブログへにほんブログ村 株ブログ 株式投資情報へ
にほんブログ村 
にほんブログ村

8/25(木) 日本株は米国離れを起こすのか?

8月24日(水)

【相場概況】

日経平均 寄与度ランキング

東証プライムの値上がり銘柄1006/値下がり銘柄734
騰落レシオ(25日) 116.02%
空売り比率 42.7%
売買代金
東証プライム 2兆2916億円
東証スタンダード 738億円
東証グロース 1016億円

恐怖指数

日経平均 S&P500 日経VI VIX

Fear & Greed Index

恐怖と貪欲指数 - 投資家心理|ティッカー (cnn.com)

【業種】


【個別】

www.nikkei.com

岸田首相が、来夏以降原発を17基再稼働させる方針と次世代原発の建設検討を支持したと報じられ、再稼働関連で東京電力HD(9501)10%近い上昇を筆頭に電力株が全面高になっています。
また、次世代原発関連として、三菱重工(7011)川崎重工(7012)IHI(7013)が大幅高になり、東京エネシス(1945)助川電機(7711)高田工業所(1966)木村化工機(6378)なども高騰しています。

www.nikkei.com

kabutan.jp

祖業である生物顕微鏡などを手掛ける科学事業の売却方針が報じられたオリンパス(7733)が、上場来高値を更新し、農業に参入することを発表したフジタコーポレーション(3370)ストップ高まで買われています。

www.nikkei.com

自社株買いの発表をしたシンデン・ハイテックス(3131)オリコン(4800)が急騰しています。

www.nikkei.com

反面、東京エレクトロン(8035)レーザーテック(6920)などの半導体関連が売られ、任天堂(7974)コナミ(9766)バンダイナムコ(7832)などゲーム関連軟調になっています。

キーエンス(6861)富士通(6702)HOYA(7741)など値がさ株も総じて売り込まれています。

www.nikkei.com

岸田首相は入国前の現地コロナ検査免除の方針を表明するも、目新しいものとはみなされず、前日物色された、JAL(9201)ANA(9202)エアトリ(6191)オープンドア(3926)などは軟調な動きになりました。

www.nikkei.com

増担保規制がかけられたアイスタイル(3660)光・彩(7878)が急落し、昨日ストップ高したセイファート(9213)も大幅反落になっています。

SBI証券が目標株価を1400円→900円に引き下げた

Chatwork(4448)が大幅安になっています。

テクニカル分析

日経平均 日足 MACD

日経平均は5日続落!

ギャップアップからスタートしたものの、心理的な節目である28500円を超えたところで反落し陰線で終わっています。

MACDが陰転し、パラボリックも陰転していますので、下落トレンドを示唆していますが、本日は値上がり銘柄数が値下り銘柄数より多く、マザーズ指数もプラスになっています。

指数はマイナスになるも、個別では物色が旺盛であることがうかがえ、25日線(28181円)近辺では、いったん反発に入る可能性が高いと思われます。

野村証券は、先物主導で日経平均を押し上げてきたCTAが売り転換するポイントとして27730円を予想しています。
いったん、反発にはいるとは思いますが、25日線を下抜けし、28000円を割り込むようなことがあれば、下落に拍車がかかることも頭に入れておいたほうがいいかもしれません。

【本日のトピック】

www.nikkei.com

さて、昨日、7月米新築住宅販売が発表になり、前年同期比29.6%減の6年半ぶりの低水準であったことが報じられています。


発表直後は、インフレが低下しているということで、長期国債利回りも下落したのですが、その後は上昇に転じ、3%を超えてきています。

これまでは、インフレが低下する指標が出たときには、FRB金利上昇にメドをつけ、早期利下げになるというシナリオで株が上昇していました。

ところが、マーケットは、インフレが低下しても、あくまでFRBが求める物価水準は2%であり、簡単に金利上昇に歯止めをかけることはないというコンセンサスに変わりつつあります。

週末のジャクソンホールでのパウエル議長の講演が注目されていますが、マーケットは楽観ばかりでもなくなってきていますし、タカ派発言を当て込んだショートポジションも積み上がっています。

ジャクソンホールが終了すれば、内容のいかんを問わず、いったん買戻しの動きがでるかもしれません。

しかしながら、市場の関心は、徐々に金利上昇がもたらす景気悪化に移ってきます。
利上げによる経済への悪影響は「住宅市場」「新規受注」「企業利益」「雇用(失業率)」の順番に出ます。
「住宅市場」金利に最初に反応するため、経済の先行指標になります。
今回の新築住宅販売の悪化は、米国がリセッションに近づきつつあることを示します。

www.nikkei.com

それに対し、日本の4~6月のGDPは、3期連続プラスとなり、コロナ前の水準を回復しています。

 

特に設備投資の伸びが著しく、先日の決算で、半導体関連の決算見通しがおおむね強気であったところにもあらわれています。

www.nikkei.com


まだまだ、ツッコミどころは満載ですが、岸田首相も、ようやく、やっと、くそ重い腰を挙げてきたのかもしれません。

日本株が米国離れをおこすのも近いのかもしれません。

にほんブログ村 株ブログへにほんブログ村 株ブログ 株式投資情報へ
にほんブログ村 
にほんブログ村

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

8/24(水) ジャクソンホールを乗り切ったとしても・・・

8月23日(火)

【相場概況】

日経平均 寄与度ランキング

東証プライムの値上がり銘柄388/値下がり銘柄1397
騰落レシオ(25日) 117.44%
空売り比率 42.8%
売買代金
東証プライム 2兆3244億円
東証スタンダード 839億円
東証グロース 1028億円

恐怖指数

日経平均 S&P500 日経VI VIX

Fear & Greed Index

恐怖と貪欲指数 - 投資家心理|ティッカー (cnn.com)

【業種】


【個別】

www.nikkei.com

政府が水際対策の見直しを検討することが報じられ、JAL(9201)ANA(9202)が大幅高になり、オープンドア(3926)アドベンチャー(6030)HANATOUR JAPAN(6561)などレジャー関連が急騰しています。

www.nikkei.com


持ち株会社体制への移行を検討すると発表したラウンドワン(4680)もレジャー関連として物色されています。

kabutan.jp


三菱UFJモルガンが目標株価を2790円→3170円に引き上げたINPEX(1605)SBI証券が目標株価を3250円→3400円に引き上げたダブルスコープ(6619)が大幅高になっています。

kabutan.jp

6/24のこのブログにも紹介したストリームメディアコーポレーション(4772)サウジアラビアと業務協約締結を発表しストップ高まで買われています。

kabutan.jp


NTT(9432)とみられるグループ会社からサブスクリプションビジネス運用支援プロジェクトを受注したと発表したノムラシステムコーポレーション(9432)が急騰しています。

kabutan.jp

 

kabutan.jp


7月の月次が好調であったレントラックス(6045)が一時ストップ高まで買われ、自社株消却を発表したジャパンベストレスキューシステム(2453)も大幅反発になっています。

www.nikkei.com
反面、新たな不正発覚でトラックのほぼ全量が出荷停止になると報じられた日野自動車(7205)が年初来安値を更新し、親会社のトヨタ(7203)デンソー(6902)も売り込まれています。

www.nikkei.com

欧米中銀の引き締めが警戒され、ソフトバンクG(9984)エムスリー(2413)など主力グロース株が売られ、英国で集団訴訟のニュースが報じられたソニーG(6758)が3%を超える下落になっています。

www.nikkei.com

日本製鉄(5401)が大阪チタニウム(5726)を追加売却したことが報じられ、4%近い下落になっています。

大和証券立会外分売を引き受けてます。これは偶然?

kabutan.jp

前日に決算で増配が好感され大幅続伸になったあいHD(3076)大和証券が目標株価を2500円→1900円に引き下げたことが嫌気され、昨日の上昇分の大半を吐き出しています。

テクニカル分析

日経平均 日足 MACD

日経平均は4日続落!

大幅ギャップダウンからスタートし、心理的節目の28500円も割り込む陰線になっています。

しかしながら、本日安値の28395円は、おおむね、3/25高値(28338円)6/9高値(28389円)水準まで来ており、従来のレジスタンス水準が下値抵抗線に変わるレジサポ変換がおこっている可能性もあり、いったんは反発にはいる可能性もあると思います。

上昇する25日線(28127円)も近づいてきており、短期のショート筋の買戻しも意識されます。

少し落ち着きを取り戻す水準と思います。

【本日のトピック】

www.google.com

さて、ブルームバーグによると、短期筋のヘッジファンドは、ジャクソンホールでパウエル議長がタカ派の発言をすることを見越して、かなり極端な金利上昇に備えたショートポジションを構築しているようです。

ここまで極端なポジションを取っていれば、いざジャクソンホールタカ派の発言が出たとしても、織り込み済みということで大きな動きはないかもしれません。

天然ガス 日足

しかしながら、ジャクソンホールを乗り切ったとしても、米国市場は、かなり不安定な動きになると思います。

上記は天然ガスの日足です。ここにきて年初来高値を更新してきています。

ドイツ 電気料金

ドイツの電気代は過去平均の14倍まで跳ね上がっているようです。
ここもと、インフレは沈静化してきているというのがコンセンサスになっていますが、これから冬を迎えるうえで、エネルギーの高騰が、再び問題になる可能性があります。

www.google.com

バフェット氏もオキシデンタルの株を買ってます。

エネルギー価格高騰がインフレを高止まりさせるということになれば、FRB金利上昇を長期にわたって継続しなくてはなりません。

為替も137円まで円安が進行してきていますが、円安はGAFAMのようなグローバル企業にとってはマイナスです。
米国は「逆金融相場」に入っていくと思います。

NYダウ平均 日足 9月末にかけて下落?

ジャクソンホールを乗り切ったとしても、まだまだ試練は有りそうです。



にほんブログ村 株ブログへにほんブログ村 株ブログ 株式投資情報へ
にほんブログ村 
にほんブログ村