えのキングの投資日記

日本株投資日誌

11/22(火) 数十年に一度のビッグチャンスをつかむことができるのか? TDCソフト(4687)

11月21日(月)

【相場概況】

日経平均 寄与度ランキング

東証プライムの値上がり銘柄1226/値下がり銘柄535
騰落レシオ(25日)112.90%
空売り比率 42.3%
売買代金
東証プライム 2兆4510億円
東証スタンダード 857億円
東証グロース 2253億円

11/18 米国市況


恐怖指数

恐怖指数

Fear & Greed Index

恐怖と貪欲指数:投資家心理 |ティッカー (cnn.com)

【業種】


【個別】

www.nikkei.com


ウォーレン・バフェット氏が率いるバークシャー・ハザウェイが子会社を通じて三菱商事(8058)丸紅(8002)住友商事(8053)など大手商社5社の株を買い増ししていたことが報じられ商社株に見直し買いが入っています。

バークシャー5大商社株5%以上保有していることがわかったのは2020年の8月頃で、そのころから株価もかなり上昇していたため、あらためて買い増しが判明したことを好感しているようです。

バークシャーはアップル等のハイテク株のヘッジの一環として石油株を買っていると見られ、今回の商社株の買いもその一連の流れと考えられます。

kabutan.jp

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東京海上ホールディングス(8766)2791円 +63.5円
SOMPOホールディングス(8630)5631円 -491円

先週末、2Qの決算発表をした東京海上ホールディングス(8766)は通期最終益を4300億円→3700億円下方修正の発表をしていますが、株価は続伸しています。

同じくSOMPOホールディングス(8630)も通期純利益を1600億円→800億円まで下方修正することを発表しましたが、株価は8%を超える急落になっています。

両社の明暗をわけたのは株主還元の有無であり、東京海上500億円2500万株を上限とした自社株買いを発表しています。

今後も市場は「株主に対する姿勢」を厳しく選別していくと思われます。

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Waqoo(4937)1036円 +150円

化粧品などのオリジナルブランドを企画・販売するWaqoo(4937)が場中値つかずのストップ高比例配分になっています。

同社は先週末に決算発表をおこない2022年9月期は連結経常利益が2100万円の赤字になるも、今期は1.4億円の黒字にV字回復する見通しを発表しています。

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また、決算発表と同時に、医療法人のマーケティングコンサルティングを手掛けるSBCメディカルグループと業務提携契約を締結しています。

同グループはWaqooの筆頭株主相川佳之氏が代表を務めていて、今回の提携で医療機関からの「血液由来加工・脂肪由来幹細胞加工」受託サービスを行うとのことです。

業務を再生医療分野に拡大することに期待が集まっていて、6月の高値1070円が意識される展開になりそうです。

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HOUSEI(5035)897円 +150円

情報システム開発クラウドサービスを展開するHOUSEI(5035)ストップ高まで買われています。

同社は中国向け越境ECプラットフォーム「24ABC」についてサービスを拡充すると発表しています。


VISAやMasterCardなどクレジットカードに対応するようにしたほか、言語も簡体中国語に加え、繁体中国語、日本語、英語も利用が可能になったようです。

中国ではECプラットフォームの使いやすさが、売上の大きな明暗をわけるようです。

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バンク・オブ・イノベーション(4393)10650円 +1500円

バンク・オブ・イノベーション(4393)ストップ高まで上昇しています。


同社は今年9月に大和証券を割当先に発行した2つの新株予約権の行使停止期間を11月22日から来年の8月4日まで延長することを発表しています。


行使停止が解除されれば、需給悪化につながるため、行使停止期間延長は好感されたようです。


しかしながら、同社のメメントモリくそゲーという話もある)のセルランは低下してきていて、なぜ行使期間を延ばすのかは意味不明です。


今のうちに行使を促し、資金を得たほうが、次の開発につながるとおもうのですが・・・?


そもそも、この2つの新株予約権の行使期間は来年の9月5日までになっていますので、行使停止期間が明けてから1か月しかありません。

 

1か月では行使できないのでは・・・?


大和証券がなぜ承知したのかもわかりませんが、株価操作の臭いがプンプンします。


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モダリス(4883)342円 -60円

反面、新株予約権5万8000個潜在株式数580万株)を発行すると発表したモダリス(4883)15%近い急落になっています。

調達資金は約22.9億円になり、新たに開始するプロジェクトの研究開発費やアデノ随伴ウイルス(AAV)の改良に必要な検証試験にあてるとのことですが、潜在株式数が発行済み株式数の20%近くに相当することから、株式価値の希薄化懸念が嫌気されたようです。

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 LIFULL(2120)249円 -31円

LIFULL(2120)11%を超える急落になっています。


同社は11/9に決算と同時に500万株10億円を上限とする自社株買いを発表し、株価が高騰していましたが、先週末に自社株取得終了を発表しています。

11/18までに金額が上限に達した様子で、弾切れが嫌気されたようです。

もともと、決算もコスト抑制子会社売却益が要因の回復であったため、株価は低迷を余儀なくされると思われます。

テクニカル分析

 


日経平均は小幅高!

買いからスタートするも、28000円の壁は重く、下落に転じた5日線(27958円)もわずかに下回って終わっています。

引き続き、「下値も固いが上値も重い」展開が続いていて、方向性が出ていません。

しかしながら、東証プライムでは値上がり銘柄数が値下り銘柄数の倍以上になっています。

個別銘柄では、動く銘柄も多く回転も効いています。


しばらくは「森を見るより木を見る相場」かもしれません。

【本日のトピック】

TDCソフト(4687)

TDCソフト(4687)

https://www.tdc.co.jp/


さて、本日は金融・流通関係ソフト開発に強みを持つTDCソフト(4687)を紹介します。

kabutan.jp

同社は11/82Qの決算発表をしています。

2Qの営業利益は、前年同期比16.6%増18.5億円を計上し、まずまずの成績を収めています。

TDCソフト(4687) 通期業績予想

 


通期見通しは据え置きましたが、全分野の売上が伸びており、過去最高益を更新する予定です。

 

いち早く、高付加価値である次世代型SI事業に注力したことが奏功しているようです。

 

www.nikkei.com


決算発表時は4%くらいしか上昇しなかったのですが、本日は窓を開けての急上昇になっています。

きっかけは、日経新聞が、NTTデータ(9613)が京都銀行横浜銀行など約40の地方銀行が使用する基幹システムについて、2028年以降段階的にクラウドを使った新しいシステムに切り替えていく方針」と報じたことにあります。

TDCソフトは金融ソフト開発に強みを持ち、NTTデータ向けの売上も多いため、白羽の矢が立ったようです。

もっとも、昨日、Twitter「煽り屋」が煽りまくっていたため、大量のイナゴが飛び乗ったようですが・・・

CIJ(4826)日足

同様の思惑でCIJ(4826)も大幅高になっています。

少々、手垢がついてしまったため、目先は株価も乱高下するかもしれません。

しかしながら、今回のシステム改新は数十年に一度と言われるようなビッグビジネスで、参加することになれば、株価は位置どころを変えるでしょう。

時価総額375億円で現金等のキャッシュフロー113億円保有しています。ソフト開発の重責も十分担えるでしょう。

業績も順調に伸びていますので、タイミングを見ながら仕込んでおくと、意外に伸びるのではないでしょうか?

 

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11/21(月)米株はしばらく一進一退の攻防か?

11月18日(金)

【相場概況】

日経平均 寄与度ランキング

東証プライムの値上がり銘柄986/値下がり銘柄753
騰落レシオ(25日)118.13%
空売り比率 44.4%
売買代金
東証プライム 2兆9864億円
東証スタンダード 1001億円
東証グロース 2090億円

11/17 米国市況

 

11/18 米国市況

恐怖指数

恐怖指数

Fear & Greed Index

恐怖と貪欲指数:投資家心理 |ティッカー (cnn.com)

Fear & Greed Index と NYダウ

NYダウとFear&Greed Indexの周期性を利用して、NYダウの方向性を分析する向きもあります。

これによると、NYダウは、しばらく上値遊びをした後、下落トレンドにはいることになりますが・・・?

【業種】


【個別】

米2年国債利回り

保険株

FRB高官のタカ派発言で、米金利が上昇。
東京海上(8766)T&Dホールディングス(8795)MS&AD(8725)など保険株全般に買いがはいっています。

自動車株

為替が140円を回復し、三菱自動車(7211)いすゞ自動車(7202)マツダ(7261)など自動車株の一角が大幅高になっています。

www.nikkei.com

 

アバールデータ(6918)業績予想および配当予想の修正に関するお知らせ

アバールデータ(6918)3330円 +349円


電子制御装置を手掛けるアバールデータ(6918)続伸し、一時ストップ高になるまで買われています。

同社は今期最終利益を従来予想の16.4億円→40.8億円に上方修正することを発表し、年間配当94円→234円に大幅増額修正しています。

政策保有株のひとつであるレーザーテック(6920)株の売却益を3Qに特別利益として計上し、前日終値ベースでの配当利回り7.8%まで上昇したため短期資金が攻勢をかけたようです。

アバールデータ(6918)日足

年初来高値を更新していますが、マドを開けての大陰線になっていますので、短期的には注意が必要かもしれません。

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ミクニ(7247) 381円 +80円

2輪、4輪用の燃料噴射器を手掛けるミクニ(7247)ストップ高まで買われています。

同社は自社HP上に、インドの現地法人(MID)がインド二輪市場4位のBAL社より燃料噴射システムの受注をし、10月より生産を開始したことを開示しています。

MID社がインドで販売する燃料噴射システムはBAL社他、数社に供給が見込まれ、2026年には現在の約3倍に伸長する予想のようです。

kabutan.jp


同社は11/9引け後に2Q決算通期業績の下方修正を発表し、株価が売られていただけに、見直し買いが入ったようです。
来週も買いが続くか注目です。

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ソフトバンクG(9984)6075円 -244円

反面、ソフトバンクG(9984)4%近い下落になり、1銘柄で日経平均50円引き下げています。

前日のNY市場でアリババが自社株買い拡大発表で大幅高になっていたため、寄り付きこそ買いからスタートしたものの、S&P長期発行体格付けの見通し(アウトルック)「安定的」「ネガティブ」に引き下げたことが伝わり(格付けはBB+据え置き)反落しました。

さらに、日経新聞孫社長が個人的にソフトバンクGに対し約6800億円の未払い金を抱えていることが、ソフトバンクGの開示資料から明らかになった」と報じ、株価下落に拍車をかけました。

それにしても、これって中小企業のようなスキームで巨額の金を回しているということですね。

山一証券3000億円の簿外債務で廃業に追い込まれました。)

素人考えでは、実質的に会社の資金で名義だけ孫社長にしているようなものでは・・・


孫社長は会社に金利をはらっているのか?


儲かれば払い込みはせずに利益だけとっておしまいにするつもり?


究極のどんぶり勘定のような・・・国税的にOUTではないのか?)

ファンドの下落はもちろんリスクですし、これでは、孫社長が後継に譲るなんてことは出来ません。

ますます、MBOの思惑が濃くなり、株価はどのように動くかわかりませんが、孫社長の健康がソフトバンクGの最大のリスクであることは間違いないと思います。

www.google.com

楽天グループ(4755)664円 -39円
エムスリー(2413)4460円 -160円
リクルート(6098)4437円 -146円

セントルイス連銀のブラード総裁が、金融当局は政策金利「最低」でも5-5.25%に引き上げるべき。 十分抑制的な金利については5-7%になる可能性があると述べ、楽天グループ(4755)やエムスリー(2413)リクルート(6098)などグロース株の一角が軟調になっています。

www.nikkei.com

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スクエニHD(9684)6430円 -120円
Aiming(3911)409円 -51円
バンクオブイノベーション(4393)9150円 -620円

インサイダー事件で新たな逮捕者が出たと報じられたスクエニHD(9684)が続落になり、インサイダー取引の対象株となったAiming(3911)は新作ゲーム「脱獄ごっこ PRO」のサービス開始が材料出尽くしとみなされ、11%を超える下落になっています。

増担保規制解除が発表になったバンクオブイノベーション(4393)は大幅高からスタートし、一時11%を超える上昇になりましたが、次第に値を消し、終値では6%を超える下落になっています。

kabutan.jp

デルタフライIR資料


Delta-Fly Pharma(4598)838円 -150円

抗がん剤開発のバイオベンチャーであるDelta-Fly Pharma(4598)ストップ安まで売り込まれています。

同社はマッコリー・バンク・リミテッドを割当先にする第三者割当により、第5回および第6回の新株予約権並びの第1回無担保社債の発行を発表しています。

新株予約権の割り当ては12/5で、潜在的な希薄化は23.99%になります。

エクイティファイナンスを行う会社は、一度やると何回も行う傾向があり、財務体質も弱いので、中長期の投資には向かないと思います。

テクニカル分析

日経平均 日足 MACD

日経平均は小幅続落!

 

スラストダウンを形成し、下向きに転じた5日線(27962円)を下回るも、75日線(27639円)や25日線(27482円)を下抜けるような下落にもなっていません。

日経平均先物

ナイトセッションの日経先物27970円 +90円で帰ってきています。

5日線は回復する水準ですが、28000円越えが重い状況。
引き続き、下値も固いかわりに上値も重い展開になりそうです。


来週は、11/23(水)勤労感謝の日で休日になり、11/24(木)感謝祭で米国が休場になります。


方向性がでるのは、もう少し先になりそうです。

【本日のトピック】

www.google.com

さて、ボストン連銀コリンズ総裁「12月のFOMCにおいても0.75%の利上げになる可能性もあり得る」とコメントし、インフレ抑制のため追加利上げが必要との見解をあらためて示しています。

先のセントルイス連銀のブラード総裁同様に、ここもとのFRB高官発言はタカ派の発言が目立ちます。

恐らく、FEDは、今のタイミングでの株価上昇は好ましくないと考えているのでしょう。



資産効果で、せっかくの利上げの効果が薄まることになりますし、資産効果で恩恵を受けるのは主に富裕層になります。
一般層は利上げとインフレで苦しむという構図があるため、株が上昇すると、次々とタカ派発言をするという流れです。

しかしながら、株式マーケットは、FRB高官のタカ派発言に慣れてきたのか、大して下がらず耐性を高めています。

それに対し債券相場は金利上昇傾向が見られ、タカ派発言にしっかり反応しているというイメージです。

www.google.com

 


エコノミストの予想もターミナルレートの水準や利下げの時期については意見がわかれています。

どちらかと言えば、欧州系ハト派米系タカ派のイメージです。

2022年12月 米国経済スケジュール

株式市場と債券市場の方向性が違う状況のときは、一進一退の横バイ相場が続くと思います。

逆に12/13CPI発表12/14FOMC終了後のFRB議長発言で、上か下かのどちらかに大きく振れる相場になる可能性があると思います。

イベント前にはポジションを軽くしておくのも一考かもしれません。


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11/18(金) ネクストGAFAMは「逆業績相場」に産声をあげる!

11月17日(木)

【相場概況】

日経平均 寄与度ランキング

東証プライムの値上がり銘柄1279/値下がり銘柄489
騰落レシオ(25日)111.14%
空売り比率 41.2%
売買代金
東証プライム 2兆8010億円
東証スタンダード 1135億円
東証グロース 2081億円

11/16 米国市況


恐怖指数

恐怖指数

Fear & Greed Index

恐怖と貪欲指数:投資家心理 |ティッカー (cnn.com)


【業種】


【個別】

www.nikkei.com

インバウンド関連


政府が、10月の訪日客数前月比2.4倍49万人になったことを発表し、ここもと調整していた、空運百貨店旅行鉄道レジャーリサイクルショップなどインバウンド関連が全面高になっています。

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ヤーマン(6630)1406円 +300円

美容健康機器の製造販売を扱うヤーマン(6630)が場中値つかずのストップ高比例配分まで買われています。

ヤーマン(6630)業績予想の修正に関するお知らせ

 

同社は、中国国内ECにおける「618商戦」などのイベントが非常に好調であったほか、中国独身の日に向けた出荷
売上に大きく寄与したことで、2Qの業績の大幅上方修正を発表しています。

1Qが減益であったため、通期目標の達成が危ぶまれていましたが、今回の上方修正で達成が現実的になったようです。

ロックダウンの影響で、中国でビジネスをする会社は厳しい決算の会社が多いのですが、EC等の確固たる販売網を持つ会社は、逆に「巣ごもり需要」をつかんでいることがうかがえます。

10/26のブログで紹介したアクシージア(4936)も同様に期待が持てると思いますが・・

アクシージア(4936) カップウイズハンドルか?

 

kabutan.jp

坪田ラボ(4890)1030円 +150円

11/14のこのブログの【個別】欄で取り上げた坪田ラボ(4890)ストップ高まで買われています。

 

同社は引け後、「ドライアイの自律神経活動」に関する論文を発表したと開示しています。

材料は豊富な銘柄で、会社もIRに積極的なので、今後ともマークしたい銘柄です。

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SOX指数

半導体関連

反面、米マイクロンDRAMとNANDのウエハーの減産を発表し、設備投資の追加削減も検討していると報じられ、SOX指数4%を超える下落になっています。

東京エレクトロン(8035)レーザーテック(6920)アドバンテスト(6857)など半導体関連が全面安になっています。

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しかしながら、エヌビディアは3Q決算が市場予想を上回ったと発表しています。

データセンター事業の売上が31%増になっていて、アナリスト予想を超えています。

半導体は濃淡ありますが、データセンターパワー半導体は当面好調と見ておくほうがいいと思います。

 

非鉄金属

非鉄金属が総じて安く。大阪チタニウム(5726)東邦チタニウム(5727)住友金属鉱山(5713)はそろって5%以上の下落になっています。

 

www.nikkei.com

サイボウズ(4776)日足

サイボウズ(4776)2047円 -365円

ここもと、快調に上昇していたサイボウズ(4776)が、年初来高値水準から、一気に15%を超える下落になっています。

kabutan.jp


10/25の決算発表から38%の上昇になっていて、信用の買い残も112万株溜まっていたことから、上昇しすぎた株価の調整する動きがでたようです。


テクニカル分析

日経平均 日足 MACD

日経平均は反落!

ギャップダウンからスタートし、5日線(28035円)を割り込んできています。

10月以降、一貫して安値を切り上げて上昇トレンドを形成してきたため、昨日の安値(27743円)及び、75日線(27638円)あたりを守れるかが注目になります。


【本日のトピック】

www.google.com

 

さて、サンフランシスコ連銀のデーリー総裁は、現在進めている利上げを停止し維持する水準として、4.75%-5.25%「妥当」な範囲との見解を示しています。

その上で、政策金利「一定水準まで引き上げ、その後しばらく据え置くというのが戦略で、引き締めキャンペーンが終了に近いという意味ではない。」

「利上げの一時停止はない。現時点での議論はペースの減速である。」と釘を刺しています。

www.google.com

ゴールドマンは、インフレが高止まりする公算が大きいとして、米政策金利のピーク水準を従来予想から0.25bp引き上げ「5.00%-5.25%」としています。

概ね、米政策金利のピーク水準は5.00%±0.25%になるのが妥当という認識が広がりつつあると思います。

11/15 米PPI(生産者物価指数)

11/15に発表になったPPI(生産者物価指数)は市場予想を下回り、先のCPI(消費者物価指数同様、インフレピークアウトの兆しを示すものになりました。

 

PPI発表を受けて、NYダウは寄り付きこそ高くなりましたが、徐々に失速し、その後、ポーランドに着弾のニュースもありマイナスで終わっています。


翌日もNYダウは小幅安に留まり、CPI発表の時のような上昇は見られず、上値が重い印象です。

 

政策金利のピーク水準が5.00%±0.25%に定まりつつあるということは、市場の極端な変動は抑えられるとは思いますが、上記2年国債利回り5.00%±0.25%まで上昇するということを意味しています。

当然、10年国債利回りも上昇することになり、企業業績を圧迫することになります。

jp.wsj.com

カンザスシティー連銀のジョージ総裁は「景気後退なきインフレ抑制は困難」との認識を示しています。

同氏は労働市場は極めてひっ迫していて、どうすれば減速を避けつつインフレを引き下げられるのかわからない。」

「40年に及ぶFRBでの在職期間において、このような引き締めによって、痛みを伴わない結果になったことはない」と述べています。
(来年1月退任なので、少々口がすべったのかも・・)

マーケットは、しばらく持合いなのかもしれませんが、11/2311月FOMCの議事録公表12/13~14FOMCで、FRBタカ派姿勢が確認されれば調整にはいると思われます。


米国は「逆業績相場」に入りつつあるのかもしれません。

企業業績は下がり指数も下落すると思われます。

しかしながら、そのような環境で、本当に社会に必要とされる会社の株は、脚光を浴びるようになります。

歴史的にみても、時代をリードする企業は不況の中に生まれています。

ネクストGAFAMは「逆業績相場」に産声をあげると思います。

 








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11/17(木) 火の鳥(hinotori)羽ばたく! オプティム(3694)

11月16日(水)

【相場概況】

日経平均 寄与度ランキング

東証プライムの値上がり銘柄940/値下がり銘柄822
騰落レシオ(25日)106.24%
空売り比率 40.2%
売買代金
東証プライム 3兆5132億円
東証スタンダード 1391億円
東証グロース 1844億円

11/15 米国市況


恐怖指数

恐怖指数

Fear & Greed Index

恐怖と貪欲指数:投資家心理 |ティッカー (cnn.com)


【業種】

 


【個別】

www.nikkei.com

東京エレクトロン(8035)46400円 +750円
アドバンテスト(6857)9230円 +110円
SCREEN HD(7735)9230円 +110円

ウォーレン・バフェット率いるバークシャー・ハザウェイ半導体受託製造最大手のTSMCに投資していることが報じられ、東京エレクトロン(8035)アドバンテスト(6857)SCREEN(7735)など主力半導体関連の一角が物色されています。

INPEX(1605)1557円 +30円
石油資源開発(1662)4185円 +125円

同氏が石油株の買い増しをしたことと、原油価格が上昇したことから、INPEX(1605)石油資源開発(1662)も買われています。

主要商社株 株価

同氏がアジアTSMCに投資した連想からか、過去に投資実績のある三井物産(8031)三菱商事(8058)など商社株も買われています。

www.nikkei.com

マイクロ波化学(9227)2147円 +400円
三井化学(4183)3080円 -50円

三井化学(4183)マイクロ波を用いた炭素繊維製造用実証設備供給に関する契約締結を決議したと発表したマイクロ波化学(9227)ストップ高まで買われています。

同社は三井化学(4183)から対価として総額7.68億円を収受する予定ですが、同社の今期売上高予想は11.33億円であり、業績へのインパクトの大きさから買いが入りました。

マイクロ波化学(9227) 日足

なお、本契約の計上は来期(2024年3月期)になることや、決算発表後、短期的に過熱していることから、いったんは調整する可能性もあると思います。

www.nikkei.com

ナブテスコ(6268)3445円 +140円
ハーモニック・ドライブ(6324)4650円 -510円

保有するハーモニック・ドライブ株916万200株約473億円野村証券JPモルガン証券に売却したと発表したナブテスコ(6268)が大幅高になり、売却対象のハーモニック・ドライブ(6324)10%近い急落になっています。

 

www.nikkei.com


東芝(6502)4866円 +36円
ローム(6963)11030円 -280円
スズキ(7269)4980円 -85円

日経新聞東芝(6502)の非公開化を巡り、ローム(6963)スズキ(7269)が参画していると報じ、買収合意が近いとの思惑で東芝(6502)が買われています。

 

反面、約3000億円の最大級の参加になるローム(6963)は売り込まれ、同様にスズキ(7269)も売られています。

 

 

 

長期金利低下を受けて、T&Dホールディングス(8795)第一生命ホールディングス(8750)東京海上ホールディングス(8766)など保険株が軒並み軟調になっています。

テクニカル分析

日経平均 日足 MACD


日経平均は小幅続伸!

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朝方はロシア軍のミサイルがポーランドに着弾し、民間人2名が死亡したとのニュースで売り込まれる動きもあったものの、バイデン大統領が早々に「ロシアから発射された可能性は低い」と述べたため、戻す動きになりました。

結果、下ヒゲの長い陽線になり、5日線(27938円)上を維持しています。

底固い展開になっていて、11/11の直近高値(28329円)トライの動きが見られるか注目です。


【本日のトピック】

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さて、NTT(9432)は、次世代通信基盤「IWON(アイオン)」の低遅延技術を活用した遠隔医療等の展示会を開いています。


「IWON」については、11/10のこのブログのネクストGAFAMを狙う!」をご参照ください。)

その展示会で話題になっていたのは、メディカロイド(神戸市)と共同で実証をすすめる手術用支援ロボット「hinotori(ヒノトリ)」です。

www.nikkei.com

「hinotori」は国産初の手術用ロボットで川崎重工(7012)シスメックス(6869)が折半出資したメディカロイドが開発したロボットです。

 

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札幌医科大学HPより


手術用ロボットと言えば、米インテュイティブ・サージカル(ISRG)が手掛ける「ダ・ビンチ」が有名ですが、「hinotori」は高い操作性に加え、患者への負担が少ないということや、厚労省から新たに消化器外科婦人科適用承認を受けたことで、「ダ・ビンチ」にとって代わると言われています。

「IWON」の技術が応用されれば、札幌の医師が「hinotori」を使って、沖縄の患者を手術するというようなことも可能になり、「医療地域格差を埋めるイノベーションになり得ます。

オプティム(3694)

オプティム(3694)

https://www.optim.co.jp/


オプティム(3694)は遠隔操作ソフトに強みを持つ、情報端末管理ソフトをクラウドで提供する会社です。

オプティム(3694)決算補足資料


同社は、「hinotori」用のネットワークサポートシステム「MINS」シスメックス(6869)と共同開発しています。


医療部門だけではなく、建設農業・IOTなども手掛けていて、「全ての産業を第4次産業革命型産業へと再発明してまいります。」が中期経営テーマとなっています。

kabutan.jp

オプティム(3694)決算補足資料

同社は、11/14に2Qの決算を発表していますが、ライセンス売上が好調に推移していて、通期予想についても、「創業来23期連続の最高売上」を目指すとしています。

オプティム(3694)日足

オプティム(3694)週足

オプティム(3694)信用残

グロース株でPER68.5倍と高いため、米金利上昇に合わせて、売り込まれてきましたが、金利上昇にゴールが見え始め、ここもとはグロース株にも積極的に買いが入り始めています。

貸借倍率も0.94倍株不足になり逆日歩も発生してきていますので、タイミングを見ながら押し目買いしておけば、跳ねると思うのですがいかがでしょう。

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11/15(火) オプトラン(6235)の押し目を狙う!

11月14日(月)


【相場概況】

日経平均 寄与度ランキング

東証プライムの値上がり銘柄471/値下がり銘柄1327
騰落レシオ(25日)94.17%
空売り比率 40.1%
売買代金
東証プライム 3兆8284億円
東証スタンダード 1167億円
東証グロース 2095億円

11/11 米国市況

恐怖指数

恐怖指数

Fear & Greed Index


【業種】


【個別】

www.nikkei.com

ファーストリテイリング(9983)83450円 +1260円
東京エレクトロン(8035) 45400円 +1030円
エムスリー(2413) 4760円 +193円
日本電産(6594) 8861円 +192円

  
指数寄与度の高いファーストリテイリング(9983)東京エレクトロン(8035)が買われ、エムスリー(2413)日本電産(6594)など主力グロース株が続伸しています。

kabutan.jp

 

平田機工(6258)5240円 +700円

 

生産設備のシステムインテグレーターである平田機工(6258)ストップ高まで買われています。

 

平田機工(6258) 決算説明資料

原材料価格の高騰を、売上原価の低減努力や管理間接部門のプロジェクト見直しなどの販管費抑制策でまかない、今期経常利益予想を29億円→50億円に大幅上方修正、年間配当も50円→85円に増額しています。

 

目先、株価は3月高値(5580円)が意識される展開と思われます。

kabutan.jp


マイクロ波化学(9227) 1767円 +300円

8/19の、このブログで紹介したマイクロ波化学(9227)ストップ高まで買われています。紹介してから3か月たらずで、ほぼダブルバガー達成です。

 

マイクロ波化学(9227)決算説明資料


同社は11/11に発表した2Q決算で赤字継続となるも、大幅増収で、順調に進捗していることが好感されたようです。

また、決算説明資料によると、2Q間の新規契約が通期計画25件に対し13件52.0%)、契約総数も通期計画52件に対し42件80.8%)を記録し順調に推移しています。

明日以降も物色が続くか注目です。

kabutan.jp


国電機(6333) 2552円 +487円

本日場中値つかずのストップ高比例配分年初来高値更新になっています。

 


同社は2Q累計の経常利益が前年同期比2.2倍27.7億円に急拡大しています。

併せて、通期の同利益見通しも、従来の31.3億円→50.5億円に上方修正し、年間配当も58円→116円に大幅増配しています。(本日の株価でも配当利回り4.55%です。)

さらに、上限12億円 80万株自社株買いを発表しています。

国電機(6333) 決算短信

同社の決算短信によると、主力の化学物質用ポンプが、中国で好調であることがうかがえます。

ロックダウン等で疲弊している中国での伸びは注目されます。
北米に強いイワキポンプ(6237)も好調な決算であり、ケミカルポンプ自体の必要性が増していることを感じさせます。

国電機(6333) 日足

株価は過熱感がでていますので、利益確定売りに押される局面もあると思いますが、下げ止まりは狙ってみたい銘柄です。
              

www.nikkei.com

ソフトバンクG(9984) 6068円 -885円

反面、11日の決算発表で自社株買いの新たな計画が盛り込まれなかったことが失望を呼んだ、ソフトバンクG(9984)13%近い急落になっています。

 

同社の下落で日経平均182円引き下げています。


2Q決算自体はアリババ株を一部売却したことにより、約4兆3000億円を計上し、大幅な黒字転換になりましたが、想定の範囲内と受け取られ、それまでに設定済みの自社株買いで派手に上昇していたため反動もあったようです。

また、同社は11日に破綻したFTXトレーディングにも出資していて、回収不能になる懸念もあるようです。

しかしながら、時間差で自社株買いを発表する可能性もあり、MBOへの思惑もくすぶることから、一方的に売るのもリスクがあるとの見方もあります。

明日以降、下げ渋るか注目です。

www.nikkei.com

三菱UFJ(8306) 703.3円 -7.5円
三井住友(8316) 4289円 -58円
みずほ(8411) 1597.5円 -32.5円

日経新聞に、3メガバンク外債の含み損が4兆円に急増していることが報じられ、三菱UFJ(8306)三井住友(8316)みずほ(8411)がそろって軟調になっています。

各社は、時価を大きく下回る外債については損失処理をしたものの、6月末で2.6兆円だった含み損が、米金利上昇で、3か月で5割増えたことになります。

14日の決算発表で追加の損失処理の発表をする可能性もあり注意が必要です。

www.nikkei.com


オリンパス(7733) 2758.5円 -334.5円

内視鏡や処置具に使う部材の高騰で、今期営業利益を2310億円→2120億円に下方修正することを発表したオリンパス(7733)10%を超える急落になっています。

市場は円安による上方修正を期待していたところもあり失望を呼んだようです。

同社は同時に500億円上限 2100万株自社株買いも発表していますが、材料出尽くしとみられ、売りが先行した様子です。

www.nikkei.com


DOWAホールディングス(5714) 4225円 -700円

DOWA HD(5714) 決算説明資料

情報通信関連製品や新エネルギー関連製品の低調な見通しで、今期営業利益を当初予想の585億円→470億円に下方修正することを発表したDOWAホールディングス(5714)ストップ安まで売り込まれ、年初来安値を更新しています。

DOWA HD(5714) 決算説明資料

全セグメントで悪化傾向が見られ、1Qでは上方修正されていた決算が、一転下方修正になり失望を呼んでいます。

DOWA HD(5714) 決算説明資料


下期の想定為替も1ドル145円を見込んでいて、金属価格も下落する想定のため、先行きも、しばらく厳しい状況が予想されます。

テクニカル分析

日経平均 日足 MACD

日経平均は大幅反落!

ソフトバンクショックとも言える動きになり、ローソク足「かぶせ線」を形成しています。

 

かぶせ線

下落トレンドに転換しやすい足形ですが、まだ、5日線(27852円)75日線(27628円)を上回っていて、上昇トレンドは継続しています。

明日以降、切り返す動きがみられるか注目です。


【本日のトピック】

オプトラン(6235)

オプトラン(6235)

http://www.optorun.co.jp/

さて、本日は11/10引け後に決算発表をしたオプトラン(6235)を紹介します。


オプトナノテクノロジーを基盤にスマートフォンやレンズ等各種光学部品に成膜(コーティング)を施し、反射防止や赤外線カット機能化する光学薄膜成膜装置を受注生産している会社です。

 

kabutan.jp

オプトラン(6325)クオーター決算推移

オプトラン(6235)決算資料

 


同社は中国の生産・販売が柱になっていて、ロックダウンの影響もあり、上半期は減益になっていました。

ここもとの決算発表を見ていると、スマホ中国と聞くと苦戦必至というイメージなのですが、同社は3Q決算で大幅上方修正を発表し、通期予想も営業利益650億円→750億円 通期配当も配当性向30%程度を経営目標にしているため、当初予想42円→50円に増配発表をしています。

オプトラン(6235)決算説明資料

同社の業績モメンタムを好転させたのは、世界に先駆けて半導体光学融合に進出していたことが奏功した、利益率の高い新型ALD成膜装置の受注・売上が著増し収益の柱に成長してきたことがあげられます。

オプトラン(6325)四半期連結財務諸表

財務諸表をみても、仕掛品が急増していることがわかります。

2022年 2Q決算短信

           ⇩

2022年 3Q決算短信


前回の2Q決算短信と今回の3Q決算短信を比べてみても、成膜装置事業において受注実績が大幅に伸びていることがわかります。

オプトラン(6235) 日足

包み線(抱き線)


決算発表後の11/11は窓を開けて、ストップ高まで買われましたが、本日は利益確定売りが先行し「包み線」を形成しています。

もう少し、売りに押される動きもあるかもしれませんが、業績の裏付けがありますので、下げ止まったところは狙いたい銘柄と思います。

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11/14(月) インフレはピークアウトしても、より「選球眼」が求められるマーケットに

11月11日(金)

【相場概況】

日経平均 寄与度ランキング

東証プライムの値上がり銘柄1260/値下がり銘柄517
騰落レシオ(25日)102.06%
空売り比率 42.7%
売買代金
東証プライム 4兆8749億円
東証スタンダード 1103億円
東証グロース 1616億円

11/10 米国市況

11/11 米国市況


恐怖指数

恐怖指数

Fear & Greed Index

恐怖と貪欲指数:投資家心理 |ティッカー (cnn.com)

【業種】

日経平均が大幅高になったにも関わらず、意外に値下がり業種が多いことがわかります。

 

値下がり業種の特徴
①米長期金利低下がネガティブになる業種(銀行)


②ディフェンシブ色の強い業種(水産・農林、食料品、建設、電気・ガス)


③インバウンド関連業種(空運、陸運)


(その他製品は個社の要因と思います。)

ここまで、業種物色の方向性がはっきりするということは、相場が転機を迎えている可能性があると思います。

金利低下の恩恵を受けるグロース株の本格的復権がはじまったのかもしれません。

【個別】

www.nikkei.com


グロース株の復権を予感させる象徴が、本日の東京エレクトロン(8035)の値動きです。

同社株は8%を超える急騰になっています。

東京エレクトロン(8035)決算説明資料

同社は、2Q決算こそ大幅増額修正したものの、半導体メーカーの設備投資の先送りや抑制の傾向があることから、通期業績を大幅下方修正しています。

今期配当も当初予定の1678円→1482円(記念配200円含む)に減配しています。

コンセンサスも大幅に下回っていて、前日のPTSも激しく売り込まれていました。

前日にSOX指数が10.21%も上昇していたのもあるのでしょうが、大半のアナリストがネガティブと評した同社株が高騰したのには違和感さえ感じます。

www.nikkei.com

恐らく、相場の流れを変えたのは、「次世代半導体を国内で量産する体制が動きだす」という報道であり、政府も支援するとのことです。

まさに、これこそが、亡き安倍元首相が残した「最後の政策」であり、Japan as No1を取り戻すきっかけになり得るものです。

レーザーテック(6920)アドバンテスト(6857)など半導体関連が全面高になったのは言うまでもなく、ソニーG(6758)キーエンス(6861)など主力グロース株も大幅高になっています。

www.sankei.com

 

ところが、岸田内閣はこの事業に700億円補助金を支給する方針を打ち出しています。

700億円って・・・桁が1ケタ以上違います。


岸田内閣はこの事業の重要性がわかっていないのでしょうか?

(これでは、ASMLの露光装置を買うだけで終わってしまいます。)

www.nikkei.com

 

自分の人気取りのために、既得権益者や外国にばらまく金があるのなら、日本国のためになにが本当に必要かを自ら考え信念を貫くべきと思うのですが・・・


所詮、総理になることが最終目標だった政治家に期待しても無理なのでしょうか・・・?

 

www.nikkei.com

 

東証グロース市場の人気株が高騰し、フリー(4478)ウェルスナビ(7342)HENNGE(4475)eWeLL(5038)などが10%を超える大幅上昇になり、JTOWER(4485)は一時ストップ高になるまで買われています。

 

www.nikkei.com

化粧品通販や健康食品大手のDHCを、3000億円程度で買収すると発表したオリックス(8591)が大幅高になっています。

事業承継のM&Aが、年々増える中、社名やブランドを残し、IPOや転売も前提としないオリックスは、ファンド等と違い存在感を増してきているようです。

 

kabutan.jp

 

近視、ドライアイ、老眼などを治療する慶応大学ベンチャーである坪田ラボ(4890)が、場中値つかずのストップ高比例配分になっています。

同社は2Q決算で黒字転換する決算を発表しています。

坪田ラボ(4890)適時開示

同時に、「TLG-001」及び「V2」に係る米国ライセンス契約締結を発表しています。

参天製薬と米Verily Life Sciencesとの合弁会社である米TTT社と米国において「TLG-001」に係るライセンス契約を締結し、TTT社は同社に契約一時金10万ドル(1480万円)を支払います。


更に、日米当局の承認、またはテリトリーでの上市後の進捗状況に応じて累計でマイルストーンフィーを2100万ドル(31億円)、更に、販売額が一定額を超えた場合は販売額に応じたロイヤリティを支払うとのことです。

坪田ラボ(4890)日足

日米当局から承認を取得できるのかというリスクはあるものの、株価が調整したところでのビッグニュースなため、来週はお祭りになるのが必至と思われます。


 

 

反面、長期金利の急低下が嫌気されて、三井住友FG(8316)みずほFG(8411)など銀行株が逆行安になり、円高が急速に進行したことから、SUBARU(7270)三菱自動車(7211)など自動車株の一角が軟調になっています。

www.nikkei.com


主力の精機事業において、FPD(フラットパネルディスプレイ)露光装置の販売台数が減少したことから、上半期最終益の進捗状況が、通期目標の45%に留まることを発表したニコン(7731)12%を超える急落になっています。


半導体露光装置やミラーレスカメラは好調で、円安効果もあったものの補えず、下期以降も厳しい展開が予想されます。

www.nikkei.com

トリドールHD(3397)は通期業績を上方修正するも、コンセンサスに大きく届かなかったことが嫌気されて、7%を超える大幅下落になっています。

海外事業が大幅増収になったにも関わらず減益、利益率低下になったことが、小幅な上方修正に留まった原因です。

過剰反応との見方もありますが、海外事業の先行き不透明感が意識されている部分もあり、来週以降下げ止まれるかが注目です。

www.nikkei.com

ヤクルト本社(2267)決算説明資料

ヤクルト本社(2267)は最高益決算となる今期経常利益を
725億円→790億円に上乗せ上方修正し、年間配当も82円→90円に増配する発表をしたにもかかわらず、4%を超える大幅下落になっています。

材料出尽くしとみなされたとのことですが、物色対象がディフェンシブセクターからの乗り換えが進んだものと思われます。

テクニカル分析

日経平均 日足 MACD

日経平均は大幅反発!

大幅ギャップアップからスタートし、75日線(27624円)5日線(27765円)を寄り付きから上抜けています。

10時前には心理的節目の28000円を上抜けし、かなり高く決まったSQ値(28225円)すら上回る非常に強い動きになりました。

日経平均先物

ナイトセッションの日経平均先物28120円 -150円で帰ってきています。

日経平均 ボリンジャーバンド


来週以降、押し目をつくり、28000円固めに入るか、ボリンジャーバンド+2σ(28147円)+3σ(28607円)の間で推移するバンドウォークに移り、強い相場が継続されるのか注目されるところです。

【本日のトピック】

10月CPI

さて、ご存じの通り、10月CPIが市場予想を下回ったことで、マーケットはインフレがピークアウトしたとみなし、大幅上昇しました。

 

実際、実体経済には上記のようなインフレ動向に変化を与える構造変化が見られています。

多くのエコノミストは今後、CPIの伸び率は鈍化していくとみていて、2022年末にはCPIは6%程度、2023年末には2%台に収束していくとの予想が多くなっています。

www.bloomberg.co.jp

ボストン連銀のコリンズ総裁は、「引き締め過剰となるリスクは高まったとしながらもインフレ沈静化の仕事は終わっていない」とコメントしています。

つまり、「利上げ幅は小さくなるも、インフレ退治のために利上げは継続する。高金利状態が長期化する。」ことを示唆しています。

金利状態が長引けば経済のダメージは深くなりますので、これからは、「単月CPIの数値」より、現状にFRBがどの様に対処していく方針かをはかるFOMC議事録」のほうが、マーケットに与えるインパクトが大きくなると思います。

www.nikkei.com

www.nikkei.com


ソフトバンクG(9984)の決算をみても、仮想通貨のFTXが破綻に追い込まれたのをみても、バブルは確実にはじけてきていることがわかります。

インフレピークアウトが見えてきた以上、Badnews is Goodnewsとはならず、Badnews is Badnewsとして評価されるようになるでしょう。

3か月後の米国企業の決算は、おそらく、かなり悪化していて、米国株のEPSが下落すると思われます。

ただ、その中でも、好業績を維持するような企業は、より一層注目されるようになると思います。

ますます、「選球眼が求められる相場」になりそうです。

 

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