えのキングの投資日記

日本株投資日誌

3/14(火)まだまだ狙えるワイエイシイ(6298)!

3月13日(月)

【相場概況】

日経平均 寄与度ランキング

東証プライムの値上がり銘柄171/値下がり銘柄1639
騰落レシオ(25日)122.20%
空売り比率 44.7%

売買代金
東証プライム 3兆1285億円
東証スタンダード 1048億円
東証グロース 1503億円

3/10(金)米株市況


恐怖指数

恐怖指数

Fear & Greed Index

Fear and Greed Index - Investor Sentiment | CNN


【業種】


【個別】
テクニカル分析
本日は割愛します。 m(_ _"m)


【本日のトピック】

ワイエイシイホールディングス(6298)

 

https://www.yac.co.jp/

xn--r8jzdvima84a.com

(↑↑ よろしければ、ご高覧ください。)

さて、大発会のブログで取り上げたワイエイシイホールディングス(6298)が高騰してきています。

本日は同社のIRにヒアリングをかけましたので、再度掲載します。

大発会のブログで紹介した時は1602円でしたので、その時から1000円以上上昇してきていますが、結論から言うと、まだまだ買いと思います。

①なぜ、買われてる?

youtu.be

 


株価上昇の材料には、事欠かない同社ですが、今市場で材料視されているのは、上記の「KATANA」(毛髪縦断スライス装置)です。

1億本もの髪の毛を縦に高速切断する装置で、髪の毛のドーピングを調べることが可能です。

従来、血液採取など、体に負担がある方法でしか検査できなかったことが、ドーピングを調べることにより、多方面の病気の検査に応用が可能になるようです。

同社は米国の医療ベンチャーであるライナスバイオ社と業務提携しています。

ライナスバイオ社は2021年3月に設立されたバイオベンチャーですが、ジョンソン&ジョンソンとかボッシュファイザーなど錚々たる国際企業が同社に出資しています。

ライナスバイオ社自閉症改善プログラム」FDAアメリカ食品医薬品局からブレイクスルーデバイス(画期的な技術に対して審査を早める)指定を受けていて、FDAから助成金も得ています。

自閉症は早期発見治療が必要と言われていますが、乳幼児の自閉症診断には、検査がむずかしく、通常診断結果がでるのに4~5年かかるようです。

ライナスバイオ社は、ワイエイシイ「KATANA」を使いドーピング検査から自閉症診断の検査に応用しようとしています。

このドーピング検査は、将来、患者負担の少ない検査方法として、多方面の医療検査に応用されることが期待されているようです。

ライナスバイオ社が上場という噂も・・・

しかしながら、非常に夢のある材料ですが、IRにヒアリングしたところ、ワイエイシイの売上として実現するのは、再来期以降になりそうとのことです。

 


②足元の業績は?


上記は、ワイエイシイの3Q決算の説明資料です。

受注残が過去最高に積み上がっています。

ちなみに、受注残に上期下期の偏重はなく、為替もあまり影響はありません。

受注残の主要因は電子機器関連事業に分類されるワイエイシイエレックスが手掛ける人工透析装置です。

ニプロが主要な取引先になっていますが、ニプロは、現在「Wao」という新型人工透析装置にモデルチェンジをはかっています。

将来的には、現行の「ダイヤマックス」から「Wao」に入れ替わる可能性が高いようですが、採用する各国の承認が必要なようです。

ニプロ人工透析装置は二つの会社に分類発注されていて北米東南アジアは石川の渋谷工業、南米インドワイエイシイが担当しているようです。

各国に承認を取る間、受注残として積み上がっているようです。

人工透析装置の需要は非常に多く、今期は月額300台くらいだったのが、来期は400台くらいが見込めるかもしれないとのことです。

人工透析装置ニプロOEMであり、必ずしも、利益率は高くないようですが、同社の来期の売上に貢献すると思います。

その他、NEDO(国立研究開発法人 産業技術総合研究所と開発を進めているアルツハイマー認知症早期発見装置は開発が進んでいて、近いうちに進捗状況報告のIRが出そうです。

また、自動紙包装機は、SDGsの観点から、過剰包装に問題意識を持つ企業が増えており、引き合いが強いようです。

足元の業績も期待できますし、新製品も株価上昇材料につながると思います。


③M&A


また、ワイエイシイは、AI技術を活用したFPC・半導体向けのハイエンド検査装置を手掛けるJEインターナショナルと、その子会社のGDテックM&Aし、子会社化することを発表しています。

両社で17億円強の売上があがっていますが、ワイエイシイとの相乗効果で、それ以上の売上が期待できるようです。

④需給


同社の需給をみると、10万株~20万株を貸株を使って空売りをかけているヘッジファンド7社~8社あることがわかります。

ワイエイシイ浮動株比率33.8%で、浮動株330万株程度です。

ここもと、200万株強の出来高ができたあと、出来高減少の中株価が上昇してきています。

恐らく、浮動株の半分以上は現沈(当面売る気のない大口資金に買われる状態)していて、担がれている空売り筋は真っ青になっていると思われます。

すでに、一部のヘッジファンドが買い戻す動きを見せていますが、空売り筋にとっては、自分の1万株、2万株の買戻しで株価が上昇してしまう悪夢状態と思われます。

目先の業績にも期待が持て、株価材料も豊富、需給も良好である同社株は、まだまだ期待が持てるのではないでしょうか?

 

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3/13(月) SVBショックの背景は⁉ まずは落ち着きどころを探る展開に。

3月10日(金)

 

【相場概況】

日経平均 寄与度ランキング

東証プライムの値上がり銘柄126/値下がり銘柄1673
騰落レシオ(25日) 127.62%
空売り比率 52.7%
売買代金
東証プライム 4兆1566億円
東証スタンダード 1020億円
東証グロース 1705億円

3/9(木) 米株市況

3/10(金) 米株市況


恐怖指数

Fear & Greed Index

Fear and Greed Index - Investor Sentiment | CNN


SVBショックで、一気にExtream Fearに振れました。


【業種】


【個別】

www.nikkei.com

www.nikkei.com

大日本印刷(7912)が、一時9%高になり、昨年来高値を更新しています。


同社は、2023年度から始まる中期経営計画の骨子を発表し、同時に取得総数4000万株取得総額1000億円を上限とする自社株買いを実施すると発表しています。

また、自己株式の消却について、消却前の発行済み株式総数の7.88%に相当する2500万株3/10に焼却する予定です

ただ、株価は大陰線で終わっていて、休み明け居所を探す展開になりそうです

www.nikkei.com

プレミアウォーターホールディングス(2588)がマドを開けて急伸しています。


同社は好調な業績を背景に、2023年3月期の年間配当22円→60円に大幅増配することを発表しています。

29日の権利付き最終日を前に配当取りの買いが入ったようですが、高寄りした後は急速に上昇幅縮小しています。

過度な期待は禁物かもしれません。

kabutan.jp


東邦金属(5781)が場中値つかずのストップ高比例配分になり、昨年来高値を更新しています。

同社は、新開発異種金属接続法を用いた核融合炉用高熱負荷機器開発が重要マイルストーンを通過したことを発表し好感されています。

新開発の異種金属接合技術を用いて作成したダイバータが、高温プラズマ照射環境下での試験に成功したことから、将来の核融合炉への実装が目されていて、今後、大型プラズマ実験装置における実験を計画しているようです。

同社株は時価総額46億円の超小型株であり、次世代原発と言われる核融合炉関連の材料とあって継続物色されると見る向きもあります。

来週の値動きが注目されます。

kabutan.jp

 

屋外電子看板等を手掛けるTBグループ(6775)ストップ高まで買われ、昨年来高値を更新しています。

同社は子会社スマートヘルスネットと旅行大手のJTBとの間でメディカルツーリズムの取り扱いに関する基本契約を締結したと発表しています。

訪日外国人向け医療ツーリズム事業の拡大を目指し、渡航全般のサポートやラグジュアリーホテルの手配、高級デパートと連携したお買い物サポートサービスなどハイグレードなサービスの提供を予定しているようです。

同社も時価総額28.6億円の超小型株であり、ボラティリティの大きい値動きが想定されます。

kabutan.jp


反面、日本郵船(9101)が大幅安になっています。


同社は2023~24年に大規模な自社株買いを実施し、配当性向も25%→30%に引き上げ、配当下限金額100円に引き上げることを発表しています。

しかしながら、同時に発表された中期経営計画が失望を呼んで株価は下落しています。

中期経営計画最終年度の2026年度の経常利益2700億円が見込まれており、今期の1兆800億円と比べれば大きく見劣りします。

今期は持分適用会社ONEのコンテナ船運賃高騰の特需があったことは知られていますが、来期以降は特需がかなり剥落する見通しが失望されている様子です。

商船三井(9104)川崎汽船(9107)も弱含み、海運株は全面安になっています。

尚、商船三井3/31中期経営計画を発表する予定とのことで注目されるところです。


テクニカル分析

 


日経平均は大幅反落!

宵の明星

大幅ギャップダウンからスタートし、SQ値(28377.34円)5日線(28351円)を割り込み、「宵の明星」を形成しています。


ナイトセッションの日経平均CFD27766円 -378円 配当落ちが考慮される日経平均先物27530円 -330円で戻ってきています。

www.nikkei.com


私自身は、日銀サプライズを想定していて、マド埋めの27900円程度までの下落は覚悟していましたが、結局、日銀サプライズはなく、「米シリコンバレーバンク(SVB)の破綻」(後述)というブラックスワンの登場により、マーケットは急落してきています。


空売り比率52.7%まで高騰していますので、下げ止まれば、なにがしかの反発は期待できるかもしれませんが、カギを握るのは海外投資家の動向と思います。

GPIFのリバランス売りと思われる信託銀行の売りが16週連続で出る中、先物を合算すれば、一貫して買い向かったのは海外投資家です。

全上場企業の50%がPBR1倍以下と言われている日本株を消去法的に買い進めてきた海外投資家の買いが継続するのかが今後の大きな注目点になると思います。

目先の移動平均上の下値メドとしては、25日線(27705円)200日線(27347円)75日線(27313)あたりが意識される流れになると思います。


【本日のトピック】

www.bloomberg.co.jp

米銀 時価総額トップ4

 

さて、今回破綻したシリコンバレーバンク(SVB)の22年末の総資産は約2090億㌦(約28兆円)で、全米で16位の規模になるようです。

全米トップのJPMの約15分の1くらいで、日本で言うと、ふくおかFG(約29兆円)クラスの銀行です。

SVB 貸付金と投資の推移

シリコンバレーバンク(SVB)は、その名の通り、ベンチャーブームにのり、大手銀行より緩い審査でスタートアップを支援して急成長してきた銀行です。

しかしながら、新興企業の勢いが弱まる中、優良な貸し付けが伸びず、それを補うべく、上記のように有価証券投資を活発化させてきたようです。

売却可能債券と満期保有債券

有価証券の投資先は米国債MBSなど、安全資産と言われる債券が主流であったようです。

しかしながら、FRBによる急激な利上げによる金利上昇がスタートしたため、債券価格が下落し、途中売却できず、満期まで持ち切る満期保有証券保有率が増えていったようです。

SBV資産構成比率

SVBの資産構成比率をみると、現金6%ほどしかなく、売却可能債券13%満期保有債券43%と、かなりいびつな状況でした。

問題は、同行の取引先である新興企業の資金繰りが厳しくなり、預金の引き出しのみならずコミットメントラインの引き出しを要請されるようになったことです。

ホールセール仕様で個人預金の少ない同行は、キャッシュ不足に追い込まれ、売却可能債券の売却と増資でキャッシュを確保しようと試みました。

しかしながら、「そこまでしないとキャッシュが手当できない危ない銀行」との評判が流れ、いわゆる取り付け騒ぎが発生し、あっという間に破綻に追い込まれたという経緯のようです。

 

S&P500 銀行指数

リーマンの教訓から、大手行は厳しいストレステストを課せられ、「銀行は大丈夫」と思いこんでいた市場は、完全に虚をつかれました。

S&P500銀行指数など、大手銀行も含め銀行株は急落しています。

www.google.com


2月雇用統計は雇用者数は予想より増加したものの賃金の伸びは鈍化という、どっちつかずの結果となりました。

しかしながら、米長期国債利回りは大幅に低下してきています。

本来なら、FDICによる破綻処理で満期保有債券売却の思惑から金利上昇がおこってもおかしくないと思うのですが・・・

恐らく、マーケットには、
「金融機関破綻」→「FRBは利上げを躊躇」→「次回FOMCの0.5%利上げは不可能」と言う思惑が働いたものと思われます。

リーマンショックのような連鎖的な金融危機を連想してしまったのだと思われます。

www.bloomberg.co.jp


しかしながら、今回のSVBの破綻は、新興企業を対象にした特殊なビジネスモデルであり、米国の金融システムそのものを脅かすものではありません。

景気が悪化して、経営破綻が相次ぎ、不良債権増加となった破綻ではないからです。

イエレン財務長官も波及の懸念はないと言及しています。

恐らく、FRBの利上げ判断には影響はなく、長期金利も、元のレンジの水準に戻り落ち着きを取り戻すと思います。

ただ、株式市場は、なかなか落ち着きどころを見いだせないかもしれません。

株式市場は新興企業の資金繰りに目を光らせることにならざるを得ず、ネクストSVB」を探す動きが活発化するかもしれません。


いまのところ、日本市場には直接関係ないと思われるものの、前述のとおり、海外投資家の手口に左右される日本株はそうとも言えません。

来週も、2月のCPIなど、重要な経済指標の発表が相次ぎます。

日本株については、引き続き、押し目買い」のスタンスですが、まずは落ち着きどころを見極めるタイミングになると思います。

 

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3/9(木) 揺れる米株市況! 週末には落ち着きを取り戻すか?

3月8日(水)

 


【相場概況】

 

日経平均 寄与度ランキング

東証プライムの値上がり銘柄1238/値下がり銘柄521
騰落レシオ(25日) 124.52%
空売り比率 41.2%
売買代金
東証プライム 2兆7202億円
東証スタンダード 1165億円
東証グロース 1577億円

3/7(火) 米株市況


恐怖指数

 

恐怖指数

Fear & Greed Index

Fear and Greed Index - Investor Sentiment | CNN

 


【業種】

 


【個別】

 

www.nikkei.com


鳥貴族ホールディングス(3193)が反発しています。


同社は2月の月次動向を発表し、2月既存店売上前年同月比2.7倍と急拡大しています。

15カ月連続のプラスになり、客数同2.6倍客単価同3.8%上昇になっています。

新型コロナが流行する前の水準を上回ってきていて、今後もインバウンドの増加等が見込まれ、同社には追い風が吹くと見る向きもあります。


kabutan.jp



大泉製作所(6618)ストップ高まで買われています。

 


本日公開された特許公報でデンソー(6902)と共同で「電池モジュール」に関する特許の登録があったことが材料視されています。

同社は半導体セラミックスサーミスタを利用した電子部品の製造・販売を手掛けます。

 

 

ちなみに、同社は、昨年7月にフェローテック(6890)TOBを実施して51%保有した、フェローテックの子会社です。


同社の株価は、フェローテックの株価にも影響すると思います。

本日は110万株超の買いを残していますので、一段高が期待されるところですが、1000円台は多くのシコリがあるため、抵抗帯をぬけることができるか注目です。


kabutan.jp


企業のビジネス研修や英会話サービスを手掛けるアルー(7043)が大幅高になり、年初来高値を更新しています。


同社は情報セキュリティマネジメントシステムの国際規格である「ISO/IEC27001」の認証を取得したと発表しています。

同認証は第三者認証機関が、国際規格に基づいて適切に管理・運用されていることを証明するもので、サービス拡販につながるとの見方もあります。

引き続き、買い優勢の展開が期待されるところです。

 

kabutan.jp


メディア総研(9242)が大幅反発しています。

 


同社は2023年7月期 2Q累計業績を発表しています。

営業利益1億9300万→2億2800万 純利益1億3500万円→1億5800万に上振れて着地したことを発表しています。

学生イベントの原価が抑えられたため売上総利益率が向上したことが要因です。

株価は1600円あたりの抵抗帯を抜けてきていて、一段高が期待されるところです。

kabutan.jp


共立メンテナンス(9616)が大幅続伸しています。


三菱UFJモルガン・スタンレー証券が同社目標株価5500円→6200円に引き上げています。


同証券は、同社の2023年3月期 3Qの営業利益が市場予想を下回った背景は、10-12月のリゾートの稼働率が上がり、リネン代や室内清掃費などの変動費が増加したことが要因と指摘しています。

今後は稼働率より客室平均単価を重視する方針で、来期以降は好転が期待できるとのことです。

株価はマド埋めを達成してきていて、今後の動きが注目されます。

テクニカル分析

 

日経平均 日足 MACD


日経平均は続伸!

 


 

ギャップダウンからスタートするも切り返し、赤三兵を形成しています。


ほぼ、「陽の丸坊主になっていて、上昇トレンドが継続ということになりそうですが、短期の騰落レシオがかなり過熱していることや、空売り比率41%台まで下落していることを考えると、一旦下押しするタイミングも近いと思います。

やはり、SQ明けの日銀政策決定会合はターニングポイントになるかもしれません。


【本日のトピック】

www.nikkei.com

 


さて、昨日はパウエル議長の議会証言タカ派寄り」と受け取られ、米株市場は大きく下落しました。


昨日の証言で一番注目された部分は、上記のコメントで、ピーク金利の上昇のみならず、「利上げのペースの加速」の可能性が示唆されたことでしょう。


ご存じの通り、FRBは、この3回で利上げ幅を「0.75%」→「0.5%」→「0.25%」へと縮めてきました。

「利上げのペースの加速」は利上げ幅を、もう一度0.5%に引き上げることを意味します。

かって、FRBは、一つの利上げサイクルの中で、利上げペースを鈍化させた後に、再度ペースを加速させたことはありません。

なぜならば、それは「金融政策の失敗」を意味し、FRBにとって屈辱的な事象になるからです。

したがって、FRBのメンツを考えれば、0.25%の利上げ回数を増やすことは許容できても、利上げペースの加速は、なるべく避けたい事象と思われます。

www.google.com


もちろん、FRBが失敗を認めず0.25%の利上げに固執するのはよくないことと思われますが、もし、3月に0.5%の利上げを実行すれば、マーケットの信頼を失うだけではなく、「ブレイナード副議長が抜けたため、FRBタカ派に変貌した」とみなすでしょう。

当然、マーケットの失望は大きく、暴落に近い状況になると思います。

FED Watch 3月

CMEのFedWatch ツール - CME Group


FEDwatchは、前日まで、3月「0.25%の利上げ」が優勢でしたが、昨日のパウエル議長証言を受けて「0.5%の利上げ」優勢に逆転しています。


こうなると、3/10雇用統計3/14CPIの発表が、俄然注目されることになると思います。

jp.wsj.com


ただ、昨日のブログにも書きましたが、雇用統計については予想より鈍化するのではないかと考えています。

大手求人サイトの求人広告が減少してきていて、労働市場の減速の兆し」がみられるからです。


長期国債は、一時4%を越えましたが、従来のレンジの範囲です。

雇用統計が発表になれば、米株市場も落ち着きを取り戻す、もしくは反発すると思いますがいかがでしょう。

 

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3/8(水) 今週末は、日本株が警戒必要か⁉

3月7日(火)

【相場概況】


東証プライムの値上がり銘柄1248/値下がり銘柄494
騰落レシオ(25日)123.41%
空売り比率 41.5%
売買代金
東証プライム 2兆7872億円
東証スタンダード 934億円
東証グロース 1759億円

恐怖指数

恐怖指数

Fear & Greed Index

Fear and Greed Index - Investor Sentiment | CNN


【業種】


【個別】

news.yahoo.co.jp


東邦チタニウム(5727)が高騰しています。

同社は北米の主要顧客に対する2023年のスポンジチタンの販売価格交渉において、前年比20%値上げで決着したと報じられています。

また、国内展伸材メーカーとは、2022年後半の未決着期間分において、前年比40%強の値上げを見込んでいるとも報じられています。

いずれも、予想を超える価格での決着になることが好感されたようです。

同業の大阪チタニウム(5726)にも連想買いが入り、同社同様大幅高になっています。

www.nikkei.com

ENECHANGE(4169)が大幅高になっています。

日経新聞に、東京都が2年後には新築マンションへのEV充電器設置を義務付けし、2023年度は中古マンション向けの補助上限を2倍強に引き上げる方針が報じられています。

2030年には都内マンションに設置済みのEV充電器6万基となり、2021年の150倍に増やす計画で、都内マンション4万~5万棟が補助対象となる見込みです。

EV充電器関連として、同社の他、モリテックスチール(5986)東光高岳(6617)などが大幅高になっています。

本日の材料で継続物色されるかは微妙ですが、EV充電器関連はマークしておいたほうがよさそうです。

kabutan.jp


ダイワ通信(7116)ストップ高まで買われています。

 

同社は、回転寿司コンベア機国内トップの石野製作所と共同して、回転寿司店における迷惑行為検知を目的としたAIシステム開発に着手すると発表しています。

画像認識機能や行動分析機能を用いて迷惑行為を瞬時に検知、管理者へ通知するシステムを想定していて、さまざまな形態の飲食店にも導入できるよう汎用性を持たせていく方針のようです。

株価は上場来高値2080円トライが視野に入ってきている様子です。

kabutan.jp

 

 

文章読み上げソフトを手掛けるエーアイ(4388)が場中値つかずのストップ高比例配分になっています。

同社はChatGPTオルツ社の「LHTM-2」を活用したサービス提供の実証実験を開始すると発表しています。

長年蓄積された音声・言語データChatGPT、LHTM-2を組み合わせることで、AIおよび各人が聞きたい声によるセリフや文書作成、記事自動生成や多言語同時翻訳など、法人が利用可能なAIサービスを構築するとのことです。

株価は昨年12月以来安値圏での推移を余儀なくされていましたが、今後の値動きが注目されます。

kabutan.jp


フッ素化合物大手のステラケミファ(4109)が大幅高になり年初来高値を更新しています。

www.nikkei.com


政府は韓国向け輸出管理の厳格化解除にむけて調整に入ったと報じられています。

2019年7月に政府は軍事転用リスクのある素材を韓国に輸出する際の優遇策の見直しを決めていますが、経産省は、以前の状態に戻すべく2国間協議をやっていく方針を発表しています。

同社の扱うフッ化水素も厳格化の対象になっていましたが、厳格化解除を期待した思惑で買われたようです。

本日、大商いで一時、3000円を回復する動きもありましたが長い上ヒゲを形成しています。

早期に高値を更新する動きになるか注目です。


テクニカル分析

日経平均 日足 MACD

日経平均は続伸!


足形は、窓明け後陽線が2本並ぶ、「上放れ並び赤」を形成しています。

上昇末期が近いものの、明日上寄りするようなら、更なる上昇につながる足形です。

後述するように、日本株メジャーSQ日銀政策決定会合を迎える金曜日がターニングポイントになる可能性が高いと思っていますが、仮に一旦売られる局面があったとしても、意外と押し目は浅く、窓埋めの27900円程度で止まるかもしれません。

押し目買いに徹するのが正解ではないかと思います。


【本日のトピック】

 


さて、3/6の米株市況は、まちまちの動きとなり、様子見という状況でした。


今週は、今晩のパウエル議長の議会証言、10日の雇用統計FRBの姿勢を占うイベントがありますので、ここもとのインフレ基調の経済指標を受けた、FRBタカ派転換を警戒し、動きが取れないというところだと思います。

jp.wsj.com


ところが、WSJによると、求人サイトの求人広告が減少してきていることから、労働市場の減速の兆しがみられるという観測が掲載されています。

www.google.com


弱気ストラジストの筆頭格であるモルガン・スタンレーマイケル・ウィルソン氏も、米株は中長期的には、尚、弱気であるものの、まだしばらくは上昇が続くと短期的な強気に転じていることが報じられています。


恐らく、パウエル議長も、前回のFOMC時より、極端な乖離のあるタカ派発言はしないのではないかと思います。

ターミナルレートも、すでに5.45%まで織り込んできていて、多少のタカ派発言では動じないものと思われます。

t.co

 

それに対し、日本株は、やはり10日の黒田体制最後の日銀政策決定会合は警戒すべきと思います。

本日の日経新聞によると、物価高の影響で1月の実質賃金は4.1%減となり、1月としては過去最大の下落になったことが報じられています。

 


にも拘わらず、増税を指向する岸田内閣は、まったくの無策で、日銀にプレッシャーをかけるかもしれません。



3月決算の影響を避けるために、3月の金融緩和修正はないと見る向きもありますが、地方銀行は、12月超長期債1900億円買い越しに対し、1月は3000億円の売り越し長期債にいたっては12月1500億円売り越しに対し、1月は一気に1兆円弱の売り越しを執行しています。

金融機関が円金利リスクを急速に落としていることが明らかになってきていて、日銀としても、決算に与える影響は軽微と判断し、金融政策修正のサプライズを打つ可能性はあり得ると思います。

植田新総裁に、金融政策の方向性をじっくり見極めるための時間稼ぎをプレゼントするために、黒田総裁が最後の仕事として、YCCの修正に踏み切るということも考えられるのではないでしょうか?

サプライズで日本株が下落した場合は絶好の買い場になるという見方は変えていませんが、今週は週末までは警戒が必要と思います。

 

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3/6(月) 流れが変わってきた日本株!サプライズは絶好の買い場か⁉

3月3日(金)

【相場概況】

日経平均 寄与度ランキング

東証プライムの値上がり銘柄1479/値下がり銘柄279
騰落レシオ(25日) 117.31%
空売り比率 44.1%
売買代金
東証プライム 3兆2500億円
東証スタンダード 1024億円
東証グロース 1528億円

3/2(木) 米株市況

3/3(金) 米株市況

恐怖指数

Fear & Greed Index

Fear and Greed Index - Investor Sentiment | CNN


【業種】


【個別】

www.nikkei.com


ファーストリテイリング(9983)が大幅高になり、1銘柄で日経平均約108円引き上げています。

同社は、2月の国内既存店売上を発表し、売上前年同月比21.3%増になったことが好感されたようです。

2月後半から気温が暖かくなり、春物商品が伸びたのが要因のようですが、本日はABCマート(2670)サックスバー(9990)アダストリア(2685)など、多くの小売株が月次を材料に物色されています。

 

kabutan.jp

Pluszero(5132)ストップ高まで買われ、上場来高値を更新しています。

youtu.be

 

同社は1月に中期経営計画を発表して以来、株価が高騰し、2月から委託保証金率70%以上(内現金40%以上)信用規制がかけられ上値の重い動きになっていました。

3/1増担保規制が解除になったことにより、上放れてきています。

jp.reuters.com


また、米国でC3・AI(AI)の四半期決算が市場予想を上回り、33%を超える急騰になり、この流れも同社株の急騰に拍車をかけた様子です。

同社株の他、AppierGroup(4180)ユーザーローカル(3984)エクサウィザーズ(4259)などAI関連銘柄が物色される動きが見られます。

 

kabutan.jp

生体認証等を活用したオンライン本人確認サービスを展開するELEMENTS(5246)が続伸し、上場来高値を更新しています。


東証増担保規制(委託保証金率70%内現金40%)3/3から解除していて、売買が活発化する思惑から買いが入った様子です。

同社の公募価格は160円で既に8倍以上になっています。


同社はダウンラウンド上場です。


上場前の出資者の中には、分割などを考慮して1株1360円で出資している向きもあるようです。

本日、初めて、この水準を超える局面があり、面目躍如となったところですが、引き続き買いが続くのか注目です。

 

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ピアズ(7066)ストップ高まで買われています。


同社は子会社のQualiagramが、自社開発のAIロールプレイング「mimik」で、バーチャル顧客を作成し店舗やコールセンターでの接客ロールプレイングが可能となる新機能の実証実験を開始したと発表しています。

同社が蓄積した接客ビッグデータChatGPTを組み合わせ、新人スタッフなどの利用者は、よりリアルな顧客を相手に接客をしている環境で研修が可能となり、利用企業は研修の質向上とコスト低減が可能になるとのことです。

株価は上昇基調に乗ってきていて、勢いがどこまで継続するか注目です。

 

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サイボウズ(4776)が大幅高になり、昨年来高値を更新しています。

 


同社が発表した定時株主総会の招集通知で、元芸人で著名投資家井村俊哉氏が昨年12月時点で大株主に居ることが明らかになっています。

同氏は99万2000株(2.16%)保有しており、思惑的に短期資金の物色材料になったようです。

 

 

同氏の過去の発言から、三井松島(1518)を売却した資金での買い付けが想定されます。

すでに、同氏が買い付けしてから2倍化している可能性があり、利益確定売りを出してきてもおかしくないと見る向きもあります。


つくづく、あやかりたいものです・・・

 


テクニカル分析

 


日経平均は大幅反発!

ギャップアップからのスタートとなり、大陽線を形成しています。


ナイトセッションの日経先物28210円 +310円で戻ってきています。

米国株上昇だけでは、説明しにくい上昇になっていて、メジャーSQにむけた、ショートの買戻しが入っているイメージです。

持合い離れからのボラティリティが高い相場が予測され、高値追いには慎重を期すべきとは思いますが、まだ1万枚の建玉を残す28500円のショートコールが焼かれる展開もあるかもしれません。

メジャーSQ前に、日経平均が28500円越えになる可能性も出てきたと思います。

 


【本日のトピック】

 

t.co


さて、注目された2月ISM非製造業景況感指数は、1月の55.2をわずかに下回るも、予想よりは高い数字になり、引き続きサービス業が好調であることが伺えます。

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来週の相場見通し(3/6~3/10)|村松 一之(和キャピタル 運用本部部長)|note

しかしながら、前日に、アトランタ連銀ボスティック総裁が、データ次第で政策軌道を修正すべきとしながらも、「夏の半ば、ないし後半までに利上げ停止の可能性がある」と述べたことや、すでにマーケットがターミナルレート水準を5.45%程度まで織り込んでいた」ことから材料視されませんでした。


むしろ、長期国債金利は、レッドゾーンと目される4.2%をこえることはなく下落しています。

 


結果、米株はナスダックを中心に高騰しています。

SOX指数

そして、最近の米株は打たれ強くなってきているともいえると思います。

上記SOX指数の動きを見ればわかると思いますが、2月は米金利が1月の金利低下全戻しになったにも関わらず、同指数は上昇したままです。

金利上昇時に下落する傾向があるハイテク株が底堅くなってきているということです。



上記は米10年の実質金利ですが、依然としてレンジの中で推移しています。

長期金利4.2%を超えてくれば、期待インフレ率があまり上昇しないと仮定すれば、実質金利が1.7%を超えて2%台をトライすることにつながります。

もし、そうなれば、必ずしもバリュエーションが安くない米株は打撃をうけることになるでしょう。

逆に言えば、現状はそのような状況ではないので、金利上昇の中でも米株が強いという一面があるのだと思います。


日本株はレンジをブレイクし、需給面からも上値トライになりやすいことは前述の通りです。

しかしながら、3/93/10黒田総裁最後の金融政策決定会合が開催されます。

エコノミスト予想の9割は現状維持との見通しのようですが、私は何らかの政策変更があってもおかしくないと思いますし、日銀はサプライズを狙ってくるはずです。

為替も円安で、株も高いので、市場に与える影響は小さいと見込んで、YCCの変動幅拡大等を実施する可能性もあるのではないかと思います。

もし、政策変更が行われれば、メジャーSQに向けてのポジション調整も終わっていますので、マーケットは下押すことは避けられないと思います。

しかしながら、消去法的な買いかもしれませんが、外国人投資家は1月に続いて2月も1兆円以上の買い越しになっています。

これは、岸田政権始まって以来初めてのことであり、年金のリバランスの売りを吸収しています。

金法の決算対策売りは峠を越してきていて、少しづつ買い勢力が優勢になってきています。

仮に政策変更があって、株価が下押す局面があれば、そこは絶好の買い場になるのではないでしょうか?

「日銀サプライズ=当面のサプライズ解消」という構図になるのではないかと思います。

 

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