4/7の日経平均は29730.79円
+34.16(+0.12%)でした。
東証1部の騰落銘柄数は値上がり1839/値下がり310。
日経平均が小幅高に終わったわりには値上がり銘柄がかなり多い展開でした。
売買代金は2兆5516億円。
日経VIは18.19 -0.47(-2.52%)
VIXは17.93 +0.02(+0.11%) 4/7 16:43現在
業種別では鉄鋼、海運、金属製品など市況関連セクターが大幅高。反面 医薬品、陸運、証券・商品先物など内需系のセクターが弱い展開でした。
個別では、英国ファンドによる買収観測がでた東芝(6502)がストップ高。東芝が売買できないとなると傘下の東芝テック(6588)に買いが回り大幅上昇。総合電機再編の思惑でNEC(6701)や富士通(6702)、日立(6501)にも強い買いが入りました。
その他、レーザーテック(6920)やTDK(6762)ローム(6963)などハイテク株の多くが買われ、前期の経常利益見通しを引き上げた日本郵船(9101)も上昇しました。
反面、ファーストリテイリング(9983)キーエンス(6861)など値がさ株が軟調。
多くのハイテク株が買われるなか、信越化学(4063)や東京エレク(8035)は弱い動きでした。
その他、コロナ治療薬を断念した武田(4502)が下落。
2020年度の鉄道収入が大きく落ち込んだJR東日本(9202)も2%強の下落に沈み、クレディ・スイスGが米アルケゴス関連で巨額の損失を発表した影響で野村(8604)もあらためて売り込まれました。
ちなみに、じっちゃま こと広瀬孝雄氏はTwitterでクレディ・スイスGは1年後くらいに名前が消えているのではないか? UBSあたりに買収される可能性をつぶやいています。
アヘゴスやモルガンスタンレーなどはゴールドマンより先に50億もの、えげつない決め商いで「いち抜けた!」
取り残されたクレディ・スイスGや野村があおりを食ったとのことです。
日経平均は小幅高 わずかに終値ベースで5日線(29751.91円)を割り込む動き。
先行指標になりやすいストキャスティックスもデッドクロスしています。
本日値上がり銘柄がかなり多かったわりに、日経平均が小幅高だったのはファーストリテイリングなど日経平均寄与度の高い銘柄群の下落によるものと思われ、8日のファーストリテイリングの上期決算には注目が集まるところです。
外資のオプションの手口から、SQは29750円~29900円前後と思われ、すぐに崩れる状況ではないと思います。
例年 4月に入る外人投資家の高配当銘柄の買戻しに期待したいところです。
(日本の所得税法上、外人投資家の売却益については、日本で課税されないが、配当金には源泉徴収がおこなわれます。そのため、外人投資家は配当を回避するため3月末に高配当銘柄を売り4月に買い戻す傾向があります。)
さて、4/7に3月FOMCの議事要旨が公開されます。
これから、毎回この議事要旨については注意深く見ていく必要があると思います。
上記は8年前のバーナンキショックの概要です。当時は何がおこっているのかわからずアタフタしましたが、2013年5月22日にバーナンキ議長が買い取りペースの減額(テーパリング)の発言をしたのが要因です。
しかしながら、バーナンキショックの前の議事録では、すでに一部の参加者がテーパリングの議論をしていたことがわかっています。
上記をみると失業率はすでに、テーパリングがおこなわれた前段階より下がっていることがわかります。
ケースシラー住宅価格指数をみても、すでにテーパリングの前段階のときより値上がりしてしまっていることがわかります。(以前のブログで述べましたが不動産バブルが発生する前段階です)
上記はFRBの資産と負債の推移ですが、FRBは傘下の金融機関からUSトレジャリーとかMBSとかを買い取る代わりに負債として金融機関に現金+0.1%の金利を支払っています。USトレジャリーで1.75%程度 MBSで3.5%程度ですからFRBは儲かってしょうがない状態です。
以上の状況からFRBは、いつテーパリングを開始してもおかしくありません。記者会見ではテーパリングの話はでていませんが、議事録ではテーパリングの意見を述べている参加者がいるかもしれません。
FRBの政策転換をはかるうえで、これから毎回議事録には注意を払うべきだと思います。