えのキングの投資日記

日本株投資日誌

6/24(木)

6月23日 相場概況

日経平均 28874.89円 -9.24(-0.03%)
TOPIX  1949.19Pt -10.39(-0.53%)
マザーズ 1180.49Pt +10.36(+0.89%)

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日経平均 寄与度ランキング

東証一部の騰落銘柄数は値上がり812/値下がり1272
騰落レシオ(25日)99.14
売買代金 東証一部 2兆2856億円
     マザーズ 1410億円

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日経平均 日経VI VIX

日経VI 19.02 -1.12(-5.56%)
VIX  16.45 -1.44(-8.05%)
6/23 17:11現在



業種 鉱業倉庫・運輸石油・石炭など上昇
   証券・商品先物鉄鋼不動産など下落

個別 ファーストリテイリング(9983)が強い上昇。1銘柄で日経平均60円引き上げています。
日経新聞の業績報道を受けて、ニトリ(9843)が大幅高しています。
やや、グロース株の地合いがいい展開で、エムスリー(2413)が物色され、レーザーテック(6920)2%を超える上昇になりました。
上方修正を発表した川崎汽船(9107)は前日、商船三井とともに急伸したため、上値は抑えられたものの、続伸し年初来高値を更新しています。
その他、上方修正と増配を発表した三協立山(5932)が急伸し、1:3の株式分割を発表したデータホライゾン(3628)ストップ高しています。

反面、アルツハイマー新薬承認についてFDAへの批判が高まっているという報道を受けてエーザイ(4523)5%を超える大幅安になりました。
任天堂(7974)ソニーG(6758)トヨタ(7203)などの主力どころも軒並み安になっています。
野村(8604)大和(8601)など証券株も売られ、東京建物(8804)三菱地所(8802)など不動産株の多くも売り込まれました。
その他、今期が最終赤字の見通しとなったサイボウズ(4776)が急落し、決算を材料にツルハHD(3391)も大幅安になりました。
また、ここもと急伸していたタムラ製作所(6768)売買代金ランキングトップ5に入る大商いになりましたが、後場に入ってから売り込まれ、4%を超える下落になっています。

本日上場したIPOドリームベッド(7791)公募割れでスタート 初値も下回って終わっています。
アイドマHD(7373)は高い初値を付けたあと続伸。
アイPF(7345)買い気配の値つかずになっています。

6/24 IPO初値予想
セレンディプ(7318)公募価格1130円 初値予想2000円
アルマード(4932)公募価格880円 初値予想900円
HCSHD(4200)公募価格1800円 初値予想2700円
ベイシス(4068)公募価格2040円 初値予想5000円

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日経平均 日足 MACD

 日経平均は小幅安!
ザラバ高値29007.83円まで買われ、6/18安値の窓埋めを達成し、終値25日線(28827円)上をキープしています。
しかしながら、ローソク足は、長めの上ヒゲを伴う卒塔婆を形成しており、短期的な戻り一服の形になっています。
本日は一目均衡表の時間論の変化日にも該当しており、明日以降調整にはいってもおかしくありません。
需給面でも、野村の先物の手口が露骨ですが、TOPIXが早々にマイナスになったのに対し、日経先物だけはプラスをキープ。吊り上げを狙ったのは明白で、日経寄与度の高い銘柄だけが上昇しています。吊り上げた後下落させるというパターンが常套手段で、明日以降が要警戒と思われます。

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裁定残高推移

 

上記は本日発表になった裁定残ですが、6/18の週は買い残が増えて、売り残が著しく減っています。
このことからも、上値を追うという環境ではないことがわかり、今週末から来週にかけて大きな下落第3派がきてもおかしくないと思っています。

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 本日はAppier Group(4180)を紹介します。
Appierは2012年に台湾で創業した会社で今年の3月にマザーズに上場した会社です。
AI(人工知能によって、自動的に消費者の行動を予測しマーケティングとセールスの全領域をサポートするソフトをSaaS(Softwear as a Service)モデルで提供しています。

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Appierは上記4つのソフトで、顧客を獲得し、顧客のリテンション(顧客の関係を維持していくためのマーケティング活動)を高め、取引を促進させるというマーケティングファネル全体をカバーしています。
売上の9割を占めるCrossXでは、顧客獲得を支援するソフトですが、企業が保有する既存顧客をAIを使って分析し、もっとも高いライフスタイルバリュー(顧客生涯価値)をもたらす顧客の特徴を導き出し、その同じ特徴をもった潜在顧客をGoogleFacebookTwitterといったデジタル媒体を使い、広告を狙い撃ちするというソフトです。
企業は、このソフトを使うことにより、飛躍的にデジタルマーケティングの精度が向上するようです。



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創業者のユー・チハンをはじめとして、エンジニアの8割はAIの修士号または博士号を取得しており、高い専門性を有しています。
AIをソリューションとしたアプローチをおこなっているのはAppierのみであり、実質的な競合が存在しません。

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Appierアジア・太平洋を中心に15か国に17か所のオフィス拠点を持ち、827企業グループにサービスを提供していますが、この市場規模は3.3兆円といわれています。
Appierの売上は100億程度ですから、まだまだ伸びしろがあるマーケットであると思われます。

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足元は積極的なエンジニア採用の人件費増で赤字が続いていますが、その分売上が順調に伸びています。
再来期には黒字が見込まれ、順調に業績拡大が望めそうです。

本社がシンガポールにあり、経営陣も日本語に不自由であるため、積極的なIRは期待できませんが、デジタルマーケティング業界のグローバルリーダーになりうる会社であり、少しづつ株価も評価されていくのではないかと感じています。