7月7日 相場概況
日経平均 28366.95円 -276.26(-0.96%)
TOPIX 1937.68Pt -16.82(-0.86%)
マザーズ 1181.42Pt -7.11(-0.60%)
東証一部の騰落銘柄数は値上がり416/値下がり1710
騰落レシオ(25日) 95.03
売買代金 東証一部 2兆2938億円
マザーズ 1440億円
日経VI 17.26 +1.34(+8.24%)
VIX 16.23 +1.16(+7.70%)7/7 16:30現在
業種 精密機器 1業種のみ上昇
鉱業、石油・石炭、保険など下落
個別 ナスダック上昇を受けて、レーザーテック(6920)や村田製作所(6981)、日本電産(6594)などハイテク株の一角が買われています。
前日、再生エネルギー関連として物色されたレノバ(9519)が、本日も8%を超える上昇になりました。
通期の営業利益の見通しを上方修正したヤマシタヘルスケア(9265)、前沢工業(6489)、ハニーズHD(2792)などが急伸しています。
また、1Qで通期の利益予想を超過したフェシリモ(3396)は買いが殺到し、ストップ高比例配分になりました。
反面、米長期金利の低下を受けて、T&D(8795)や第一生命(8750)など保険株が売られ、三菱UFJ(8306)や三井住友(8316)などの銀行株も売り込まれました。
景気敏感株の多くが売り込まれ、日本製鉄(5401)やコマツ(6301)などが下落し、原油安が響いて、INPEX(1605)や出光興産(5019)なども大幅安になりました。
HIS(9603)やアドベンチャー(6030)、TKP(3479)などアフターコロナ関連も大幅安になり、キューピー(2809)は上方修正を発表したにも関わらず、コンセンサスに届かず3%を超える下落になりました。
日経平均は反落!
寄りつきから、ギャップダウンスタートし窓を開ける形で大幅下落になりました。
ローソク足は陽線になりましたが、下降する5日線(28619円)をキャッチアップできず、25日線(28883円)、75日線(28978円)も下降トレンドです。
本日は、以前このブログでも掲載した、明日からのETFの配当捻出のための先物売り、約8000億が、かなり警戒されたという解説が多かったですが、このこと自体は、毎年のことであり、すでにそれを当て込んだショートカバーの買戻しも見込めるため、そんなに大きな売り材料にはならないと思います。
恐らく、週末のSQは、米株に極端な動きがないかぎり28000~28500の間で決着することを想定しています。
むしろ、SQ後のほうが警戒すべきと考えており、もし、28000円を割り込むことがあれば、とりあえず200日線(27477円)あたりは覚悟すべきと思います。
さて、日経平均の下落に、大きく関与しているのが、ソフトバンクGです。
上記チャートをみると、本日も年初来安値を記録し、200日線(8344円)を大きく下回っています。
つまり、ここ1年ソフトバンクGに投資した人は、すべて損を抱えている状況ということです。
しかも、個人が、さがれば信用買いを繰り返してきた状況で買い残が176万株もあり、倍率は14.17倍にもなっています。
ソフトバンクGの下落の理由としては、自社株買いが終わったこととか、ビジョンファンドの組み入れ銘柄の倒産など、いろいろあげられるとは思いますが、ここにきて重くのしかかってきているのが中国リスクです。
上記、配車サービスのデイデイが中国当局によりアプリが停止させられたニュースは見られた人も多いと思いますが、これには習近平の権力闘争がかかわっているという話があります。
デイデイは6/30にNYに上場しました。運営会社の20%の株式はソフトバンクGが保有しています。
ソフトバンクGはアリババやテンセントにも出資しています。
そして、これらが習近平の敵対勢力の資金源になっているとのことです。
昨年はアリババの子会社アントが、上場直前に上場中止に追い込まれましたが、一部の話では江沢民の孫が作ったファンドの資金がはいっていたということです。
習近平は敵対勢力に多額の資金が流れるのを阻止するために上場を中止させたという見方もあるようです。
今回、デイデイの上場はNYであったため、阻止はできなかったものの、すぐさま、個人情報に重大な違反があるとのことで、アプリを停止し、実質営業ができないように追い込んでいます。そのためデイデイの株は暴落しています。
中国のネットでは、デイデイの役員のなかに、元諜報部にいた米国人がいて、この人物により、中国の情報が米国に流されているということが書かれているらしいのですが、もともと中国のネットでは、共産党の擁護する企業の悪評はすぐさま消去されてしまいます。
この話題がネットで報道されているということは、むしろ共産党があおっているということのようです。
今後、ソフトバンクGは中国への投資がむずかしくなる可能性があり、こういった背景もソフトバンク株の下落に密接に関係しているとのことです。
ファーストリテイリングもウイグルの件でたたかれており、日経平均の寄与度の高い2社の株価低迷が、日本の株価に重くのしかかっている状況のようです。