7月12日 相場概況
日経平均 28569.02円 +628.60(+2.25%)
TOPIX 1953.33Pt +40.95(+2.14%)
マザーズ 1183.67Pt +15.37(+1.32%)
東証一部の騰落銘柄数は値上がり2010/値下がり150
騰落レシオ(25日) 91.87
売買代金 東証一部 2兆3803億円
マザーズ 1303億円
日経VI 17.63 -1.12(-5.97%)
VIX 16.98 -2.02(-10.63%)7/12 16:29現在
業種 機械、金属製品、電気機器が3%を超える上昇
海運、空運 2業種のみ下落
個別 上方修正と増配を発表した安川電機(6506)が6%を超える上昇になり、ファナック(6954)やキーエンス(6861)も大幅高になりました。
日本電産(6594)や信越化学(4063)などハイテクの一角も買われ、ソフトバンクG(9984)やソニーG(6758)など主力のど真ん中株も大幅上昇になっています。
機械受注の好調を材料に、コマツ(6301)やツガミ(6101)、オークマ(6103)など機械株も大幅上昇になりました。
SMBC日興が目標株価3100円→3400円に引き上げた古河電工(5801)、1910円→2010円に引き上げた住友電工(5802)、同じく500円→520円に引き上げたフジクラ(5803)など電線3社が買いを集めました。
上方修正と増配を発表した日置電機(6866)が急伸し、決算が好感されたライフコーポ(8194)やカーブスHD(7085)も大幅高になりました。
反面、川崎汽船(9107)、日本郵船(9101)、商船三井(9104)の海運大手3社がそろって下落。
アルツハイマー治療薬「アデュカヌマブ」の承認をめぐりFDAのトップが調査要請をしたというネガティブなニュースが流れたエーザイ(4523)が売り込まれています。
先週の株安局面で、強く売り込まれなかったJAL(9201)、ANA(9202)など空運株やJR東(9020)やJR東海(9022)など鉄道株が下落しています。
下方修正を発表したAHCグループ(7083)や通期の会社計画に対し進捗度合が失望を呼んだナルミヤインターナショナル(9275)が急落しました。
直近IPOでは、日本電解(5759)やブルーミーム(4069)、コンフィデンス(7374)など後場から値を崩すものが散見されました。
日経平均は急騰!
酒田五法の「明けの明星」を形成し、底打ちの形を示唆しています。
5日線(28327円)上には回復したものの、上昇トレンドを取り戻すためには、25日線(28787円)、75日線(28934円)をキャッチアップし、6/25高値の29174円を抜いていくことが必要になります。
安川電機の好決算が他にも波及すれば、マーケットを上昇させる材料になるとは思いますが、いかんせん、需給が改善されるには、まだ時間が必要と思われます。
本日の上昇も、空売りの買戻しが一巡したあとは膠着状態になり、外資の手口も吊り上げからの下値目線の狙いが変わっていないように思います。
引き続き、押し目買いスタンス継続が有効と思われます。
さて、本日は、2番手幹事ではありますが、大和証券にも割当があると思われるIPO AIメカテック(6277)のデータを載せておきます。ちなみにアイメカテックと読み人工知能は関係ありません。
仮条件1900円~1920円に対し、初値予想1750円~2000円(前期PER16.0~18.3倍)を想定。
売り出しオンリーのファンドの出口案件であり、日立のリストラ案件です。
業績は、コロナ前までは好調でのれんもなく財務体質は良好です。
半導体関連やFDP(フラット・パネル・ディスプレー)の製造装置メーカーです。
売上の6割がLCD(液晶ディスプレー)事業が占めるものの、利益ベースでは半導体事業が主力になります。
LCD事業の営業利益率は8%前後ですが、半導体事業は2割を超えています。
半導体関連というところにスポットが当たれば公募価格を上回ることもあるかもしれませんが、2部上場で公開規模が76億円となると需給不安が警戒されます。
6月決算の7月上場でありながら、22.6月期の予想は公表していません。
市況変動がはげしく、1年後は読めなかったためと考えられますが、同社株が本格的に動き出すとすれば決算発表後ではなかろうかと思います。