えのキングの投資日記

日本株投資日誌

7/21(水)

7月20日 相場概況

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日経平均 寄与度ランキング

東証一部の騰落銘柄数は値上がり441/値下がり1656
騰落レシオ(25日)78.93
売買代金 東証一部 2兆3941億円
     マザーズ 1541億円

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日経平均 日経VI VIX

日経VI 22.22 +0.60(+2.78%)
VIX  22.50 +4.05(+21.95%)
7/19
日経VIもVIXも節目の20%を超えてきています。

業種 精密機器食料品の2業種のみプラス
   鉱業不動産非鉄金属などが大きく下落

個別 上方修正を発表したキャノン(7751)が急騰しており、系列であるキャノン電子(7739)キャノンMJ(8060)にも買いが入ったほか、同業分野のあるセイコーエプソン(6724)リコー(7752)ニコン(7731)などにも見直しの買いが入っています。

レーザーテック(6920)が商いを伴う3%を超える上昇になり、上期が計画を上振れ、営業黒字を達成する見込みになったザインエレクトロニクス(6769)が大幅上昇になりました。

また、期末配当の見通しを引き上げたワッツ(2735)も急伸しています。

反面、世界的にコロナ感染拡大懸念が高まったことから、JAL(9201)JR東(9020)などアフターコロナ関連が大幅安になり、原油価格大幅下落の影響でINPEX(1605)コスモエネルギー(5021)が売りに押されています。

長期金利の急低下を受けてT&D(8795)第一生命(8750)など保険株軟調になり、新株発行の発行登録書を提出したクリレスHD(3387)が大幅安に沈んでいます。

1Qが大幅減益になったコマツウオール工業(7949)が急落し、大型連休を前に短期トレードも手仕舞いムードになり、キール(4074)アイドマHD(7373)ステムセル研究所(7096)ブルーミーム(4069)など直近IPOの多くが大幅安になっています。

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日経平均 日足 ボリンジャーバンド MACD

日経平均は5日続落!
200日線(27692円)を明確に下回り、5/13の安値(27385円)も下回っています。
ボリンジャーバンドをみても、下落する-2σ-3σの間でバンドウオークを始めており、米株の状況次第では、一段の下落の覚悟も必要と思われます。
昨日の先物のナイトセッションで、一時27060円まで売り込まれ、その後反発していますが、野村などのショートカバーがはいった模様ですが、メインプレイヤーの外資には買い転換の姿勢がみられません。
連休後には、いったん外資のショートカバーが入ることにより28000円を目指す動きになるかもしれませんが、米株の調整がはじまったばかりと思われ引き続き警戒が必要と思われます。

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ブルベアETF 信用残推移

さて、以前のブログで信用買い残が積み上がった状態で戻り売りが出やすく需給関係が悪い状態であることを述べましたが、その傾向が上記ブルベアETFの信用残推移にも表れています。
上記は茶色レバレッジETFのネット信用残(買い残-売り残)緑色ダブルインバースのネット信用残になります。
昨年は、コロナショック以降ダブルインバースの信用残が積み上がり、それが焼かれることにより日経平均の上昇の原動力になったことがわかりますが、現状はダブルインバースの信用残が減少し、レバレッジETFの信用残が、過去最高レベルで積み上がっていることがわかります。
2018年、2019年にも同様にレバレッジETFの信用残がつみあがった時期がありますが、その解消にはおよそ10週間ほどかかっています。
したがって、今回もおよそ2か月程度は、相場の頭をおさえる要因になりそうです。

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日経平均とレバ/Dインバ信用残倍率

しかも、通常、個人投資家は基本逆張りで、2018年2019年に積み上がったレバレッジETFの信用残は、相場が下落した時をきっかけに積み上がっていますが、上記のとおり、今回は株価が高い時期に積み上がってしまっていることがわかります。
したがって、現状信用でレバレッジETF保有している人の多くが評価損状態で、マーケットが下落していけば追証によるぶん投げをせざるをえない状態に追い込まれます
信用のセリングクライマックスがマーケットの大底になることは相場の常ではありますが、その際には、今比較的好調な東証2部株やジャスダック株もろとも売り込まれることになりますので注意が必要です。
したがって、場合によっては、いったん手をすかし、信用残の状況を見ながら、セリングクライマックスを狙って買い場を探るという戦略が有効ではないかと思われます。