えのキングの投資日記

日本株投資日誌

8/10(火)

8月6日 相場概況

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日経平均 寄与度ランキング

東証一部の騰落銘柄数は値上がり1055/値下がり1025
騰落レシオ(25日) 85.76
売買代金 東証一部 2兆4316億円
     マザーズ 1063億円

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日経平均 S&P500 日経VI VIX

日経VI 19.55 -0.37(-1.86%)
VIX  16.15 -1.13(-6.54%)
8/6 

業種 パルプ・紙石油・石炭精密機器
などが上昇。
   その他製品倉庫・運輸ゴム製品などが下落。

個別 上期営業黒字230億円(前年同期34億円赤字)と発表した資生堂(4911)通期営業利益予想を470億円→550億円に上方修正した太陽誘電(6976)が大幅上昇。

1Qの営業利益が109億円の54%増になることを発表した大王製紙(3880)8%を超える上昇になっています。

飲み薬タイプのコロナ治療薬の年内承認を目指すとの社長インタビューを材料に塩野義製薬(4507)が大幅高になり、海外募集の新株発行価格が決まり、貸借倍率が0.01倍まで貸株が増加していたマネーフォワード(3994)にショートカバーが入り、一時ストップ高になるまで上昇しています。

上方修正、増配、株式分割を発表したグローブライド(7990)1Q好決算と自社株買いを発表したオリコン(4800)ストップ高までかわれています。

また、以前このブログで、押し目買いを紹介したAppir(4180)通期売上上方修正を発表しストップ高まで買われました。

反面、減収減益が強い失望を呼んだ任天堂(7974)7%を超える下落になり、上期減益が嫌気されたSUMCO(3436)も大幅安に沈んでいます。

神戸鋼(5406)上方修正と中間の復配を発表したものの、織り込み済みとして10%を超える下落になり、ダイフク(6383)1Q営業益17%増を発表したものの、コンセンサスに届かず売り込まれています。

THK(6481)日本ケミコン(6997)モリテック(5986)などが決算を材料に急落し、シンバイオ製薬(4582)2日連続のストップ安になっています。

海運株は序盤こそ買いが入ったものの、早々に失速し川崎汽船(9107)も大幅安になりました。

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日経平均 日足 

日経平均は続伸!
7/3027272円を底値に下値固めをしている様子がうかがえますが、200日線(27927円)を奪回することはできず、その上に25日線(28037円)が走っていることを考えると、ここからは上値が重く、SQ後は再度調整がおこってもおかしくないと思います。

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主要大口プット建玉

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主要大口コール建玉

需給面でオプション手口を考察しても、短期筋のアムロを主体に、プット売り、コール買いの傾向が顕著であり、SQに向けて、先物ベースで28000円をオーバーシュートさせてくる可能性はあると思われます。
ただ、マーケットリーダーが、あくまで短期筋であるため、仮に、28000円を一時的に超えても、上の建玉を回収後にド転売りに回る可能性があり、吊り上げからのふるい落としパターンになる可能性もあると思っています。
SQ値は27700円~28000円を想定しています。

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信用残推移

7/30のネット信用残(買残-売残)約2.89兆円になっていて、前週より約0.1兆円ほど微減にはなっているものの、依然として高水準であり、戻り売り圧力が高い状況であることは変わりありません。
SQ後に、再度下値を試し、セリングクライマックスを迎える可能性もあり、個別銘柄も信用残が重く、これから決算を迎えるようなソフトバンクG(9984)のような銘柄は注意が必要と思われます。

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日経平均 週足 

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日経平均 週足 

仮に、SQ後あたりから、再度下落の動きになった場合、下値メドとしては、上記週足の52週線(27079円)、もしくは50%押しの26722円あたりになると思います。

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日本郵船(9101)

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商船三井(9104)

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川崎汽船(9107)

さて、今週、業種別では海運+25.1%と突出した上昇になっています。
海運株の強さは今に始まったことではありませんが、先週の商船三井(9104)上方修正と増配(150円→550円)に続いて日本郵船(9101)上方修正と増配(200円→700円)と大幅増配の発表をしています。
川崎汽船(9107)配当については未定とし上方修正のみの発表でしたが、もともとこの3社は、絶好調のコンテナ船部門を事業統合しているため、当然日本郵船が儲かれば川崎汽船も儲かることになるので、川崎汽船の復配も必至と思われます。
つまり、海運大手3社は業績期待だけでなく、高配当という側面でも買われる「無敵艦隊」状態になったということです。
もちろん、今週のような上昇が続くというわけではなく、当然利益確定売りで調整する場面も出てくると思いますが、
① 目先業績拡大の期待が高い
② PERは1ケタでバリュエーション面で過熱感がない
③ 対象銘柄が基本3社と少ない
という観点から、勢いのある時の半導体関連や新興成長株のようにプラチナチケット的な存在になる可能性もあると思います。
海運大手3社は2007年に高値をつけていて、その時の高値は日本郵船が12760円 商船三井が20400円 川崎汽船が17600円です。
海運株のラリーは始まったばかりかもしれず、押し目での買いは狙ってみてもいいと思います。