10月15日(金) 相場概況
東証一部の騰落銘柄数は値上がり1989/値下がり155
騰落レシオ(25日)89.23
空売り比率 41.5
売買代金 東証一部 2兆8420億円
マザーズ 1208億円
業種 全業種が上昇。
機械、海運、電機機器が3%を超える上昇。
個別 SOX指数反発を受けて、レーザーテック(6920)が9%を超える上昇になり、東京エレク(8035)やディスコ(6146)、東京精密(7729)など半導体関連が大幅高になりました。
キーエンス(6861)、ファナック(6954)、ダイキン工(6367)など値がさグロース株も軒並み買われています。
ツガミ(6101)やアマダ(6113)など機械株が物色され、日本郵船(9101)、商船三井(9104)、川崎汽船(9107)など海運株も軒並み上昇しています。
上期営業黒字を達成したTOKYOBASE(3415)や、利益見通しの上振れを発表したクリレスHD(3387)が急伸しています。
イオンによるTOB発表を受けてキャンドゥ(2698)がストップ高比例配分になりました。
9/24の、このブログでも紹介したオキサイド(6521)が上方修正と業務提携を発表しストップ高になっています。
反面、ファーストリテイリング(9983)は今期営業益8%増を見込むも、コンセンサスを下回ったため下落しています。
MSMUFGが投資判断を「Over」継続するも、目標株価を76000円→70000円に引き下げた任天堂(7974)が逆行安になっています。
通期の見通しを引き下げた高島屋(8233)や今期も大幅な営業赤字の見通しを発表した出前館(2484)が大幅安になりました。
イオンによるキャンドゥTOBを受けて、警戒材料と受け止められた同業のセリア(2782)が大幅安になっています。
IDOM(7599)は通期の見通し引き上げが純利益のみにとどまったことが失望され11%を超える下落になっています。
USEN NEXT(9418)も前期が大幅増益になったものの、今期の見通しが物足らない内容と評価され12%を超える急落になりました。
日経平均は大幅続伸!
目先の抵抗線になると思われていた200日線(28744円)をあっさりクリアし大陽線で終わっています。
MACDもヒストグラムがプラス転換し、MACD自体ゴールデンクロスしていて、しばらくは買いの勢いが付きやすい形状になっています。
次の節目は25日線(29310円)になりますが、25日線は傾きがまだ下落傾向にあります。
25日線の傾きが下落傾向にあるときには、いったん、その近辺で跳ね返される可能性が高いと思われます。
しかしながら、200日線を下値サポートとして、25日線の傾きが上向くまで、日柄調整を進めることが出来れば、再度上値トライになった時には上抜けやすくなります。
外部環境には注意が必要ですが、動きが変わってきたハイテク株には、まだ見直しの余地があると思われ、しばらくは下げにくく上げやすい地合いが続くと思われます。
さて、具体的な内容が出てこないため、金融所得課税とか四半期開示の見直しとか???と思う政策も多々ある岸田内閣ですが、「看護師、介護士、幼稚園教諭、保育士の待遇の見直し」という政策に異論を唱える人は少ないのではないかと思います。
上記は日本の人口構成推移ですが、2025年あたりから、団塊の世代ジュニアあたりも高齢化していくことにより、高齢化率が一気に加速化していく傾向にあり2025年問題と言われています。
すなわち、労働力の絶対数が減少していくことになり、特に看護師や介護士の需要は増加していくものと思われます。
恐らく、介護ロボットとか医療DXのたぐいは今後も脚光をあびるでしょう。
ただ、この分野はメンタルヘルスにもかかわることもあり、どうしても、人の手による仕事が多くを占めます。
したがって、今回の政府の政策も相まって、人材派遣の会社は、今後長期にわたって特需が生まれると思います。
人材派遣の会社は上場会社でも50社以上あるのですが、今回紹介するエス・エム・エス(2175)は介護・医療業界向け人材派遣の最大手です。
コロナ過においても、主軸の介護、医療人材紹介は順調に伸びていて、上記介護事業者向け経営支援「カイポケ」も2割以上の高成長のようです。
売上利益ともに過去最高で、現在18期連続最高益を更新しています。
ROEも23.6%と高水準で、売上400億クラスで2桁増益をしているのは脅威と思います。
四半期決算をみても、直近決算の数字が再加速してきていることがわかります。
次回 中間決算は10/29発表になります。
押し目をタイミングよく買えたら面白いのではないでしょうか?