10月27日(水) 相場概況
東証一部の騰落銘柄数は値上がり699/値下がり1391
騰落レシオ(25日) 81.05%
空売り比率 44.0%
売買代金 東証一部 2兆6240億円
マザーズ 1604億円
業種 輸送用機器、食料品、保険などが上昇。
海運、空運、電気・ガスなど下落。
個別 決算を材料に値をとばした銘柄が散見され、シマノ(7309)、日立建機(6305)、日東電工(6988)などが大幅高になり、中でも新光電工(6967)が15%近い急騰になっています。
上方修正と増配を発表したMARUWA(5344)が12%を超える上昇になり、上期が大幅増益になった弁護士ドットコム(6027)や通期で営業黒字を確保できる見込みとなった田中化研(4080)がストップ高になっています。
ハウスキーピング協会が主催する「シンプルスタイル大賞2021」で金賞を受賞したと発表したジモティー(7082)が大幅高になり、大和証券が投資判断を「3」→「2」、目標株価を2860円→3200円に引き上げたシップヘルスケアHD(3360)も大幅続伸になっています。
ストップ安が2日続いたグローバルウェイ(3936)は本日ストップ高まで買われる荒い値動きが続いています。
反面、日本電産(6594)は上方修正が好感されず3%近い下落になり、下方修正を発表したキャノン(7751)も6%近い下落に沈んでいます。
主力グロース株が敬遠され、ソフトバンクG(9984)やソニーG(6758)などが売り込まれ、日経新聞で今期が9期ぶりの赤字になると報道された東京電力(9501)が大幅安になっています。
バルチック海運指数の下落を受けて、日本郵船(9101)、商船三井(9104)、川崎汽船(9107)の海運3社がそろって大幅下落になっています。
FDK(6955)や東和薬品(4553)、遠藤照明(6932)が業績関連のリリースを受けて急落しています。
MSMUFGが「Over」→「Equal」 目標株価を1800円→1500円に引き下げた住友電気工業(5802)が売り込まれ、古河電工(5801)やフジクラ(3578)など電線株が連れ安しています。
日経平均は小幅安!
前日とほぼ同じレンジで推移し、下ヒゲ陽線を形成しています。
下降する25日線(28876円)上はキープしており、底堅い値動きです。
10/20の29489円を上抜けることが出来れば、上昇トレンド回帰となりますが、それには、主力銘柄の好決算をふまえたシンボリックな上昇が必要になると思われます。
裁定残高も、先週に比べて改善する傾向があります。
ただ、相変わらず、買い残と売り残のバランスの悪さが目立っていて、一段の解消が必要です。
特に、衆院選を控えた週末と来週頭は荒い値動きになることが考えられ、買い残解消につながる一波乱も想定しておいたほうがいいと思います。
さて、明日はTOPIXの大規模なリバランスが大引けでおこなわれます。
TOPIXのリバランスは、年に何回かあるのですが、10月のリバランスは最大級となり、今回は1.5兆円くらいの規模と言われていますので、明日の東証一部の売買代金は4兆円を超える可能性があります。
3月決算銘柄の浮動株比率の調整で、浮動株が増えたもの(公募など)は買いになり、浮動株が減ったもの(自己株買いなど)は売りになります。
例えば、上記の日本郵政(6178)は政府の売り出しで浮動株比率が上昇しますので、明日の大引けでは、約1000億円くらいの買いが入る予定です。
日本郵政は押しなべて平常時約200億円くらいの売買代金ですので、明日は大引けで5日分くらいの買いが入ることになります。
この機械的に入る買いを見越して、買いを入れてくる人もいるでしょうし、売り出し株の売却可能日を前に信用でつなぐことを考えている人は大引けで売りを仕掛けてくるかもしれません。株価がどの様に動くかはわかりませんが、明日は一大イベントと言えると思います。
9月に東証一部に直接上場したシンプレクス(4373)も買いの対象です。新規上場は2回に分けて組み入れられるのですが、明日は1回目の組み入れの日で50億~60億、およそ3日分くらいの買いが入る換算になります。
シンプレクスは引け後決算発表ですので、要注目です。
その他、TOPIXリバランスで大きい買いインパクトが発生する主な銘柄は上記になります。
SB(9434)は大引けで2000億円くらいの買いが入りますのでインパクトは大きいと思います。
それに対して、明日のTOPIXリバランスで大きい売りインパクトが発生する主な銘柄は上記になります。
ソフトバンクG(9983)は約3000億円の売りが出る予定ですし、キーエンス(6861)も約1000億円の売りが出る予定です。キーエンスは明日引け後決算発表になります。
これらの銘柄は、明日のイベントを警戒して、ここもと軟調になっていた可能性もあり、明日の大引けに出る売りで空売りを買い戻すことを考えている人もいるかもしれません。
売買を検討している人は参考にしていただけたらと思います。