11月1日(月) 相場概況
東証一部の騰落銘柄数は値上がり1901/値下がり243
騰落レシオ(25日)86.10%
空売り比率 38.8%
売買代金 東証一部 3兆2825億円
マザーズ 1506億円
業種 精密機器、機械、電機機器など大幅上昇。
証券・商品先物 1業種のみ下落。
個別 1Q大幅減益のレーザーテック(6920)が売り先行から切り返し6%を超える上昇になり、東京エレク(8035)やアドバンテスト(6857)、SCREEN(7735)など半導体関連が軒並み上昇しています。
ソニーG(6758)やファーストリテイリング(9983)など主力株が大幅上昇し、マザーズ指数寄与度の高いメルカリ(4385)も好決算を材料に急騰しています。
JT(2914)が3Q決算を材料に急伸し、伯東(7433)や保土谷化学(4112)、小松マテーレ(3580)なども、決算を手掛かりに急騰しています。
通期の見通しを引き上げたシャルレ(9885)が値つかずのストップ高比例配分になり、連日にぎわっているグローバルウェイ(3936)やINC(7078)などの材料株もストップ高になっています。
反面、上期が大幅減益になった野村証券(8604)が6%を超える下落になり、村田製作所(6981)やNEC(6701)も決算が失望を呼び売り込まれています。
営業赤字に転落する見込みになった中国電力(9504)が急落し、IRジャパン(6035)や冶金工(5480)、ニッポン高度紙工業(3891)なども決算を材料に大幅下落になっています。
オーケーによるTOBの可能性が消滅した関西スーパー(9919)はストップ安比例配分になっています。
日経平均は大幅続伸!
寄り付きから大きなマドを形成し、ほぼ高値引けの陽線を形成しています。
10/20につけた直近高値(29489円)を上回り、上昇トレンドを取り戻す形になっています。
今週、大きな調整なく推移できれば、下落する25日線(28765円)も上昇に転じてくる可能性があります。
そうなれば、9/28安値(30001円)、9/27高値(30414円)、9/14高値(30795円)を上値メドとした上昇が期待できる展開になると思います。
さて、ご存じの通り、衆院選は自民党単独で261議席を獲得する与党の圧勝ともいえる結果になりました。
野村証券では、早くも選挙結果を受けて年末32000円のレポートを出しています。
本日の日経平均は終値ベースで2.61%の上昇になっていて、これまでの選挙翌日の株価としては異例の上昇になっています。
小泉内閣の2005年の郵政解散の時ですら、1.61%の上昇ですから、今回の上昇は、かってない事象としてマーケットに受け止められたということでしょう。
野党共闘で自民党不利との観測が大勢を占めていただけに、マーケットは、まったく織り込めていなかったということだと思います。(NISA江田効果も効いたのでは・・)
そして、米株の上昇も想定外であったと思います。
アップルやアマゾンは決算を受けての下落が心配され、ナスダックの下落を想定していた向きも多かったと思われます。
ところが、ふたを開けてみると3指数ともに上昇で、ナスダックも高値更新を達成しています。
予想外の米株の堅調な動きも、本日の日経平均上昇に作用したと思われます。
ただ、以前のブログにも書きましたが、3指数が高値を取ったあとは、VIXが上昇する傾向があります。
上記はNYダウとパラボリックとモメンタムのチャートです。
現状はローソク足が赤い点のパラボリックの上を推移していますので上昇トレンドを維持していますが、ローソク足がパラボリックを下回ると、トレンドのいったんの終了ということになり調整入りに入ることになります。
そして、相場の勢いを表すモメンタムは既に下向きになっていて、ダイバージェンス状態になっています。
NYのトレンド終了とモメンタムのゼロライン割れが同時に起これば、VIXの上昇を伴う急落につながる恐れもあり、注意が必要です。
米株は今晩のISM製造業景況感指数、3日のFOMC後のパウエル議長会見、5日の雇用統計など、重要なイベントが今週に集中しています。
今週の米株の動きが、日経平均の行方にも大きくかかわってくると思いますので、注意深く戦略をたてておいたほうがいいと思います。