えのキングの投資日記

日本株投資日誌

11/16(火) 井関農機(6310)

11月15日 (月) 相場概況

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日経平均 寄与度ランキング

東証一部の騰落銘柄数は値上がり1054/値下がり1029
騰落レシオ(25日) 94.25%
空売り比率 41.5%
売買代金 東証一部 2兆6394億円
     マザーズ 2033億円 

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日経平均 S&P500 日経VI VIX

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業種 サービス輸送用機器パルプ・紙など上昇。
   保険海運空運など下落。

個別 SOX指数上昇を受けてレーザーテック(6920)東京エレク(8035)SCREEN(7735)などが新高値更新になり、半導体関連に強い動きが見られました。

ソフトバンクG(9984)エムスリー(2413)など主力グロース株が買われ、上方修正と株主還元策強化が好感された三井住友(8316)が大幅高になっています。

会社の3分割を正式発表した東芝(6502)がプラスで推移し、日本郵政(6178)もしっかりの動きでした。

上方修正と株式分割を発表したスノーピーク(7816)ブレインパッド(3655)ストップ高になり、上方修正と増配を発表した日本トムソン(6480)ストップ高まで買われています。

本日はマザーズ22銘柄もがストップ高になり、1:2の株式分割を発表したエネチェンジ(4169)をはじめ、赤字幅が縮小見込みになったQDレーザー(6613)ストップ高まで買われています。

グローバルウェイ(3936)が規制解除狙いの買いで36回目のストップ高になり、夢展望(3185)中村超硬(6166)などの材料株も軒並みストップ高になっています。

反面、日本郵船(9101)など海運大手3社が売り込まれ、ファーストリテイリング(9983)任天堂(7974)軟調な動きになりました。

上方修正と増配を発表したみずほ(8411)は買いが先行したものの失速し、マイナスで終了し、上方修正を発表した井関農機(6310)も、慎重な見通しが嫌気され大幅安になっています。

前期が減益着地になったHENNGE(4475)ストップ安になり、先行投資で最終利益見通しを赤字に下方修正したKaizen Platform(4170)ストップ安売り気配に沈んでいます。

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日経平均 日足 MACD

日経平均は続伸!
寄り付きこそ、マドを開ける上昇で、11/4の高値(29880円)が意識される動きがあったものの、次第に伸び悩む動きになり、陰線で終了しています。
上昇する25日線(29086円)上をキープしている間は、上昇トレンドは継続とみるべきと思いますが、なかなか30000円が近くて遠いといった上値の重い状況が続いています。

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日経平均PER

考えられる要因のひとつとしては、マーケットが岸田政権に対して期待を持つことが出来ていないということがあると思います。

上記は、日経平均のPERの推移ですが、安倍政権から菅政権の平均PERは15.50倍であったことがわかります。

現状、岸田政権下では14.41倍に留まっています。

景気対策の規模は40兆円を超える見通しになってきましたが、今一つ具体的な成長戦略が見えてこないことと、分配政策が増税を伴う財務省寄りの政策というイメージがあるからかもしれません。

岸田政権が、安倍、菅政権並みに評価されれば、日経平均のEPSは2082円ですので、PER15.50倍32275円ということになります。

11月は株価が高くなるアノマリーがありますので、岸田政権には正当な評価が得られる政策を期待したいものです。

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井関農機(6310)

さて、本日は、以前も紹介した井関農機(6310)に買いタイミングが来ていると思いますので、再掲いたします。

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井関農機(6310) 3Q決算

井関農機11/12引け後に3Q決算発表をおこなっています。
3Q累計(1-9月)は売上が1234億円(前年同期比11%増)、経常利益65億円(同2.3倍)30円の復配でした。

通期の見通しも経常利益を35億円→47億円(前期比2.8倍)に上方修正しているのですが、3Q累計が65億円で進捗率が、すでに138%に達していますので、4Qは18億円ほどの赤字になるという超保守的な見通しをだしたことになります。

決算資料を読むと、その理由として
⓵ 国の経営継続補助金に伴う需要反動への懸念
⓶ 米価低下による農機の購買意欲減退の懸念
を挙げています。

しかし、同業のやまびこ(6250)クボタ(6326)のIRによると、

⓵については、「このたぐいの補助金は毎年何らかの形で支給されるため、需要の反動減は心配していない」

⓶についても、「国内の米価が業績に与える影響はほとんどない」

という見方で一致しています。

農林水産省新規就農者への農機の購入支援を1000万円を超える額に拡充するといわれていて、穀物市況の上昇により、利益率の高い欧米からの引き合いが来期はいっそう強まる公算が高いと言われています。

海上輸送用コンテナ不足による受注残の積み上がりも、コンテナ不足解消とともに収益貢献が加速すると思われます。

会社の今回の保守的な見通しが失望を呼び、株価は8.5%の下落になりました。
しかしながら、出来高は本日66万株に急増していて、株式併合以来最高の出来高を記録しています。

2018年1月には3050円を記録していますが、今期の利益水準は当時を大幅に上回ります。

いずれ、ICT農業のテーマ性が加われば、船株のような大相場がきてもおかしくないと思うのですがいかがでしょうか?