12月15日(水) 相場概況
東証一部の騰落銘柄数は値上がり1317/値下がり750
騰落レシオ(25日)80.75%
空売り比率 40.6%
売買代金 東証一部 2兆3117億円
マザーズ 1828億円
業種
個別
昨日発表したEVに対する将来計画が好感されたトヨタ(7203)が3%を超える上昇になり、デンソー(6902)やトヨタ通商(8015)、トヨタ紡織(6201)などグループ企業も物色されています。
戸田工業(4100)や田中化研(4080)など電池関連も大幅高になっています。
主力株もしっかりの動きが散見され、ソニーG(6758)やソフトバンクG(9984)、日本電産(6594)、三菱UFJ(8306)などが商いを伴い上昇しています。
米国で新工場を建設すると発表した日本電解(5759)はストップ高になり、中期経営計画を上方修正したJSB(3480)も急伸しています。
1Qの決算が好感されたプレミアアンチエイジング(4934)は値つかずのストップ高比例配分まで買われています。
反面、海運株の下落が目立ち日本郵船(9101)、商船三井(9104)が大幅安になり、川崎汽船(9107)は7%を超える下落になっています。
東京エレク(8035)やアドバンテスト(6857)など半導体関連の一角が売られ、神戸物産(3038)も今期見通しが保守的と受け取られ下落しています。
最高裁の許可抗告棄却により、オーケーによるTOBの可能性がなくなった関西スーパー(9919)は20%を超える下落に沈んでいます。
下方修正を発表したエニグモ(3665)が急落し、上期決算が失望を呼んだMacbee Planet(7095)はストップ安比例配分まで売られています。
本日上場したネットプロテクションズホールディングス(7383)は公募価格割れからスタートし、一時ストップ安まで売り込まれるものの、切り返し終値では初値を上回る長い下ヒゲの陽線を形成しています。
明日はブロードエンタープライズ(4415)とTrue Data(4416)が上場します。
トレーダーズによると
ブロードエンタープライズ 公募2790円に対し初値予想 3000円
True Data 公募2220円に対し初値予想2700円になっています。
日経平均は小幅高!
売り先行の後はプラスに切り返し、4日ぶりの陽線になっています。
米国FOMCを控えて、終始小動きでしたが、本日は寄り付きが安値となり、これまでとやや値動きが異なってきています。
さて、「キシダリスク」の逆風が吹く中、日本株は秘かに「掉尾の一振(とうびのいっしん)」の準備をはじめているのかもしれません。
上記は騰落レシオ(25日)と日経平均の推移ですが、騰落レシオ(25日)は12/2に60台の記録的な低水準をつけた後、本日80台まで回復しています。
新安値銘柄数も11/29~12/2にかけて、500銘柄を超える水準になりましたが、以降は2ケタ以下まで減ってきています。
信用買い残が2週連続で減少し、ポジションの整理が着実に進んでいることが伺えます。
同時に信用倍率も低下してきています。
一方、信用評価損益率は-10.87%と改善はみられていません。
ただ、マザーズの評価損益率は-28%までつけており、追証による買い残整理が、かなり進んできていると思われます。
日経平均は上値が重い展開ですが、上昇にむけてブルフラッグを形成し、パワーをため込んでいるとも言えます。
米国は今晩のFOMCを皮切りに、パウエル議長会見、金曜日は米国トリプルウイッチングを迎えます。
米国では、FOMCを前にプットのポジションが積み上がっています。
マーケットに好意的な材料が出た場合、一気にヘッジポジションの買戻しに動くことも考えられます。
米国次第では、日経平均も29500円くらいまでの「掉尾の一振」があるかもしれません。