えのキングの投資日記

日本株投資日誌

4/6(水) 流れが変わり始めている株式マーケット

4月5日(火)

【相場概況】

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日経平均 寄与度ランキング

東証プライムの値上がり銘柄953/値下り銘柄808
騰落レシオ(25日)104.11%
空売り比率 42.7%
売買代金 東証プライム 2兆6678億円
     東証スタンダード 676億円
     東証グロース 2378億円

恐怖指数

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日経平均 S&P500 日経VI VIX

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【業種】

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【個別】
ソフトバンクG(9984)が大幅高になり、月次売上10.7%減と発表したファーストリテイリング(9983)も見直し買いが優勢で2%を超える上昇になっています。

グロース株に強い動きが見られ、エムスリー(2413)が大幅上昇になり、キーエンス(6861)東京エレクトロン(8035)なども、しっかりの動きです。

マザーズ指数2%を超える上昇になり、HENNGE(4475)ウェルスナビ(7432)マクアケ(4479)などが2ケタを超える急騰になっています。

1Qが大幅増益になり、社長が自社株買いを公言したネクステージ(3186)が大幅上昇になり、月次の好調が確認されたユナイテッドアローズ(7606)8%を超える急上昇になっています。

市場コンセンサスを上回る決算を発表したしまむら(8227)が急伸し、1Q最終益が3倍になったバイク王(3377)18%を超える急騰になっています。

反面、日本郵船(9101)商船三井(9104)川崎汽船(9107)など海運株が大幅安になり、三菱UFJ(8316)東京海上(8766)など金融株軟調になっています。

三井物産(8031)三菱商事(8058)など商社株が売られ、大平洋金属(5541)日本金属(5491)東邦金属(5781)など市況関連の一角が大きく下落しています。

直近四半期が営業赤字になった三協立山(5932)が大幅安になり、月次が弱かった良品計画(7453)も大幅に売り込まれています。

テクニカル分析

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日経平均 日足 MACD

日経平均は続伸!

ギャップアップスタートするも、買いが続かず、4日ぶりの陰線を形成しています。

引き続き、75日線(27439円)200日線(28237円)の間のレンジで推移し、日柄調整が進行しています。

明日は、米国で3月開催のFOMCの議事録が公表されます。
利上げが始まった回でもあり、その内容には注目が集まります。

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ニューヨーク連銀イリアムズ総裁は、FRBの利上げペースは、経済の反応次第との見解を示していますが、FRBのバランスシート縮小は5月にも始まる可能性がある。」
と、さらっと述べています。

パウエル議長の会見から、5月に話し合い、6月以降というのが、市場のコンセンサスのはずなので、明日の議事録が、想定以上のタカ派であった場合は、マーケットが動揺する可能性もあります。

米株市場がサプライズになった場合は、日経平均もレンジを下抜ける可能性もありますので注意が必要です。

【本日のトピック】

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さて、ウクライナ戦争では、民間人の虐殺が確認されたため、バイデン大統領は、「ジェノサイド」という言葉を使い、ロシアへの追加制裁を行う方針です。

ドイツフランスロシア外交官を追放という、かなり強い態度にでており、安保理でも緊急会合が開かれる予定です。

ここまでくれば、停戦合意が締結されるのは難しいと思われ、ウクライナ戦争は長期化する可能性がでてきています。

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VIX指数推移

今までならば、今回の戦争長期化懸念は悪材料として受け止められたと思います。

ところが、昨日VIX指数は大幅に低下し、20を切ってきています。

資源を持つ米国は、今回の戦争はリスクが少ないとみなしたということでしょう。

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米国では、すでにミーム(はやりの株)が急騰する現象がおきています。

マーケットは、withコロナ、withインフレ、ゼロロシアを模索してきているということでしょう。

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TOPIXグロース/TOPIXバリュー

日本でも、この動きは出てきており、上記のTOPIXグロースをTOPIXバリューで割った相関係数をみると、金利は上昇傾向にあるのに、バリュー株よりグロース株が優位になりつつあることがわかります。

景気が悪化していくのはしかたないとして、ディフェンシブなバリュー株より、より高成長が期待できるグロース株に資金が移動し始めているということなのかもしれません。

そして、この物色傾向にはサイクルが存在するようで、外国の機関投資家が決算を終える年末が終われば、日本の機関投資家の決算が終わる3月末までの間、バリュー株へのリバランスが進み、3月以降はグロース株へのリバランスが年末まで続きやすいとのことです。

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東証グロースコア20 構成銘柄

上記は、本日の東証グロースコア20 のヒートマップですが、物色が進んできていることがわかります。

もちろん、まだ予断を許さない状況ではありますが、米国のFOMC議事録発表を無難に通過し、まだグロース優位が続くのであれば、底値から転換してきているグロース株に照準を絞ってもいいのかもしれません。