4月7日(木)
【相場概況】
東証プライムの値上がり銘柄数174/値下がり銘柄数1630
騰落レシオ(25日)98.83%
空売り比率 42.9%
売買代金 東証プライム 2兆8624億円
東証スタンダード 801億円
東証グロース 1790億円
マーケットが大きく下落した割に空売り比率が跳ね上がってないのは、現物の売り切りが多かったということか?
【恐怖指数】
【業種】
【個別】
昨晩の米国市場で、ファイザーやジョンソン・アンド・ジョンソンなどディフェンシブセクターの医薬品株が上昇していたことから、アステラス製薬(4503)が大幅続伸し、中外製薬(4519)、武田薬品(4502)、第一三共(4568)、塩野義製薬(4507)など医薬品株が総じてしっかりの動きになっています。
マルハニチロ(1333)や日清製粉G(2002)、山崎製パン(2212)など食品株が買われ、セブン&アイ(3382)や神戸物産(3038)、しまむら(8227)など小売株が物色されています。
上方修正を発表したビッグカメラ(3048)が5%を超える上昇になり、決算が好感されたベルシステム24(6183)は7%を超える急騰になっています。
グローバルウェイのカカムーチョが保有するピアズ(7066)やクックビズ(6558)がストップ高になり、直近ツイッターでつぶやいていたビーブレイクシステムズ(3986)も19%近い急騰になっています。
(究極のイナゴ祭りやな!)
本日新規上場したエフビー介護(9220)は公募から1割高い初値でスタートし、一時ストップ高になるまで買われています。
反面、レーザーテック(6920)や東京エレクトロン(8035)が大幅続落になり、4Qの出荷額が前四半期と比べ微減になったディスコ(6146)も5%を超える下落になっています。
ソニーG(6758)やTDK(6762)、富士通(6502)、ダイキン(6367)などハイテク株が軒並み売られています。
メルカリ(4385)やメドレー(4480)、BASE(4477)など東証グロース株が大きく売り込まれ、JTOWER(4485)も買いが先行したものの続かず、10%近い下落に沈んでいます。
厚労省コロナ専門会合で、新規感染者拡大により、第7派に入っていることが指摘され、エアトリ(6191)やオープンドア(3926)、ラウンドワン(4680)、OLC(4661)などレジャー関連の大半が大きく売り込まれています。
【テクニカル分析】
日経平均は大幅続落!
ギャップダウンからスタートとなり、週足の13週線(27059円)もあっさり割り込む動きになっています。
MACDもデッドクロスし、ヒストグラムも陰転になっていて、トレンド転換を示唆しています。
明日以降、25日線(26761円)を守ることができるかがポイントになりますが、SQ後の値動きの方向性には注意が必要と思います。
日経平均が▲483円の下落に転じた3/28-4/1の週に海外投資家は▲8327億円(現物+3604億円/先物▲1兆1931億円)の売り越しになっています。
配当税制に絡むポジション移動があったにせよ、3週ぶりの売り転換になっています。
上記はドル建て日経平均と日経平均を対比させたグラフですが、日経平均は上昇トレンド転換が見られましたが、海外投資家から見たドル建て日経平均は下落トレンドが継続していたことがわかります。
海外の株式市場とくらべても、ドル建て日経平均のパフォーマンスは劣後しています。
岸田内閣が成長戦略を打ち出せないことが主要因と思われますが、海外投資家が参入してくる動きが見られないと、日経平均が新値を取っていくような動きになるのは難しいと思います。
昨日、公表になったFOMC議事録では、FOMC直後のパウエル議長発言と異なり、ずいぶん「タカ派」寄りであったことが判明しています。
債券市場は5月の0.5%利上げは織り込んでいたものの、月950億㌦を上限とした資産圧縮を5月からおこなうことは織り込んでいませんでした。
毎月、上限の950億㌦資産圧縮すれば、1年で1兆4000億㌦になります。
パウエル議長は「バランスシートの正常化には3年超かかる」と予想しており、コロナ後から拡大したバランスシート、約4兆6000億㌦の大部分を縮小していく方針のようです。
昨日の公表を受けて、債券市場は、6月も0.5%利上げする確率を60%、7月も0.5%利上げする確率を48%ほどあると示唆しています。
今後はインフレがどの程度進んでいるかが重要なポイントになり、とりあえず4/12発表のCPI(消費者物価指数)は極めて重要になります。
日経平均は2日で900円ほど下押ししていますので、とりあえずリバウンドはあるかもしれませんが、まだまだ予断を許しません。
基本は戻り売りと思います。
【本日のトピック】
さて、相場は当面予断を許さない環境が続くと思いますが、このような環境でも、チャンスを虎視眈々と狙っているマネーは確実にあります。
カカムーチョ関連や、IPOに資金が流入しているのは、その証左と思います。
もちろん、材料株や仕手株に乗るのは難しいでしょうから、本日は、私が考える買いのポイントのひとつを書いてみます。
①出来高急増
まずは、出来高急増銘柄を探します。
いまからですと、好決算で買われる銘柄が該当すると思います。いまのようなマーケットになると、好決算ものに、より多くの資金が流れてくる可能性がありますので、主な銘柄の上方修正などはチェックしておいたほうがいいと思います。
②出来高減少 株価横ばい、もしくは調整
よくありがちなのが、好材料がでたときに飛び乗るケースがありますが、デイトレでもないかぎり、高値掴みになる可能性がありますので、数日様子を見ます。
そうすれば、翌日から、出来高が減少してくるケースが多く、株価も横ばい、もしくは、利益確定売りで押し目をつけていくパターンがあると思います。
なるべく、移動平均線や窓埋めのタイミングを見ていきます。
③出来高増
ここから、再度出来高が増加してくれば、株価も、さらに上昇していくパターンが多いと思います。
上記は、昨日紹介したマニー(7730)のチャートです。
好決算で出来高が急増し、ギャップアップで株価が急騰し、75日線をぬけてきています。
本日は、株価は+1円で下落していませんが、出来高が減ってきています。
恐らく、株価は、いったん利益確定売りが出て調整すると思いますが、様子をみながら、移動平均や窓埋めのタイミングを見ながら、出来高が再び増加していくようなら買い付けします。
パターンにはまらなければ、買い付けはしないのがいいと思います。
答えはどうなるか、わかりませんが、よろしければチェックしてみてください。