5月27日(金)
【相場概況】
東証プライムの値上がり銘柄1228/値下がり銘柄548
騰落レシオ(25日) 99.31%
空売り比率 43.7%
売買代金 東証プライム 2兆9671億円
東証スタンダード 807億円
東証グロース 1115億円
【恐怖指数】
恐怖と貪欲指数 - 投資家心理|ティッカー (cnn.com)
【業種】
【個別】
アフターマーケットで売られていた米NVDIAが強く帰ってきたため、レーザーテック(6920)や東京エレクトロン(8035)、アドバンテスト(6857)など半導体関連が大幅高になっています。
アリババ株の上昇を受けて、ソフトバンクG(9984)が買われ、決算を材料に上昇していたMS&AD(8725)や東京海上(8766)、SOMPOHD(8630)など保険株が続伸しています。
日本郵船(9101)が1:3の分割を発表したことから、高騰し、連想で川崎汽船(9107)も5%近い上昇になっています。
海運株は、ほぼ全面高になり、子会社の原油船の売却を発表した明治海運(9115)はストップ高まで買われています。
野村証券が目標株価を1586円→1696円、MSMUFGが目標株価を1700円→1850円に引き上げたニコン(7731)が7%を超える上昇になっています。
岸田内閣が外国人観光客の受け入れ再開を表明したことから、パンパシフィックHD(7532)やHIS(9603)、三越伊勢丹(3099)、資生堂(4911)などインバウンド関連株が人気化しています。
反面、任天堂(7974)やキーエンス(6861)、リクルート(6098)、エムスリー(2413)などグロース株の一角は売りが先行しています。
ディフェンシブ銘柄のKDDI(9433)やNTT(9432)など通信株が弱く、直近強く買われていたQDレーザー(6613)やダブルスコープ(6619)も大きく値を崩しています。
1Qが営業赤字となったダイドーGHD(2590)が売られ、再発悪性神経膠腫の開発計画見直しを発表したステラファーマ(4888)が14%を超える下落になっています。
体制幹細胞再生医薬品「HLCM051」の有意差が認められなかったと公表し、連日売り込まれているヘリオス(4593)に、シティが目標株価を3800円→1000円に引き下げることを発表し、ダメ押しの10%を超える下落に沈んでいます。
【テクニカル分析】
日経平均は反発!
米株高に触発されて、ギャップアップスタートになるも、27000円をつけることもなく失速、4営業日連続の陰線になっています。
先週の日経平均には、「リターンリバーサル効果」ともとれる現象がおきています。
日本株は、今月米株安に連れ安せず、相対的優位性を保っていましたが、先週は米株高になっても、寄り天でザラバの下落が目立ちます。
27000円の累積売買代金が重いことは周知の状況であるものの、外国人投資家が、本格的に参入してこないのは、政策推進の遅さにあるのではないかと感じています。
岸田首相は「インベスト イン キシダ」で原発再稼働について言及しましたが、具体策となると歯切れが悪くなるようです。
資源エネルギー庁の、今年度の電力需給対策に「使用制限令」や「計画停電の円滑な発動準備」とかが入ってきていて、手詰まり感を感じさせます。
原発再稼働の判断が遅れ、「猛暑」が予想される夏での電力不足が露呈してしまうと、マーケットに与える影響も非常に大きくなります。
アフターマーケットの日経平均先物は、27160円まで上昇してきていますが、3月から続く下落トレンドに終止符を打つためには、選挙を意識した「検討」だけではなく、「実行力」が求められているのかもしれません。
【本日のトピック】
さて、米株市場は、4月の「個人消費支出」が好調であったこともあり反転してきています。
ナスダックは2日で6%の上昇になり、下落トレンドに歯止めがかかってきていて、おおむね想定どうりの動きになってきています。
ドイツDAXやイタリア、イギリスの株価にも変化が見られ、世界の株式市場にも復活の兆しが見えてきています。
マーケットには、上記のように、不安を訴える評論がとびかっていました。
「強気相場は悲観の中に生まれ・・・」という格言どおりの流れなのかもしれません。
しかしながら、それでは、米株が昨年までのような大相場に回帰するのかと言えば、答えは「NO!」だと思います。
上記、日経新聞によると、すでに市場には楽観論が広がっているようですが、6月になればQTがスタートします。
今回のQTは前代未聞の規模になり、その影響を予測するのは極めて難しいと思います。
市場は金利上昇を織り込んできていると思いますが、ナスダックのグロース株が、金利上昇が終わらない環境で、昨年までのようなトレンドを取り戻すとは思えません。
レバナス難民の劇的な復活にはつながらないでしょう。
上記は、ウォーレンバフェットが、第一四半期に、新規に購入した15銘柄のうち、新たにポートフォリオに追加した8銘柄です。
長期投資を目指すのであれば、参考にしてみてもいいのかもしれません。
【おまけ】
なんか、イラっとする!