6月8日(水)
【相場概況】
東証プライムの値上がり銘柄1413/値下がり銘柄356
騰落レシオ(25日) 111.57%
空売り比率 40.4%
売買代金 東証プライム 3兆0101億円
東証スタンダード 1138億円
東証グロース 816億円
【恐怖指数】
本日も、日経VIは上昇しています。
恐怖と貪欲指数 - 投資家心理|ティッカー (cnn.com)
【業種】
【個別】
防衛関連に強い買いが入り、石川製作所(6208)や細谷火工(4274)が10%を超える急騰になり、前日子会社の不祥事発覚で大幅安になった川崎重工(7012)も一転7%を超える上昇になっています。
SMBC日興が目標株価を1500円→2500円に引き上げた日揮HD(1963)や、5600円→6500円に引き上げた三菱重工(7011)、4000円→6000円に引き上げたIHI(7013)が大幅高になっています。
昨日は大きく売り込まれたメルカリ(4385)は、海外フリマ事業の拡大を検討していることが報じられ5%を超える上昇になっています。
5月月次が前年同月比1659%増になった鳥貴族(3193)が大幅高になり、上方修正を発表したクミアイ化学(4996)も急伸しています。
SMBC日興が投資判断を「2」→「1」 目標株価を3600円→3800円に引き上げた神戸物産(3038)が大幅高になっています。
2021年最高値から約3割下落していて、先月末から続いていた中段保ちあいゾーンから上放れてきています。
3/28のブログで紹介したライフネット生命(7157)が大幅高になっています。
大量保有報告書によると、村上ファンド系列のエフィッシモキャピタルマネジメントが保有比率を増やしていることが判明しています。
反面、日本郵船(9101)、商船三井(9104)、川崎汽船(9107)の大手海運株が逆行安になっています。
米長期金利低下から、三菱UFJ(8306)や三井住友(8316)、第一生命(8750)など金融株が売り込まれています。
ここもと強い流れになっていた大阪チタニウム(5726)と東邦チタニウム(5727)は、利益確定売りが優勢になり、逆行安になっています。
「でらゲー」買収で、2営業日ストップ高していたケイブ(3760)は乱高下のすえ、6%を超える下落になり、クミアイ化学の上方修正の連想で買いからスタートした日本農薬(4997)も、次第に値を消し、大幅安に沈んでいます。
連日ストップ安になっているIRジャパン(6035)は、本日も3日連続になるストップ安になっています。
【テクニカル分析】
日経平均は4日続伸!
心理的節目の28000円 週足の52週線(28010円)を上抜き、3/25高値(28338円)にせまる動きになっています。
本日も、日経平均上昇の中、日経VIは上昇していますので、SQにむけたポジション調整がおこなわれていることが伺えます。
オプション手口を見ると、ABNアムロが28000円、28250円のコール売り、 JPモルガン、MSMが28000円コール買いで、バチバチにやりあっていることがわかります。
週末のSQは28000円~28250円あたりになるのかもしれません。
5/27の週の投資主体別 売買状況は、海外売り、個人売りの中、自社株買いが買い上げる構図になっています。
明日発表の先週の売買状況で海外勢が買い越しになっているのかは要注目です。
上記は日経レバレッジ(1570)週次の信用残ですが、信用倍率が、昨年2月以来の信用倍率1倍台になっていることがわかります。
2019年秋と2020年秋は日経レバレッジ(1570)の信用倍率が1倍割れ、すなわち、個人が弱気の中、日経平均は高騰しています。
海外勢が買い越しに転じているのであれば、個人が弱気の中「強気相場は懐疑の中に育ち・・」が始まっているのかもしれません。
SQ後に調整することがあっても、絶好の買い場になる可能性があることは、意識しておいてもいいと思います。
【本日のトピック】
さて、本日は、「株を売るタイミング」について考えてみたいと思います。
株を売るタイミングは、買うタイミングより難しいと言われ、私も売った後、暴騰したなんてことは数かぎりなくあります。
投資スタイルが、スイングなのか長期投資なのかによっても変わりますし、全体の相場状況、自分のポジション状況、および精神状況においても売るタイミングは変わってしまいます。
「利食い千両」「頭としっぽはくれてやれ」なんて格言もありますので、成功失敗は結果論なのかもしれません。
ただ、株には性格があります。
上記は、3/31のブログで紹介した、大阪チタニウム(5726)ですが、ロシア外しによるチタン特需が見込まれるということで大幅高になっています。
大阪チタニウムのような、銘柄は景気敏感株と言われ、チタン自体の市況に大きく左右される銘柄です。
今回の件で、今期の決算は様変わりするのかもしれませんが、持続的な成長、高配当が望める銘柄ではなく、市況によっては、赤字、無配が普通の会社でもあります。
上記は、大阪チタニウムの月足ですが、数年単位で上下を繰り返しているのがわかります。
これが、景気敏感株の特徴です。
この手の景気敏感株のパターンとしては、来期の利益見通しが出てくるあたりか、その少し前の水準で、上がりすぎた分の調整がはいるというパターンが多いと思います。
上記、日経新聞では、30%の値上げを求めて交渉中という具体的な数字も出てきていますので、ボチボチ上値で売っていくという作戦が有効と思います。
「Buy the rumor, Sell the fact」(噂で買って事実で売る)作戦が有効と思いますがいかがでしょう?