7月28日(木)
【相場概況】
東証プライムの値上がり銘柄数1203/値下がり銘柄550
騰落レシオ(25日) 137.75%
空売り比率 48.1%
売買代金 東証プライム 3兆2742億円
東証スタンダード 779億円
東証グロース 1077億円
【恐怖指数】
恐怖と貪欲指数 - 投資家心理|ティッカー (cnn.com)
【業種】
【個別】
4-6の純利益が23%減になるも、増収を確保し、コンセンサスを上回ったエムスリー(2413)が14%近い上昇になっています。
2期連続で最高益を更新し、1000億円を上限とする自社株買いを発表した信越化学(4063)が大幅高になっています。
東京電力管内の柏崎刈羽原発の再稼働を経済団体が申し入れしたとの報道から、原発再稼働の思惑で東電HD(9501)が大幅高になり、中部電力(9502)や東北電力(9506)など電力株が全面高になっています。
1Qの営業利益が前年同期比2.9倍になった三菱自動車(7211)が11%近い上昇になり、年初来高値を更新しています。
原油高を手掛かりにINPEX(1605)が買われ、1Qの営業益が倍増になった東邦ガス(9533)も10%を超える上昇になっています。
6/15の、このブログでも紹介した東光高岳(6617)が1Qの営業益56.9%増の13億8800万円、通期計画44億円に対し、進捗率31.5%になる発表をし、年初来高値を更新する大幅上昇になっています。
骨粗鬆症や関節リウマチなど骨代謝疾患の予防になる破骨細胞分化抑制剤に関して特許査定を受領したと発表したアイビー化粧品(4918)が場中値つかずのストップ高比例配分になっています。
反面、ゲーム事業の反動や投資育成事業の減益が響き、3Q累計(10-6月)の営業益が27.9%減の559億円になったと発表したサイバーエージェント(4751)が6%近い下落になっています。
原材料高が原因で、今期利益予想の下方修正を発表したカゴメ(2811)が大幅続落になっています。
半導体不足や上海ロックダウンの影響で、通期最終損益の下方修正を発表した小糸製作所(7276)が8%を超える大幅下落になっています。
米長期金利低下を受けて、三菱UFJ(8306)や三井住友(8316)など銀行株が軟調になり、為替の円高を受けて、トヨタ(7203)やデンソー(6902)など自動車関連も売られています。
上海ロックダウンの影響で1Qの営業益59%減の大幅下方修正を発表した三菱電機(6503)が、後場から6%近い急落になっています。
www.nikkei.com
1Qが大幅減益になった弁護士ドットコム(6027)も12%近い大幅続落に沈んでいます。
【テクニカル分析】
日経平均は2日続伸!
大幅ギャップアップからスタートし、5日線(27760円)を上抜き、一時28000円を回復しましたが、そこから頭打ちになり、動きの乏しいレンジの動きを示す「陰のコマ線」を形成しています。
騰落レシオ(25日)が137.76%まで上昇してきていて過熱感が出ていることや、日経VIが20を割っていることからも、いったん調整に入ってもおかしくない水準ではあるものの、200日線(27561円)程度の調整に留まることができれば、再度28000円トライも望めると思います。
3/25高値の28338円、6/9高値の28389円を上抜き、「三尊天井」を否定できるかが、当面のポイントになりそうです。
【本日のトピック】
さて、ご存じの通り、昨日のFOMCは、大方の予想通り0.75%の利上げとなりました。
心配された、マイクロソフトやグーグルの決算も、コンセンサスを、やや下回るも、先行きについて楽観的な見通しを示したからか、大幅上昇になっています。
FOMC後、パウエル議長は「利上げペースを緩めることが適切になる可能性が高い」と発言し、ナスダックを中心に米株は大幅上昇になりました。
現時点では、9月は0.5%の利上げ、その後は0.25%の利上げを数回こなし、政策金利の天井は「3.25%-3.50%」になるというのが、中心的な見通しになっています。
米国のインフレが収まったというのは時期早々と思いますが、とりあえず、8/25~27のジャクソンホール会議あたりまでは、米株はしっかりの動きになるのではないかと思います。
一方で、日本株にとって、懸念材料になり得るのが為替の動きです。
パウエル議長の会見後から、米長期国債利回りは低下し、為替は円高になってきています。
IMFの購買力平価と比較すると、現状はプラザ合意直前の28%をはるかに超える異常な乖離になっていることがわかります。
米国金利が頭打ちになってくるならば、為替の流れに逆回転が起こりうることも頭に入れておいたほうがいいと思います。
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