8月23日(火)
【相場概況】
東証プライムの値上がり銘柄388/値下がり銘柄1397
騰落レシオ(25日) 117.44%
空売り比率 42.8%
売買代金
東証プライム 2兆3244億円
東証スタンダード 839億円
東証グロース 1028億円
【恐怖指数】
恐怖と貪欲指数 - 投資家心理|ティッカー (cnn.com)
【業種】
【個別】
政府が水際対策の見直しを検討することが報じられ、JAL(9201)、ANA(9202)が大幅高になり、オープンドア(3926)、アドベンチャー(6030)、HANATOUR JAPAN(6561)などレジャー関連が急騰しています。
持ち株会社体制への移行を検討すると発表したラウンドワン(4680)もレジャー関連として物色されています。
三菱UFJモルガンが目標株価を2790円→3170円に引き上げたINPEX(1605)やSBI証券が目標株価を3250円→3400円に引き上げたダブルスコープ(6619)が大幅高になっています。
6/24のこのブログにも紹介したストリームメディアコーポレーション(4772)がサウジアラビアと業務協約締結を発表しストップ高まで買われています。
NTT(9432)とみられるグループ会社からサブスクリプションビジネス運用支援プロジェクトを受注したと発表したノムラシステムコーポレーション(9432)が急騰しています。
7月の月次が好調であったレントラックス(6045)が一時ストップ高まで買われ、自社株消却を発表したジャパンベストレスキューシステム(2453)も大幅反発になっています。
www.nikkei.com
反面、新たな不正発覚でトラックのほぼ全量が出荷停止になると報じられた日野自動車(7205)が年初来安値を更新し、親会社のトヨタ(7203)やデンソー(6902)も売り込まれています。
欧米中銀の引き締めが警戒され、ソフトバンクG(9984)やエムスリー(2413)など主力グロース株が売られ、英国で集団訴訟のニュースが報じられたソニーG(6758)が3%を超える下落になっています。
日本製鉄(5401)が大阪チタニウム(5726)を追加売却したことが報じられ、4%近い下落になっています。
前日に決算で増配が好感され大幅続伸になったあいHD(3076)は大和証券が目標株価を2500円→1900円に引き下げたことが嫌気され、昨日の上昇分の大半を吐き出しています。
【テクニカル分析】
日経平均は4日続落!
大幅ギャップダウンからスタートし、心理的節目の28500円も割り込む陰線になっています。
しかしながら、本日安値の28395円は、おおむね、3/25高値(28338円)、6/9高値(28389円)水準まで来ており、従来のレジスタンス水準が下値抵抗線に変わるレジサポ変換がおこっている可能性もあり、いったんは反発にはいる可能性もあると思います。
上昇する25日線(28127円)も近づいてきており、短期のショート筋の買戻しも意識されます。
少し落ち着きを取り戻す水準と思います。
【本日のトピック】
さて、ブルームバーグによると、短期筋のヘッジファンドは、ジャクソンホールでパウエル議長がタカ派の発言をすることを見越して、かなり極端な金利上昇に備えたショートポジションを構築しているようです。
ここまで極端なポジションを取っていれば、いざジャクソンホールでタカ派の発言が出たとしても、織り込み済みということで大きな動きはないかもしれません。
しかしながら、ジャクソンホールを乗り切ったとしても、米国市場は、かなり不安定な動きになると思います。
上記は天然ガスの日足です。ここにきて年初来高値を更新してきています。
ドイツの電気代は過去平均の14倍まで跳ね上がっているようです。
ここもと、インフレは沈静化してきているというのがコンセンサスになっていますが、これから冬を迎えるうえで、エネルギーの高騰が、再び問題になる可能性があります。
バフェット氏もオキシデンタルの株を買ってます。
エネルギー価格高騰がインフレを高止まりさせるということになれば、FRBは金利上昇を長期にわたって継続しなくてはなりません。
為替も137円まで円安が進行してきていますが、円安はGAFAMのようなグローバル企業にとってはマイナスです。
米国は「逆金融相場」に入っていくと思います。
ジャクソンホールを乗り切ったとしても、まだまだ試練は有りそうです。