9月21日(水)
【相場概況】
東証プライムの値上がり銘柄289/値下がり銘柄1491
騰落レシオ(25日) 89.60%
空売り比率 46.6%
売買代金
東証プライム 2兆4719億円
東証スタンダード 796億円
東証グロース 1378億円
【恐怖指数】
恐怖と貪欲指数 - 投資家心理 |ティッカー (cnn.com)
【業種】
【個別】
米長期金利上昇を受けてT&Dホールディングス(8795)や第一生命(8750)など保険株が上昇し、日本郵船(9101)、商船三井(9104)、川崎汽船(9107)など海運株が逆行高になっています。
子会社の日本製鋼所M&Eによる不適切行為で未定としていた今期純利益予想を140億円とし、年間配当を1円増配の58円と発表した日本製鋼(5631)が4%を超える大幅上昇になっています。
1Qの決算が好感されたツルハHD(3391)が5%近い上昇になり、スギHD(7649)やクスリのアオキ(3549)なども、しっかりの動きになっています。
普通鋼・ステンレス鋼の一貫生産を行う中川産業とサンドの株式を取得し子会社化すると発表したモリテックスチール(5986)がストップ高まで買われています。
2社とも黒字で、利益はモリテックスチールを上回るため、業績拡大に期待がもたれています。小型貸借銘柄でカラ売りを呼び込めば踏み上げ相場に発展すると期待する向きもあります。なお、日証金は後場から売り禁に指定しています。
膵臓がんの新薬候補のCBP501のステージ1が良好でステージ2を実施せず第3相試験実施へ進むことが濃厚と報じられたキャンバス(4575)がストップ高比例配分まで買われています。
反面、米金利上昇をうけてソニーG(6758)や東京エレクトロン(8035)が年初来安値を更新し、日立(6501)、ダイキン(6367)、レーザーテック(6920)、三井物産(8031)、第一三共(4568)など主力株が大幅安になっています。
3Qの供給コストが見通しを10億㌦(約1430億円)上回る見通しを発表したフォードが時間外で大幅下落になっていることが嫌気され、トヨタ(7203)や三菱自動車(7211)、日産自動車(7201)など自動車株が全面安になっています。
水戸証券が、為替を除いた事業環境は厳しいとし、投資判断を「A」→「B」、目標株価を14000円→8300円に引き下げた三井ハイテック(6966)が大幅安になっています。
ダブルスコープ(6619)が3日連続ストップ安になっています。
会社は「業績に影響するものではない ハンガリーの投資計画は計画通り進めていく」というIRを発表しましたが、ストップ安売り気配で追証決済売りが消化できない状況です。
PTSでは大商いをやっていますし、明日は値幅が4倍の1円~1979円になりますので、売買が成立し乱高下になると思います。
Cis氏は上記のように分析していますが、基本、明日買い向かう人は短期の鞘取り狙いです。
よほど腕に自信がある人以外はオススメしにくいと思うのですが・・
【テクニカル分析】
日経平均は大幅反落!
大幅ギャップダウンからスタートし、下値支持線として期待していた75日線(27514円)や200日線(27395円)を終値ベースで下回ってきています。
明日切り返す動きがなければ、週足の26週線(27334円)も下回ることになり、中期トレンドにおいても、下落トレンド入りになります。
せっかく、「Japan as No1!」を取り戻すことが可能な環境にあると思うのですが、日本は自らそのチャンスをかなぐり捨てようとしているのかもしれません。
いま議論すべきは「国葬」と「統一教会」ではなく、「国防」と「経済」だと思うのですが・・・
【本日のトピック】
さて、ここにきて、ロシアに大きな動きが出てきています。
親ロシア派武装勢力の「ルガンスク人民共和国」と「ドネツク人民共和国」が9/23~27にロシアへの編入の是非を問う住民投票を実施すると発表しています。
当然、この地域ではロシア併合が可決されると思います。
可決されれば、ウクライナの反攻をロシア領土への攻撃とみなし、核兵器を含む大量破壊兵器を使用する根拠になりうるということです。
プーチン大統領は、ウクライナ侵攻継続のために部分的な動員令に署名したようです。
ロシアは侵攻面でも外交面でも、かなり追い込まれています。
ロシアが「窮鼠猫を嚙む」という行動に出れば、欧州危機にも直結します。
プーチン大統領がクーデターで倒れるということでもなければ、世界経済に対するリスクは飛躍的に高まると思います。
リーマンショックを予見した著名エコノミストのルービニ氏は、FF金利が年内4-4.25% 来年は5%に向かうと利上げが継続する可能性を指摘しています。
そして、ロシアとウクライナ戦争、中国のゼロコロナ政策の影響でコストが上昇、経済成長が鈍化すると分析しています。
S&P500は普通のリセッションでも30%、自身の予想するハードランディングがおきた場合は40%の下落になり得ると指摘しています。
FOMCが終わっても、まだまだ緊張するマーケットが続くのかもしれません。