10月5日(水)
【相場概況】
東証プライムの値上がり銘柄898/値下がり銘柄849
騰落レシオ(25日)90.58%
空売り比率 43.3%
売買代金
東証プライム 2兆8269億円
東証スタンダード 703億円
東証グロース 1529億円
【恐怖指数】
恐怖と貪欲指数 - 投資家心理 |ティッカー (cnn.com)
ExtremeFear→Fearに回復しています。
【業種】
【個別】
9月の既存店売上が好調であったファーストリテイリング(9983)が買われ、米株高で過度な警戒が後退したソフトバンクG(9984)2社で日経平均を約50円引き上げています。
キーエンス(6861)やHOYA(7741)など主力グロース株が買われ、村田製作所(6981)や信越化学(4063)、太陽誘電(6976)などもしっかりの値動きになっています。
9月既存店売上が7カ月連続で前年実績を上回ることになったABCマート(2670)が大幅続伸になり、年初来高値を更新しています。
新店収益化スピードを評価し、東海東京証券が目標株価を4280円→4500円に引き上げたKeeper技研(6036)が急伸しています。
村上ファンド系のシティインデックスイレブンスがアークランズ(9842)の株を5%超保有していることが報じられ、アークランズの株は10%を超える急騰になっています。
今期営業利益予想を前期比49.4%増になる大幅上方修正と30円→50円の増配を発表した霞が関キャピタル(3498)がストップ高まで買われています。
反面、トヨタ(7203)が逆行安になり、三菱自動車(7211)、マツダ(7261)、SUBARU(7270)など自動車株が続落になっています。
任天堂(7974)は主力ゲーム機「ニンテンドースイッチ」が持ち直してきていることが報じられ上昇からスタートしたものの、買いが続かずマイナスで終わっています。
原油高が重荷になり、西武ホールディングス(9024)や京王電鉄(9008)など鉄道株全般が売り込まれています。
人材派遣サービスの苦戦で6~8月期営業益が5%減になったと発表したエスプール(2471)が8%を超える急落になっています。
累計では大幅増収増益ながら、3Qが増収減益となったことが嫌気されたバイク王(3377)が急反落になっています。
【テクニカル分析】
日経平均は続伸!
大幅ギャップアップスタートで心理的な節目の27000円を回復するも200日線(27322円)に届かず失速し陰線で終了しています。
200日線近辺には25日線(27399円)と75日線(27414円)が収れんしてきていて、本日25日線と75日線がデッドクロスしています。
いったん、調整があってもおかしくないところですが、心理的節目の27000円および上昇してくる5日線(26537円)を下値支持線として踏ん張ることが出来れば、再度上値トライがあることも想定できると思います。
【本日のトピック】
さて、昨日発表になったJOLTSによると、8月の求人件数は前月比111万7000件減の1005万3000件になりました。
人手不足は、まだ深刻ではありますが、市場予想の1108万8000件を大きく下回り、賃金インフレがようやく沈静化する動きがみえてきました。
これにより、金利低下期待から長期金利が下落し株が続伸になりNYダウは30000ドルを回復しました。
FRB高官は、「金融引き締めの手を緩めない」と強調しています。
恐らく、11月のFOMCは、想定通り0.75%になると思います。
しかしながら、賃金インフレの元凶といわれる接客業の求人率が下落してきたのは、FRBが待ち望んでいたインフレの沈静化の兆しが見えてきたということです。
今晩のADP雇用リポートや週末の雇用統計がJOLTSと大きく乖離しないものであれば、ドットチャートの年内4.4%
年明け4.6%という利上げ方針が緩やかになる可能性もあると思います。
9/29のこのブログで米株の下落要因として
①企業業績悪化がマーケットが想定する以上に深刻
②FRBが想定する以上にインフレが深刻で4.6%の金利上昇がゴールにならない
③欧州危機やロシアの核使用などのブラックスワン発生
を挙げましたが、少なくとも②の可能性は少なくなったと思います。
③は予測できるものではないと思いますが、①はこれからの決算をふまえた株価の反応で見えてくると思います。
まだまだ予断を許さない米株市場ではありますが、少しずつ晴れ間がのぞき始めたのかもしれません。