11月1日(火)
【相場概況】
東証プライムの値上がり銘柄849/値下がり銘柄911
騰落レシオ(25日)104.84%
空売り比率 42.1%
売買代金
東証プライム 3兆1220億円
東証スタンダード 757億円
東証グロース 1626億円
【恐怖指数】
恐怖と貪欲指数:投資家心理 |ティッカー (cnn.com)
【業種】
【個別】
ソフトバンクG(9984)が連日で年初来高値を更新しています。
ソフトバンクGは貸借倍率が1.08倍 日証金で株不足が発生し逆日歩がついています。
レンジ相場に慣れた個人の空売りが焼かれているようです。
11/11の決算説明会では、孫正義会長は冒頭あいさつのみになるようです。
「1兆や2兆の利益や赤字で驚かないほうがいい」等の名調子が聞けなくなるのは寂しいですが・・・
孫さんがエンゼルスを買うという話も・・・??
MBOして買うんじゃないやろな⁉
為替を考慮し、今期最終利益予想を8000億円→9800億円に上方修正し、年間配当も従来予想の120円→130円に増配することを発表した三井物産(8031)が大幅高になっています。
決算と同時に、上限1400億円 6000万株の自社株買いを発表したのも好感されているようです。
三菱商事(8058)や住友商事(8053)、丸紅(8002)など商社株が全面高になっています。
プライシング効果や円安が奏功し、通期営業利益予想を5490億円→6490億円に上方修正し、年間配当を150円→188円に増配することを発表したJT(2914)が10%近い急騰になっています。
今回の増配で配当利回りは6.97%まで上昇しています。
太陽光発電など環境分野での高機能材の需要が高く、大幅上方修正と増配を発表した日本冶金工(5480)
パブリック分野の無線システム事業の好調で予想外の大幅上方修正を発表したJVCケンウッド(6632)
車載市場でEV/xEV関連向けが好調で上方修正と増配を発表したスミダコーポレーション(6817)
などが、それぞれストップ高まで急騰しています。
1Qの営業利益が3.7倍になり、子会社のメルペイを通じてクレジットカード事業に参入すると発表したメルカリ(4385)が17%近い大幅続伸になっています。
しかしながら、前1Qと比べて、売上と粗利の上昇はさほどでもありません。
投資抑制による利益拡大とみられ、米国事業が苦戦しています。
米国事業は、想定を上回るインフレで単価上昇や消費者が生活必需品への支出を優先するため苦戦している様子で、投資も見直す方針のようです。
メルカリも空売りを呼び込んでいて、日証金で株不足が発生し逆日歩もついています。
ショートカバーが上昇の主要因と思われます。
反面、トヨタ(7203)は部品会社の原材料高で1兆円を超える円安効果を打ち消すことになり、2Q営業利益が34%の減益になること発表し売られています。
デンソー(6902)やトヨタ紡織(3116)も連れ安になっています。
京セラ(6971)は円安効果で純利益は3.4%増になるも、足元の2Q決算が大幅減益になることが嫌気され7%を超える大幅下落になっています。
原材料高騰やスマホの販売減が響いているようです。
東洋製缶G(5901)やLIXIL(5938)も原材料高が響き大幅下方修正を発表し、急落しています。
【テクニカル分析】
日経平均は続伸!
下ヒゲ陽線で、75日線(27578円)を明確に上抜けてきています。
アセンディングトライアングルも上抜けの動きが見られ、28000円に向けた上昇が期待されるところです。
円安効果で、決算がいいことが後押ししていますが、外国人投資家は、相変わらず売り越しです。
米株がFOMCをどのように消化するのか注目です。
【本日のトピック】
さて、政府は先月過去最大の介入をおこなったようです。
しかしながら、今のところ、為替が円高トレンド転換することはなく、時間稼ぎの効果しかないようにみえます。
FOMCでのパウエル議長講演にも左右されるのでしょうが、基本的には金利差が開いていくのですから、年末にかけて一段の円安がおこってもおかしくないと思われます。
10/24のこのブログで、
①円安ドル高が続く場合
はインバウンド関連の物色が継続すると思われると書きました。
そして、日本のCPI(消費者物価指数)も3%台まで上昇しています。
コメ兵ホールディングス(2780)
リサイクルショップの大手で、売上の93.4%がブランド・ファッション事業です。
来日外国人にとって、日本のリサイクルショップは安心してブランド品が買えると好評らしく、円安も手伝って利用する人が急増しているようです。
また、ブランド品を売る日本人にとっても、円安は高く売れるチャンスで、インフレで日用品が値上がりする中、使わないブランド品を売却する人が増えているようです。
リユース市場は成長市場であり、百貨店の高島屋(8233)でも、外商担当が顧客の不要なブランド品を買い取るサービスをやり始めています。
チャートも きれいな上昇トレンドを形成していて、PERも13.1倍と決して割高ではありません。
今期も最高益更新の予定で、2Qの決算発表は11/14です。
タイミングを見ながら押し目を拾うにはいい銘柄と思います。