5月24日(水)
【相場概況】
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【空売り比率】
【売買代金】
【米株市況】
【恐怖指数】
【Fear and Greed】
Fear and Greed Index - Investor Sentiment | CNN
【業種】
【個別】
トヨタ自動車(7203)が、カイ気配スタートで急反発しています。
前日は引け際に大口の売り注文が出て株価を急落させる展開を強いられ、市場でも話題となりました。
誤発注の可能性が高いとみられていて、きょうはその買い戻しに加え絶好の押し目買い好機とみた買いが集中したようです。
ただ、昨日は大引けで1447万株もの株が売却されたのに、本日の寄り付きの出来高は380万株に留まっています。
誤発注ならば、売却と同数の買戻しが入るのが普通ではないでしょうか?
市場では、農林中央銀行のリバランスとかオイルマネーが売ったとか、いろんな観測が飛び交っていますが真相は不明です。
同社は、2030年までに30車種のEVを展開し、年間150万台の販売を目標としていますが、あくまで、ハイブリッド車(HV)など幅広い環境車を取りそろえる「マルチパスウェイ(全方位)」戦略を掲げています。
EVは中国が国を挙げて推進していて、年間150万台では太刀打ちできないと見る向きもあります。
仮に、長期投資家が同社株のEV戦略の出遅れを嫌気して売却したのだとすれば、今後の日本の自動車産業の評価に関わってきます。
秋のモーターショーも含め、業界の勝者はどこか注目していきたいところです。
ウェルプレイド・ライゼスト(9565)がストップ高まで買われています。
共同通信が、コンピューターゲームなどの腕を競う「eスポーツ」に関して、政府がオリンピックでの採用を見据え、研究や情報収集、医科学支援に乗り出す方向で検討に入ったと報じています。
文科省所管の日本スポーツ振興センターや関連団体、企業などが連携し、選手強化を後押しするとのことです。
この報道を受けeスポーツイベントの企画・運営などを手掛ける同社事業に追い風になるとの見方から買いを集めています。
その他、同関連として鉄人化計画(2404)、アイフリークモバイル(3845)、カヤック(3904)、GameWith(6552)、エヌリンクス(6578)、ログリー(6579)、GFA(8783)、ストライダーズ(9816)なども物色されています。
明日以降も物色が続くか注目されます。
中国電力(9504)が大幅高になり、年初来高値を更新しています。
同社は、従来未定としていた2024年3月期業績予想を発表し、最終損益を前期赤字(1,553億7,800万円の赤字)から590億円の黒字に転換する見通しを公表しています。
また、同じく未定としていた配当予想について2期ぶりに復配する方針もあわせて明らかにしていて、これらが好感されたようです。
また、東北電力(9506)も大幅続伸し、年初来高値を更新しています。
本日、再稼働が計画されている女川原子力発電所2号機の運転差し止めを周辺住民が求めていた裁判で、仙台地方裁判所が訴えを退ける判決を言い渡したと報じられています。
住民側は、重大な事故が起きた場合に備えて自治体が作成した避難計画に不備があるとして、再稼働の差し止めを求めていました。
本日は他の電力株も全面高になっています。
電力株の長期トレンド転換につながる可能性もあり、注目されるところです。
ブイキューブ(3681)が大幅反発になっています。
同社は、国内最大級のメタバースプラットフォーム「cluster」を運営するクラスター社に対して、高品質な動画・音声の配信を低コストで実装出来るビデオ通話・ライブ配信SDK「Agora」を提供したと発表しています。
10万人規模でも低遅延で動画送信出来ることや基本機能の実装が短時間・低コストで完了するとのことです。
株価は安値圏で推移していて、75日移動平均線(555円)へと向けた動きが期待されます。
反面、オリエンタルランド(4661)が大幅安になっています。
中国で新型コロナウイルスの感染が再拡大していると伝わっていて、専門家は、6月末にピークを迎え、1週間あたりの新規感染者は6500万人に達するとの見方を示していると報じられています。
これを受けインバウンド需要期待が後退し、手仕舞い売りのキッカケとなったようです。
日本株の上値追いが止まったことから、改めて悪材料に目を向け始めた投資家も多いようです。
同社のほか、百貨店や空運などインバウンド関連には売られているものが目立っています。
【テクニカル分析】
日経平均は続落!
4/9以来の2日続落となり、5日線(30821円)を割り込む陰線になっています。
中国株が下抜けする状況の中、ここもと相場を牽引してきた、ファーストリテイリングやインバウンド関連が売り込まれてきています。
反面、昨日は売り込まれた半導体関連は、必ずしも弱いものではなく、反発する銘柄も多い状況です。
そして、東証プライムは値下り銘柄数が多かったものの、東証スタンダード、東証グロースでは値上がり銘柄数のほうが多かったことがわかります。
すなわち、今回の上昇相場を支えてきた銘柄は売りが目立つ中、屋台骨の半導体関連は崩れておらず、不調であった小型株に循環してきていることがうかがえます。
日経平均が調整する中で、物色対象の裾野が広がってきている状態で、投資家にとっては好ましい状態になりつつあると思います。
日経平均自体は調整色が強まっていて、30000円あたりの下落はあり得ると思いますが、小型株が物色される流れになれば、むしろ個人投資家にとっては歓迎される流れになると思います。
「森を見るより木を見る相場」になるのかもしれません。
【本日のトピック】
本日は割愛します。