7月16日(火)
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Fear and Greed Index - Investor Sentiment | CNN
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https://www.ryohin-keikaku.jp/
良品計画(7453)が大幅高になり、2018年12月以来、5年7カ月ぶりの高値を付けています。
同社は、12日に2024年8月期(今期)の連結営業利益が前期比60%増の530億円になる見通しだと発表し、従来予想の480億円から上方修正しています。
市場予想平均であるQUICKコンセンサスの491億円(2日時点、11社平均)を上回り、好感した買いが集まったようです。
国内で3月に実施したセールが奏功したほか、化粧水などリニューアルした日用品の販売も好調に推移しています。
外国為替市場で円相場が円安方向に振れたことで、海外事業の収益も好調です。
岩井コスモ証券の饗場大介シニアアナリストは良品計画が示した会社計画が岩井コスモの営業利益予想(482億円)を上回ったと指摘し「夏物を中心に衣料品の売れ行きが全般的に予想以上で前向きに評価したい」と話しています。
https://www.n-interlife.co.jp/
インターライフホールディングス(1418)が場中値つかずのストップ高比例配分になっています。
同社が、12日発表した、2025年2月期第1四半期の連結経常利益は前年同期比5.3倍の3.8億円に急拡大し、通期計画の3.9億円に対する進捗率は99.7%に達しました。
大型案件の完工や進行が計画以上に進んだことや前期から進めている資材運搬の内製化、先行仕入れなどによる利益率の改善が進んだことが寄与しています。
大幅な増収増益を好感する買いが向かい株価は年初来高値更新となり、目先この勢いがどこまで続くか注目されます。
デジタルマーケティング集客やDXを活用した注文住宅を手掛けるロゴスホールディングス(205A)がストップ高まで買われ、IPO当日6月28日の高値を上回り、上場来高値を更新しています。
同社は、12日、2024年5月期の連結決算発表に併せ2025年5月期の業績・配当予想を開示しました。
今期の最終利益は前期比50.3%増の13億3,700万円と前期の過去最高益を上回る見通しです。
また、今期に初配当として年間で137円の配当を実施する方針も示しており、株価は新たなステージに入っていきそうです。
アドテック プラズマ テクノロジー(6668)が急反発し、ストップ高まで買われています。
同社は、12日引け後に、2024年8月期の連結業績予想を発表しました。
売上高を108億円から前期比7.2%減の116億円へ、営業利益を11億円から同33.3%減の15億円へ、純利益を6億9,000万円から同28.5%減の12億円へ上方修正しています。
米国・中国などの海外顧客において半導体製造装置向けの受注が伸びてきたことが要因で、生産稼働率の向上が見込めることや、為替相場が円安基調で推移していることに伴い為替差益の計上などを織り込んだとしています。
株価は、差し引き29万株の買いを残しており、年初来高値1,850円を視野に捉えた格好です。
【テクニカル分析】
日経平均は小幅反発!
ローソク足は上ヒゲを形成する陰線となり、5日線(41620.39円)を下回っています。
足形は「陰の陰はらみ」を形成しており、明日の値動きが注目されます。
この足形は、底値圏で形成されれば反発に転ずることもよくあるのですが、現状は高値圏であり反発するかは微妙です。
明日の値動きで、41580.17円に届かず終われば、5日線が6/21以来の下向きとなり、パラボリックの陰転にもつながります。
短期目線では正念場を迎えており、明日の値動きが注目されます。
【本日のトピック】
さて、ご存じの通り、11日に発表になった6月米CPI(消費者物価指数)は総合、コア共に前年比伸び率が縮小しました。
これを受けて、マーケットは年3回利下げが行われることを織り込んできています。
パウエル議長も、15日のイベントで、利下げを実施する環境が整いつつあることを示唆しています。
政策金利に直結する米2年国債利回りも低下傾向が顕著になってきています。
対して、8日に発表になった、日本の毎月勤労統計調査では、名目賃金に相当する現金給与総額が29ヶ月連続プラスになった一方で、名目賃金上昇率から帰属家賃を除く消費者物価指数を差し引いた実質賃金はマイナス1.4%と26ヶ月連続のマイナスという結果になっています。
依然として物価上昇に賃金の伸びが追いついていない
状況です。
次回8月上旬に発表される6月分の結果には夏期賞与も乗ってくるため、一時的に実質賃金がプラス圏に浮上することもあるかもしれません。
ただ、中長期的に実質賃金がプラス圏で推移するかどうかは微妙なラインと言え、日銀は極めて難しい選択に迫られている状況です。
実質賃金の上昇が確認できない中、利上げに踏み切ることは本末転倒であり、仮に利上げが実施されたとしても小幅なものになるでしょう。
世界の流れが利下げに向かう中、日本だけが利上げをしていくのは無理があると思いますし、長続きしないと思います。
日経平均が一旦の天井をつけた可能性が高い中で、世界の金利の低下が顕著になってくれば、これまで完全に放置されていたグロース250にも資金が循環してくると思います。
中長期の投資家は、ぼちぼち成長株にも目を向けてもいいのではないかと思います。