8月6日(火)
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Fear and Greed Index - Investor Sentiment | CNN
【個別株】
レーザーテック(6920)が大幅に反発しています。
同社は、前日5日、海外の空売り投資家によるレーザーテクの不正会計の疑いを指摘するリポートを受けた特別調査委員会の調査結果を公表しました。
特別調査委は同社の会計処理に不正は認められなかったと結論づけています。
空売り投資家のスコーピオン・キャピタルが6月5日に同社の不正会計を疑うリポートを公表しました。
その後、同社は反論しましたが、米ハイテク株の下落などもあり、同社株は下落基調を強めていました。
特別調査委は棚卸し資産の状況や経営陣への聞き取りに加えて関連資料を精査した結果、会計処理に不正は認められなかったと説明しています。
市場では「第三者に当たる特別調査委が会計不正が認められなかったと判断したのを受け、当面の反発を見込んだ買いが入りやすい環境」(国内運用会社のストラテジスト)との声が聞かれます。
日本製鋼所(5631)が急反発し、ストップ高まで買われています。
同社は、5日引け後、2025年3月期第1四半期の連結決算を発表しました。
売上高は前年同期比13.1%減の476億200万円と減収となりましたが、経常利益は同36.9%増の48億1,700万円で着地しています。
素形材・エンジニアリング事業などが会社計画比上振れ基調であるほか、防衛省向けレールガン開発案件などは期初計画通り受注できたようです。
株価は、増益を確保したことを受け買い戻しの流れが優勢となりましたが、戻り売りをこなしていけるか注目されます。
同社が、5日発表した、2025年3月期第1四半期の連結最終利益は前年同期比69.9%増の180億円に拡大しました。
北米や欧州を中心にしょうゆの販売が好調に推移しており、為替の円安効果も寄与して収益を押し上げています。
2025年3月期通期の営業利益予想は従来見通しを据え置いていますが、進捗率から上振れる可能性もありそうです。
株価は、引き続き戻りを試す展開になりそうです。
同社は5日引け後に、伊藤忠商事(8001)の子会社であるBSインベストメントが同社に対しTOBを実施すると発表しました。
買い付け価格は1株4,350円で完全子会社化を目指します。
伊藤忠は自社のネットワークを活用し、商品開発力を強化しビジネス拡大に繋げる方針です。
株価は明日ザラ場の完全合致から小動きの展開になると思います。
【テクニカル分析】
日経平均は大幅反発!
終値3217.04円高と急騰し、昨日までの3営業日続落による下げ幅7643.40円の3分の1戻しをクリアしています。
ローソク足は「陰の陽はらみ」を形成しており、明日の値動きが注目されます。
陽線であるならば、当面の底入れ確認になりそうですが、陰線を形成すれば、下落トレンドが継続することになりそうです。
25日線(39312.14円)との下方乖離率は-11.79%と依然として大幅な売られ過ぎ圏にありますが、当面の上値抵抗線になりそうな25日線が急速に下落してきており、乖離率を縮小してきています。
今回の下落を1987年のブラックマンデーと比べて分析する向きもあります。
上記は、ブラックマンデー時と今回の下落を重ね合わせたチャートになります。
安値→再度の高値→急落までが、ほぼ同じ日柄であり、似たようなサイクルになっていることがわかります。
ブラックマンデーの時には急落翌日は下げ幅のほぼ半分を取り戻す上昇があった後、二番底を形成しにいきました。
今回も同様のパターンになるかはわかりませんが、相場は韻を踏むと考えれば、二番底形成を警戒しておいたほうがよさそうです。
また、今回の下落は円キャリートレードの巻き戻しが招いたものと言われています。
JPモルガンはキャリートレードの巻き戻しは、まだ続く余地があるとしており、せいぜい50~60%が終了したにすぎないと分析しています。
本日引け後に開催された日銀、財務省、金融庁の三者会合も「市場変動で認識共有。注視する。」という、まったく無意味な会合に終わったようです。
(リモートでやれや!)
まだまだ、予断を許さない相場が続きそうです。