8月8日(木)
【相場概況】
【日経平均寄与度ランキング】
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【売買代金】
【騰落レシオ】
【空売り比率】
47.3%まで上昇!価格規制ありが37.0%で高水準なため、機関投資家が空売りを仕掛けている様子。
【米株市況】
【恐怖指数】
【Fear and Greed Index】
Fear and Greed Index - Investor Sentiment | CNN
【個別銘柄】
レーザーテック(6920)が急反発し、ストップ高まで買われています。
同社は、7日、2025年6月期(今期)の連結純利益が前期比25%増の740億円になりそうだと発表し、大幅増益となる業績見通しを好感した買いが入ったようです。
売上高は12%増の2400億円の見通しで、通期の想定為替レートは1ドル=140円としています。
配当は2024年6月期は期初予想より47円増の230円、2025年6月期は1株あたり288円を見込んでいます。
生成AI(人工知能)需要の増大などを背景に最先端半導体の製造に使う検査装置の販売が伸びており、会社側は決算説明会で今後の受注についても前向きな見通しを示しました。
SMBC日興証券の花屋武シニアアナリストらは7日付リポートで「四半期での変動はあるものの、まだ(受注高の水準に)上昇余地があることが示唆されポジティブな印象」と評価しています。
日本電子材料(6855)が場中値つかずのストップ高比例配分になっています。
同社は、7日取引終了後に2025年3月期上期(2024年4~9 月)の業績予想の修正を発表し、営業利益は従来予想の7億円から23億(前年同期は2,000万円)に大幅増額修正しています。
半導体の非メモリー向けプローブカードが好調だったほか、メモリー向けプローブカードも回復傾向を示しています。
特に、海外で高付加価値製品などを含む需要が旺盛で全体収益に貢献しているようです。
好業績を背景に中間期配当を従来計画の20円から30円に10円増額しています。
また、通期業績予想は一旦取り下げて未定としています。
それだけにどの程度の通期業績になるのか思惑も広がっている様子です。
株価は足元で売り込まれていたこともあり、買い易さもあるようで明日以降どこまで戻せるのか注目されます。
メタプラネット(3350)がストップ高買い気配になっています。
同社は8日午前9時に、総額10億円の資金を借り入れると共に、全額をビットコインの購入に充てると発表しました。
11月の米大統領選で共和党候補であるトランプ前大統領が勝利を収めた場合、暗号資産市場が活性化するとの思惑がくすぶる中、発表を材料視した買いを集めた格好です。
本日は363万株超の買い物を残しており、株価は一段高になりそうです。
テクノクオーツ(5217)がストップ高まで買われています。
同社は、7日の取引終了後、2025年3月期第1四半期(4~6月)の連結決算を発表しました。
売上高は前年同期比19.1%増の47億8,500万円、経常利益は同51.3%増の12億2,000万円で着地し、経常利益の通期計画に対する進捗率は33%と好発進となっています。
半導体事業は足もとの受注が回復基調にあり、受注残高は引き続き高水準を維持する見込みとしています。
株価は急速に戻りを見せており、早期の水準訂正も見込まれます。
なお、同社と共同持ち株会社の設立による経営統合を予定しているジーエルサイエンス(7705)も連れ高の展開になっています。
【テクニカル分析】
日経平均は反落!
ローソク足は上下にヒゲをつける陽線で、引き続き5日線(34,392.87円)を上回っています。
前日の米国市場では、6日発表になった、米スーパーマイクロコンピューター4Q決算がコンセンサスに届かず大幅安になった影響か、エヌビディア株も5%安で終わりました。
また、寄り前に公表された金融政策決定会合での「主な意見」で「2025年度後半の物価目標の実現を前提とすると、政策金利を(景気を熱しも冷ましもしない)中立金利まで引き上げていくべきだ。最低でも1%程度とみている。段階的に利上げしていく必要がある」等のタカ派意見があったことが嫌気されてか、朝方は日経平均も800円を超える下落からスタートしました。
ただ、7日の立会外市場で国内年金が買った観測が報じられたことが好感されてか、急速に立ち直り、一時300円足らずプラスになる局面もみられました。
野村証券によると6日時点で年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)の国内株式のウエートは22%台半ばと、基本ポートフォリオであるウエート(25%)を3ポイント程度下回っており、仮に基本ポートフォリオにウエートを戻す場合、国内債券など他の金融資産の価格が一定であれば、4〜5兆円の国内株式の買いが必要になる計算になるとのことです。
また、元タワー投資顧問の運用責任者で個人資産800億円以上と言われる清原達郎氏が6日寄り付きに200億円以上の買いを入れていたという報道に勇気をもらった人もいるかもしれません。
7/29-8/2投資主体別売買動向では、海外投資家が現先合計で約1.1兆円売り越したことが公表されています。
引き続きボラティリティの高い相場が続きますが、本日は売買代金が5兆3,000億円とやや減少してきました。
次第に売買代金が減少し、ボラも低下、値固めに入ってくると思いますが、前述の空売り比率の上昇からみても、機関投資家の空売りニーズは高まっており、日経VIも46.62と未だ高水準です。
下落局面で痛手を被った個人や投信の戻り売りニーズも高いと思われ、日本株の底打ちを信じる投資家であっても、まだ上値買いをするほど地合いは良くなく、下値拾いに徹するのが賢明と考えます。