8月26日(月)
【相場概況】
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【個別銘柄】
しまむら(8227)が逆行高になっています。
同社が、23日に発表した8月度(20日締め、速報値)の既存店売上高は前年同月比5.5%増加しました。
前年実績を上回るのは10カ月連続で、販売好調を好感する買いが入っているようです。
アウター衣料や服飾雑貨、肌着などの実用商品の販売が伸び、行楽需要により、サンダルや帽子なども好調で、客数が同2.3%増加、客単価が3.3%上昇しています。
SMBC日興証券の金森都氏は23日付のリポートで、若年層向けのアベイル事業やベビー・子ども用品のバースデイ事業を含む各事業が復調したと指摘し、全国的な猛暑となり「夏物の売れ筋商品を追加発注したことなどが奏功した」との見方を示しています。
キャンバス(4575)が場中値つかずのストップ高比例配分になっています。
同社は、23日引け後に、臨床試験を進めている自社創出の抗がん剤候補化合物「CBP501」に付いて、欧州医薬品庁から膵臓がんに対するオーファンドラッグ指定の通知を受領したと発表しました。
今後欧州での開発に関して、臨床試験プロトコル作成支援を受け取ることができる他、CBP501が販売認証された際には10年間の市場独占権が与えられるとのことです。
これを材料視する動きとなり、株価は1,000円大台復帰も意識される動きになりそうです。
https://www.mes.co.jp/
三井E&S(7003)が続伸しています。
本日の日経新聞電子版で「米クレーン特需、日本に商機 対中安保懸念で3兆円投資」との記事が報じられており、同社の松村竹実CFOは「既に複数の案件が走っている」と語ったとされています。
また、既に米補助金の対象となる米国製部品の調達率55%以上に目処を付けたとしています。
全て8月8日の決算説明会で話した内容で目新しさはありませんが、改めて期待感から見直された様子です。
前場は上値の重さも見られていましたが、信用残が改善してきていると見る向きもあり、一段高が期待できそうです。
https://www.tanabeconsulting-group.com/
タナベコンサルティンググループ(9644)が急反発しています。
同社は本日13時に、子会社のタナベコンサルティングが三井住友信託銀行と連携し、全国の企業経営者が抱える課題の解決に向けたソリューションの提供を開始すると発表しました。
今回の連携で三井住友信託の信託業務提供にタナベコンサルの経営コンサルティングを掛け合わせることで、「経営者の抱える資本面の課題から、経営面における課題まで」をワンストップでトータル支援ができる体制を構築できるようになり、企業経営者の多岐にわたる経営課題を解決することが可能になったとしています。
また、既に連携を開始した三井住友信託のいくつかの支店では、企業経営者の課題を把握し、それらの経営課題に対してタナベコンサルがアプローチを行うことで、一定の成果が出ているとしています。
株価は月初の急落後1,100円近辺での地ならしが続いていましたが、本日の大幅高でレンジを上放れ、戻り相場入りが見込まれます。
【テクニカル分析】
日経平均は反落!
ローソク足は下ヒゲの長い陰線となり、売り買いが拮抗していることが伺えますが、5日線(38,140.04円)を、約3週間ぶりに割り込んでおり、短期的な上昇一服の形状になています。
売買代金の減少が継続しており、価格帯の厚い75日線(38,642.74円)近辺を上抜けるのは難しい状況で、目先は、下落する25日線(37,226.01)にサヤ寄せしていく可能性も出てきています。
上昇トレンドを継続するためには、5日線が下向く前に、同ライン上に復帰することが最低条件となりそうです。
【本日のトピック】
さて、本日もドル円が、一時143円台になるまで円高が進行し、日経平均にボディブローのようにダメージを与えています。
ジャクソンホールのパウエル議長のハト派発言を受けて、9月の0.5%の利下げ確率も36.5%まで上昇してきました。
もし、9月の利下げが0.25%ではなく、0.5%ということであれば、現状では、マーケットが織り込んでいる状態ではないため、ドル円も8/5安値(141.70円)を割り込んでくるかもしれません。
ご存じのとおり、日経平均の構成は、約6割強が製造業に分類されます。
サービス業の構成は7.1%程度しかありません。
それに対し、S&P500は、約7割強がサービス業であり、製造業は10%たらずであり、日経平均とは真逆の構成になっています。
したがって、先日のISM景況感指数においても、非製造業は非常に好調でした。
サービス業の比率の多いS&P500には、リセッション入りの心配は無用といえます。
ところが、製造業においては、悪化の兆しが見えており、日本株にとっては不利な状況です。
日銀はタカ派、FRBはハト派という構図がはっきりしてきており、ドル円の円高が進行すれば、日本株は一人負けになる可能性を帯びています。
ただ、世界は不景気になっているわけではなく、日経平均特有の動きです。
投資を生業にしている運用しなければならない資金は腐るほどあり、常にチャンスを狙っています。
あれほどダメダメだったグロース250が、本日は4.88%も逆行高してきており、居所を変えようとしています。
「森を見るより木を見る相場」が始まりつつあり、銘柄選別力が問われるプロの相場になりつつあるのかもしれません。