8月27日(火)
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Fear and Greed Index - Investor Sentiment | CNN
【個別銘柄】
FIG(4392)が場中値つかずのストップ高比例配分になっています。
同社は、26日、グループ会社が開発する搬送ロボットについて、最先端半導体の製造を目指すラピダスが北海道千歳市で建設中の半導体工場への導入が決まったと発表しました。
グループ会社のREALIZE(大分市)が開発する自律走行搬送ロボット(AMR)が、2025年にラピダス工場のパイロットラインへ導入となる予定です。
注目度の高いラピダスでの採用を受けて、将来の業績貢献に期待する買いが集まったようです。
FIGの広報IR担当者は「今回決まった分の業績貢献は25年12月期となる見通し。現在ラピダスのオペレーションにあわせてAMRをカスタマイズしており、27年に見込まれるラピダスの量産ラインでの採用も目指したい」と語っています。
株価は、目先4月23日に付けた年初来高値406円を意識した値動きになりそうです。
セブン&アイ・ホールディングス(3382)が大幅反発しています。
27日の日本経済新聞電子版では、同社に買収提案をしているカナダのアリマンタシォン・クシュタールは26日、買収で食品部門を強化していきたいとの考えを明らかにしたとして、これまでのM&Aから見ると同社株の上場来高値2,244円を約5割上回る8兆円規模となっても推し進めてくる可能性があるとのことです。
23日時点の発行済み株式数ベースで1株約3,300円となります。
買収提案の詳細は明らかになっていないだけに憶測にすぎないものの、本日は思惑的に買われた様子です。
何れ具体的な買収金額なども出てくるのではと期待する声も聞かれ、当面、下げれば買われる展開が続きそうです。
AVILEN(5591)が大幅続伸になっています。
同社は、27日、見積書・請求書内容のシステム登録を自動化する生成AIソリューションの提供を開始したと発表しました。
見積書や請求書の内容の読み取り・デジタル変換、読み取った費用項目を社内ルールに適した費目に分類導入、結果を自動でシステムに登録といった一連の流れを自動化します。
株価は、本日上回った25日線を固めることができれば、反騰態勢に入りそうです。
https://www.koatsuind.co.jp/
コーアツ工業(1743)がストップ高まで買われ、年初来高値を更新しています。
同社は、26日の取引終了後、2024年9月期の連結業績予想について、売上高を117億2,400万円から122億9,800万円(前期比24.9%増)へ、営業利益を3億1,000万円から3億9,400万円(同4.0%増)へ、純利益を2億8,900万円から5億5,300万円(同2.4倍)へ上方修正することを発表しました。
利益率の良い工事の進捗率が予想を上回ることに加えて、各現場における自社機材の活用や直営労務の活用による原価低減を図っていることが業績を押し上げるようです。
また、繰延税金資産の増加に伴い、法人税等調整額(益)を計上することも最終利益の増額に寄与するとのことです。
また、業績好調につき、期末一括配当予想を25円から35円へ引き上げています。
株価は年初来高値を更新してきており、一段高が期待できそうです。
【テクニカル分析】
日経平均は反発!
ローソク足は陽線を形成し、5日線(38,185.18円)上を復帰しています。
5日線が下向き転換する前に復帰したことで、短期下値リスクの後退を示唆しています。
ただ、売買代金は3兆2,309億円と今年2番目の低水準になっており、価格帯の厚い75日線(38,643.54円)を上抜けるには迫力不足です。
8/19以降、一進一退の値固め相場になっていますが、上値追いのできる材料が欲しいところです。
【本日のトピック】
さて、今週のイベントで、最も注目されるのは、日本時間29日早朝5:20頃に発表になるエヌビディアの2024年5〜7月期決算でしょう。
決算発表後に、同社株が上昇すれば、日本の関連銘柄も買われる「エヌビディア祭り」となり、逆に売られれば、関連銘柄が売られる「エヌビディア・ショック」なる様相で、その後の株価の動きに関心が高まっています。
エヌビディアの個別株オプションの価格動向をみると、決算発表後の同社株は上下に10%程度、変動する可能性を織り込んでいます。
今回のエヌビディアの決算については、慎重な意見が目を引きます。
大和の木野内氏は、同社の新製品(ブラックウェル)の出荷が設計変更で遅れているという報道が8月上旬に相次いだことから、「5〜7月期から出荷予定だった新製品の製造努力が売り上げにならないのなら、その分多くつくっているわけではない現行製品が穴を埋めることは難しい」とし「オズボーン効果」発生の懸念があると指摘しています。
実際、その売り買いで株価が動いてしまうような鯨(Whale)と呼ばれる大口投資家はエヌビディア株を売却しています。
2023年4Qのデータではポートフォリオの9%以上がエヌビディアだった伝説の投資家、Druckenmillerはついにほぼゼロまで売ってしまっています。
大口の鯨たちが、今年に入って同社株を売却している事実は軽視すべきではないでしょう。
ただ、その割にはエヌビディア株強いなーと思うのです。
たくさんの大株主が売った後というのは、すでに、かなりの売りたい人が減った後とも解釈できるのではないでしょうか?
私も、以前のブログで、エヌビディアはTSMCに生産を委託するファブレス企業で
エヌビディアAI半導体需要急増→TSMC生産追い付かず→エヌビディアAI半導体値上げ→エヌビディア利益率爆上がり
という構図があり、上記TSMC好決算が発表になったとき、TSMCの生産が軌道に乗り、エヌビディアの利益率が落ちるのではないかと仮説を建てました。
しかしながら、「オズボーン効果」で買い控えが発生したのであれば供給過多で価格が下がることはないと思います。
おまけに、TSMCの米国工場は、給料はいいが過酷な労働が米国に受け入れられず、稼働していないというニュースもあります。
まだまだ、TSMCの生産体制は需要に追い付いていないのではないでしょうか?
そして、アナリスト予想も、ここもと低下傾向のようです。
かなり、願望も入った考察ですが、すでにマーケットはエヌビディアの決算を織り込んでおり、決算発表後はイベント通過で相場上昇!と思いますがいかがでしょう?
https://x.com/Mr_Children69/status/1828073761951875351