9月2日(月)
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Fear and Greed Index - Investor Sentiment | CNN
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https://www.access-company.com/
携帯電話向けネット閲覧ソフトのACCESS(4813)が急伸しています。
同社は、30日、2024年2〜7月期の連結決算を発表しましたが、最終損益は4億5800万円の赤字(前年同期は10億円の赤字)で着地しています。
同社は7月31日、2024年2〜7月期に17億円の最終赤字としていた従来計画を5億5000万円の赤字に上方修正しましたが、実際にはさらに赤字額の縮小が進んだため評価した買いが流入しているようです。
主力のネットワーク事業で新規顧客の獲得が進んだほか、為替差益の計上も寄与しています。
市場からは「コスト面での改善が同社の想定より進んでいる可能性も高く、25年1月期の最終黒字達成の確度が高まってきた。ただ、PBR(株価純資産倍率)は2倍を超えて割安感はなく、株価の一段の上昇は来期以降の業績改善がはっきりしてからになる」(国内証券の投資情報担当者)との声が出ているようです。
セブン&アイ・ホールディングス(3382)が反発しています。
1日付の日本経済新聞朝刊はカナダのアリマンタシォン・クシュタールによる買収提案に関し「米資産運用会社アーティザン・パートナーズが8月30日、セブン&アイに対し書簡を送ったことがわかった」と報じています。
アーティザンは同社の株主で、買収交渉進展への思惑から同社株に買いが入ったようです。
同社は、8月19日、「アリマンタシォンから内密に、法的拘束力のない初期的な買収提案を受けていることは事実」とするコメントを発表し、提案を検討するため独立社外取締役だけの特別委員会を立ち上げ議論を進めています。
報道によるとアーティザンは早期の交渉開始以外に、日本における不採算事業を早急に整理すべきだなどとも指摘しているようです。
岩井コスモ証券の菅原拓アナリストは、「セブン&アイ側は買収交渉の提案に具体的な回答を出しておらず、いま株価は思惑のみで動いている。ただ、株主からこうした書簡が来ている以上、10月に予定する2024年3〜8月期決算の発表までに一定の回答を出してくるのではないか」との見通しを述べています。
セブン&アイの時価総額は30日時点で約5兆5000億円になり、アリマンタシォンの買収提案が実現すれば、海外企業による日本企業買収としては最大級となる見通しです。
https://www.tokyocentury.co.jp/
東京センチュリー(8439)が大幅続伸し、年初来高値を更新しています。
SMBC日興証券が本日付で、同社の投資判断を「2」から「1」に格上げ、目標株価も1,550円から1,900円に引き上げています。
ポートフォリオトランスフォーメーションによるROEの向上、航空事業における良好な事業環境、調達金利のピークアウトによるマージンの改善、大株主である伊藤忠商事(8001)やNTT(9432)との豊富な事業機会などに期待としています。
また、同証券は、同社株は米国金利低下局面で株価はアウトパフォームしやすい傾向とも指摘しています。
株価は一段高が期待できそうです。
ジーダット(3841)が大幅続伸し、ストップ高まで買われています。
同社は、30日引け後に、半導体製造の市場投入までの時間を短縮する総合的なAI駆動型プロセス制御プラットフォームを提供する仏POLLEN METLOGYと販売代理店契約を締結したと発表しました。
これにより国内の半導体製造分野の顧客に対して、同プラットフォームを提供することができるようになります。
同社は、今後は密接に連携し、さらなるソリューションの拡充に向け共同で取り組んでいくとしています。
本日の株価は、25日線に頭を抑えられましたが、ここでの売りを熟せれば一段高に繋がりそうです。
【テクニカル分析】
日経平均は小幅続伸!
ローソク足は、ほぼ寄り天となる陰線で出合い線を形成していますが、上昇している5日線(38,474.31円)や75日線(38,646.76円)を割り込むことはなく、足元の買い意欲の強さを感じさせます。
累計売買代金の大きな水準で、戻り売り吸収に手間取っているものの、7月11日の史上最高値42426.77円から8月5日の暴落時安値31156.12円までの3分の2戻しもクリアしており、高値奪回に向けた強気相場の継続が期待されるところです。
【本日のトピック】
さて、私個人的にはSQまでは強気で攻めようと思っていますが、SQ後あたりからは、少し冷静になって状況を判断しようと考えています。
8月30日に総務省が発表した8月分の東京のCPI(消費者物価指数)は総合指数が前年同月比2.6%の上昇、前月比0.6%の上昇になっています。
日本の縮図である東京では、インフレが進んでいることがわかります。
以前のブログにも書きましたが、植田総裁は年内にも追加利上げするシナリオを維持していると思います。
ところが、FX投資家に、日銀が最終的に政策金利をどこまで上げるかのアンケートを取ると最多の回答は「現状の0.25%」、つまり追加利上げはもう無しと予想しているという驚きの結果がでています。
その結果、年間取引額が1京円を超えるミセスワタナベは「円売り、ドル買い」に多くのポジションを取っていることが想定され、ドル円の円高に歯止めをかける一定の勢力になっていると思われます。
つまり、今のマーケットは、「日銀の利上げは織り込んでいない」ともいえるでしょう。
今週末の8月米雇用統計は、日銀の判断にも重要な影響を与えると思います。
米国市場は、年内1%の利下げを織り込んでいますが、市場関係者の間では、この織り込みに対し「行き過ぎ」と指摘する声もあるようです。
もし、「行き過ぎ」と判断されて、米金利が上昇すれば、日米金利差が開いて円安の動きが出るかもしれません。
物価が上昇する中、ドル円が再び150円をつけるようなことになれば、日銀もインフレを助長する円安を食い止めるため利上げに動く可能性もあると思います。
そうなれば、先日の令和のブラックマンデーほどではないにせよ、マーケットが利上げを織り込んでいないため、それなりのショックはあるかもしれません。
日銀の政策決定会合は9/19~20日です。
例のごとく、1週間前あたりから、リークがでて、織り込ませようとするかもしれません。
SQ後は、為替をにらみながら警戒したほうがいいかもしれません。