9月5日(金)
【相場概況】
【日経平均寄与度ランキング】
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【売買代金】
【騰落レシオ】
【空売り比率】
空売り比率47.3%!
【米株市況】
【恐怖指数】
【Fear and Greed Index】
Fear and Greed Index - Investor Sentiment | CNN
【個別銘柄】
MRT(6034)が場中値つかずのストップ高比例配分になっています。
同社は4日引け後に、東南アジア最大の医師向けプラットフォームを運営するDocquity(ドクイティ)と資本業務提携したことを発表しました。
筆頭株主である伊藤忠商事(8001)より保有する株式の一部を取得し、伊藤忠商事の支援の元、東南アジア圏での医療人材紹介事業の発展や、日本国内でのMRTグループ会員に向けたコンテンツ提供を行う予定です。
MRTは10月中旬をメドにドクイティ社の発行済み株式の7.5%にあたる議決権付き優先出資株式を取得します。
伊藤忠商事はドクイティ社と2019年に資本・業務提携し、22年に関連会社化しています。
株価は、業容拡大を好感視する買いが向かっていますが、勢いがどこまで続くか注目されます。
https://www.access-company.com/
ACCESS(4813)が急反発しています。
同社は4日引け後に、400Gbpsの高速データセンター間接続を実現するIOWNネットワークソリューションを提供する体制が整ったと発表しました。
構築運用コスト50%削減・電力消費量40%削減なども実現可能としています。
今回のソリューションは、NTT、NTTアドバンステクノロジ、ACCESS、IP Infusion、Broadcom、Edgecore Networks、UfiSpace、富士通オプティカルコンポーネンツ、日本電気の9社が持つ技術や製品が組み合わされているものになります。
データセンター間接続の更なる高速・大容量化のニーズに加えて、データセンター内のバックエンドネットワークの高速・大容量化やデータセンターの電力消費量削減のニーズなどに対しても、各社が持つ技術や製品等を組み合わせることで対応します。
株価は75日線を突破しましたが、上値が重いゾーンに入り、目先は調整入りも見込まれます。
https://www.3-ize.jp/
トリプルアイズ(5026)が反発しています。
同社は本日9時30分に、グループ会社のゼロフィールド社の技術顧問に、NEC(6701)初代スーパーコンピューター開発者の久保江勝二氏が就任したと発表しました。
ゼロフィールド社が半導体関連のビジネスを進めるにあたり、久保江氏の経験と知見を事業に活かしたい狙いです。
株価は、本日の大幅高で、8月30日の直近高値1,580円を更新しており、年初来高値を目指す流れになりそうです。
インフォマート(2492)が反発しています。
野村証券では同社の投資判断を「ニュートラル」から「バイ」に格上げ、目標株価は410円としています。
短期的な業績の落ち込みで株価は年初より低迷していますが、収益下落要因の解消で第3四半期以降大きく業況改善が見込まれることに加え、中長期的な高い利益成長を踏まえると現在の株価は割安と判断しているようです。
8月から受発注システムで料金改定が始まる他、データセンター費用の削減施策の効果も今後現れると見られ、株価の一段高が期待されます。
【テクニカル分析】
日経平均は大幅続落!
一時、25日線(37,017.25円)を回復する局面もありましたが、値を保てず、4/19のダブルトップのネックライン水準(36733.06円)も下抜けてきています。
本日は、空売り比率が47.3%まで上昇しており、短期筋が空売りを全力で仕掛けてきた感があり、明日はポジション調整で反発からスタートするかもしれませんが、まずは25日線を回復できるかだと思います。
反発が弱いようなら、米株やドル円次第ではありますが、-1σ(35,301.00円)や8月5日安値から9月2日高値までの半値押し(35118.38円)あたりまでの調整は覚悟しなくてはいけないかもしれません。
【本日のトピック】
さて、9月4日に発表された米JOLTS(求人労働異動調査)は、求人件数が767.3万人と前回791万件(818.4万件から下方修正)から減少しました。
市場予想の810万件も大きく下回っています。
パンデミックを機に急増した求人件数は、2022年頭をピークに急速に減少しており、パンデミック前の水準とほぼ同程度まで戻してきました。
FEDWatchをみても、9月の50bpの利下げ確率が41%まで上昇してきています。
年内100bpの利下げを織り込んできています。
ところが、クリーブランド連銀のCPIを見ると、
1、CPIは前年比で2.35%(発表では2.4%)
2、PCEは前年比で2.1%
となっていて10月に発表される9月のCPI、PCEは2%の物価目標が達成される水準となります。
自然利子率は、0.5%程度なので最終的には現状の5.5%の政策金利が0.5%にまで5%も利下げされて行くことが必要となります。
つまり、米国の利下げはピッチが速まることはあっても遅れることはないということです。
ドル円のチャートを見ても、8/5のブラックマンデーの安値をテストしそうな展開です。
実際に利下げが始まれば、140円割れもありそうです。
上記は、少し前に、みずほ証券が提示していた、2024年のドル円と日経平均のフェアバリューです。
140円の水準で36,050円ですから、140円割れがあれば、実際には、売り仕掛け等もあるでしょうから、半値押し(35118.38円)もあり得ると思います。
日経平均は今後もボラティリティが高い相場が続きそうです。
ただ、個別銘柄であれば、やり方はありそうです。
全体に引きずられて下がっているところで、円高メリットのある銘柄を仕込むのも一考ですし、米金利下落で、活性化が期待できるグロース株を仕込むのもいいかもしれません。
選球眼が問われる相場になるかもしれません。