11月11日(月)
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Fear and Greed Index - Investor Sentiment | CNN
【個別銘柄】
ソニーグループ(6758)が急伸しています。
同社が、8日発表した2024年4〜9月期の連結決算(国際会計基準)は、純利益が前年同期比37%増の5,701億円で着地しています。
市場予想の平均であるQUICKコンセンサスの4,774億円(7日時点、8社)を大幅に上回り、好感した買いが入ったようです。
ゲーム事業と半導体事業が好調で、家庭用ゲーム機「プレイステーション(PS)5」の収益性の改善が進みました。
新型の画像センサーの歩留まり(良品率)が改善したところに、米アップルが最新iPhoneに採用したのも追い風となったようです。
ゲーム事業を巡っては、中国で中国神話を背景にしたアクションRPG「黒神話:悟空」が8月にパソコンとPS5向けに配信され、ヒットタイトルとなりました。
野村証券の岡崎優リサーチアナリストは8日付のリポートで「ゲームの堅調な業績はある程度見えていたが、上振れ幅が大きくポジティブ」と指摘しています。
木村化工機(6378)がストップ高まで買われ、年初来高値を更新しています。
同社は、化学プラントに強みを持ち、特に核燃料の輸送容器や濃縮関連機器、放射性廃棄物処理装置などで実績が高く、原発関連株の一角として人気化素地を内包しています。
同社が、8日発表した2025年3月期中間決算は、計画を大きく超過しており、更に通期業績は大幅に上方修正しています。
今回の上方修正でPERは1桁台となり、配当は1株18円から30円に大きく増額修正しています。
大型の工事進行基準案件が想定以上に進捗した他、工程見直し等を行ったことで原価率が改善したとのことです。
株価は、比較的に小型の貸借銘柄ということもあり、物色が続いて空売りが増えてくるようだと踏み上げ相場への発展も期待されます。
引き続き明日以降の動向が注目されます。
HENNGE(4475)がストップ高まで買われています。
同社は企業向けクラウドセキュリティーサービス「HENNGEOne」を提供している企業で、メール配信に強みを持ちます。
同社が、8日発表した、2024年9月期の連結経常利益は前期比40.3%増の10億円に伸び、2025年9月期も前期比57.4%増の15.7億円に拡大を見込んでいます。
また、従来は無配としていた前期の期末一括配当を3円実施するとし、今期も前期比1円増の4円に増配する方針です。
累進的な配当を目指すとしています。
株価は、8月以降からレジスタンスとなっていた1,220円レベルをブレイクしてきており、目先この勢いがどこまで続くか注目されます。
ユシロ化学工業(5013)がストップ高まで買われています。
同社は前週末8日の取引終了後、2025年3月期第2四半期累計(4~9月)の連結決算発表にあわせ、通期の業績・配当予想を見直しています。
今期の経常利益予想を13億円増額し前期比21.8%増の56億4,000万円に修正し、減益予想から一転、前期に続き過去最高益を更新する見通しとしています。
価格改定の効果が現れ、原価低減の取り組みが奏功し、利益が想定を上回る見込みとなったようです。
また、年間配当予想を28円増額して98円(前期比28円増配)に引き上げています。
株価は年初来高値2,316円を視野に捉えた格好です。
【テクニカル分析】
日経平均は小幅続伸!
ギャップダウンでスタートするも、上向きの5日線(39,274.13円)を下回る局面はなく、ローソク足は陽線を形成しています。
6日の急騰後、3営業日足踏みが続いていますが、3日陰線が続く「三羽烏」とはなっておらず、下落の予兆とはなっていません。
上値は重いながら、目先は5日線が追い付いてきて方向性がみられるかというところです。
【本日のトピック】
さて、4日の日本経済新聞には、ファンダメンタルとチャートを組み合わせた著名投資家のDUKE。氏の投資方法が紹介されています。
同氏は、チャート分析とファンダメンタル分析を併用する重要性を説き、米著名投資家ウィリアム・オニールの成長株投資法を基に考案した「新高値ブレイク投資術」を紹介しています。
手順としては、まず、新高値(通常は1〜3月は昨年来高値、4月以降は年初来高値)を更新した銘柄を探します。
足元で大きな変化が起きており、それが要因で上昇トレンドに入り始めた銘柄を見つけるのが目的です。
同氏は、「過去の高値を更新するまでの期間が長いほど変化が大きいことが多い」と語っています。
次に業績を見ます。
DUKE。氏は「業績面でもしっかりと変化が起きているのか、成長が続くのかを確認する」としています。
着目点は
①四半期の売上高と営業利益が伸びていること
②売上高営業利益率が伸びていること
③直近1〜2年の営業利益が伸びていること
④5〜10年の業績が安定していて赤字がないこと
の4つです。
特に①が最も重要で、前年同期比で20%以上成長していることが望ましいとのことです。
「逆に③や④については赤字から黒字に転換した企業や、直近の決算が良かった際には考慮しないこともある」とのことです。
買いの候補を絞ったら、新高値を更新した後、もみ合ってボックス相場に入った時に底値を狙って買うという手法をとります。
そして再び新高値を更新したらさらに買い増していくという流れです。
「例えば好決算の発表で新高値を更新した銘柄は、次の決算発表までの間にもみ合いが続きがちだ。もし次の決算も期待できそうであれば買っておく」とのことです。
ただ、もみ合い中に買った後、株価がボックスのレンジから値下がりした場合は、損を最小限に抑えるために早々に売るとのことです。
私が週末の新高値銘柄を眺めていて気付いたのが、「TOB銘柄」、「ネットシステム系のインフラ銘柄」、「飲食関連銘柄」が多いというところです。
「TOB銘柄」は追っても仕方がないので、以下に気になった「ネットシステム系のインフラ銘柄」、「飲食関連銘柄」を挙げてみます。
「ネットシステム系のインフラ銘柄」
https://www.nttdata.com/jp/ja/
「飲食関連銘柄」
https://komeda-holdings.co.jp/
https://www.createrestaurants.com/
この辺りの銘柄をチェックしておくのも一考かもしれません。