11月25日(月)
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Fear and Greed Index - Investor Sentiment | CNN
【個別銘柄】
京成電鉄(9009)と京浜急行電鉄(9006)が急騰しています。
東洋経済オンラインが25日、市場関係者の話として「京成と京急を旧村上ファンド系の投資会社が保有した」と報じたことが手掛かりです。
東証プライム市場で値上がり率の1位、2位になっています。
報道によると、最近買い出した京急株の保有比率はあと少しで5%を超える水準で、京成については保有比率が1%未満と小さいが、プレッシャーをかけるために今後10〜20%まで買い上げていくことは考えられるとのことです。
三木証券の北沢淳商品部投資情報課次長は「報道が事実なら記事中にもある(京成と京急の)経営統合を要求する可能性はあり得る」と指摘しています。
両社はそれぞれ成田空港、羽田空港のアクセス線を抱えているが「特に京急はJR東日本(9020)が予定する羽田空港アクセス線(仮称)への危機感は強い。JR東日本への対抗のため、経営統合を要求すれば株価が上昇するという読みもあるのでは」とも語っています。
https://www.tokyometro.jp/index.html
東京地下鉄(9023)が続伸し、上場来高値を更新しています。
同社は、25日、教育事業に特化した「東京メトロエデュケーショナル」を12月2日付で設立すると発表しており、材料視されたようです。
同社はプログラボ教育事業運営委員会(大阪市福島区)とフランチャイズ契約を結んだのを機に、2018年から沿線を中心に子ども向けロボットプログラミング教室「東京メトロ×プログラボ」を展開しており、今年4月には15校舎目となる晴海校を開校しています。
設立する新会社は「東京メトロ×プログラボ」の教室運営を行い、2030年度までに30校へ拡大することを目指すとしています。
また、同社は上場して1ヵ月が経過したことから、幹事証券によるカバレッジが解禁となり、早速複数の幹事証券がカバレッジを開始しています。
主幹事証券である野村証券とモルガン・スタンレーMUFG証券は、それぞれ新規中立としており、目標株価は何れも1,600円としています。
一方、同じく主幹事証券であるゴールドマン・サックス証券は本日付けで新規買いとして、目標株価は2,200円としたことが伝わっています。
これが好感されて本日は前場中盤以降から値を伸ばした面もある様子です。
なお、同社株は今週末のTOPIXリバランスでTOPIX組入れに伴う特需買いが入る見込みです。
実際のリバランスは28日で終値ベースで実施されます。
ベイシス(4068)がストップ高まで買われ、年初来高値を更新しています。
東大発ベンチャーのAirion社が本日、同社と共同でガスメーター設置精度を自動判定するAI開発を開始したと発表しました。
これはベイシスが開発するクラウド型施工管理システムBLAS(スマートフォンやパソコンを用いて、現場からでも作業進捗や写真データの登録・更新・管理などが可能なシステム)と連携して、ガスメーターに取り付けるNCU(ネットワーク・コントロール・ユニット)の設置精度確認業務をAIで自動化するものとのことです。
今回のAI開発によって確認業務における工数を削減すると共に設置精度の向上を達成することが可能になるとしています。
株価は、本日差し引き79万株超の買いを残しており、上値余地は残されていそうです。
【テクニカル分析】
日経平均は大幅続伸!
ローソク足は長めの上ヒゲを伴う小陽線となり、上値での売り圧力の強さを感じさせます。
日経平均は大幅高になったものの、東証プライム全体では値下り銘柄数のほうが多く、空売り比率も38.4%まで低下しています。
日経平均先物の節目となっていた38,580円水準を上抜いてきたため、一斉にショートカバーが発動したことが要因と考えられ、買戻しが一巡した後は値が重くなったことが推測されます。
ただ、それでも終値では、200日線(38,596.18円)、25日線(38,687.00円)上を維持しています。
このまま25日線上を固めることができれば、年末高に繋がってくる可能性もあり、同水準を維持できるか注目されます。
【本日のトピック】
さて、総務省が22日発表した10月の消費者物価指数は、市場予測の中央値を0.1%上振れる+2.3%となりました。
グラフをみれば、一見下落してきているように見えますが、これは政府による電気代やガス代への補助金再開で人為的に下がっているだけで物価上昇が抑制出来ている訳ではなさそうです。
生活に直結する食料品の値上げが顕著になっており、コメ類が58.9%値上げとなり、コメ以外の食料品も10月は実に2,900品目もの値上げがあったようです。
植田総裁は、追加利上げについて「その時点で集まるデータをもとに会合ごとに判断する」と発言していますが、徐々に利上げの可能性が高まってきているように感じます。
仮に利上げがあっても、それで打ち止めという判断になれば、悪材料出尽くしでマーケットにプラスに作用するのでしょうが、今の環境下では、一時的にせよマーケットはマイナス方向に動くでしょう。
次の日銀政策決定会合は12/18~12/19で、1月は23日~24日です。
マーケットが利上げを折り込み下落した場合の戦略を今から練っておくのもいいのではないでしょうか?
私個人的には、フジクラ(5803)の押し目を狙っています。
日本企業では、生成AI普及の恩恵を受けられる数少ない銘柄であり、ここもとの業績の伸びはめざましいものがあります。
11/7の決算発表以来、軒並み証券会社の投資判断も上昇しています。
これまでも、押し目を所々で入れながら上昇トレンドを形成してきています。
マーケットが利上げを折り込み調整に入った時は狙い目と考えます。
じっくり、チャンスを待つのも有効な戦略と思います。