12月19日(木)
【相場概況】
【売買代金】
【米株市況】
【個別銘柄】
BEENOS(3328)が後場から買い気配になり、ストップ高まで買われています。
日本経済新聞電子版が本日11時30分に、「LINEヤフーは越境電子商取引大手のBEENOSを買収する」と報道し、LINEヤフー(4689)が2025年2月にもTOBを始め、全株式を取得して完全子会社にすると伝えています。
買収額は500億円程度になる見通しとしており、株価に上乗せされるプレミアムを期待した買いが集まったようです。
同社は、本日開催の取締役会においてTOB開始予定に賛同の意見表明をしています。
株価は、上乗せされるプレミアムを期待した買いによる一段高相場が期待できそうです。
雨風太陽(5616)が急反発し、ストップ高まで買われています。
同社は18日引け後に、今年12月末時点の株主から株主優待制度を導入すると発表しました。
毎年12月末時点に100株以上保有する株主を対象に、自社の産直ECサイト「ポケットマルシェ」で利用可能なクーポン券を、保有する株数に応じて2,000円~10,000円分贈呈します。
同社株は石破首相の唱える「地方創生関連」として、派手に物色されたことは記憶に新しいところですが、本日も166万株超の買いを残しており、勢いがどこまで続くか注目されます。
平和(6412)が急反発し、年初来高値を更新しています。
同社は、18日引け後に、アコーディア・ゴルフ社の親会社PJC Investmentsの全株式を米フォートレス・インベストメント・グループから取得し、子会社化すると発表しました。
アコーディア・ゴルフはゴルフ場を173カ所運営する国内最大のゴルフ場運営会社であり、平和子会社のPGMホールディングスが保有するゴルフ場148カ所と合わせると321カ所となり、世界最大の規模になります。
取得価額は概算で5,120億円(アドバイザリー費用等を含む)となり、ゴルフ事業の売上高構成比率や利益構成比率を高め、グループの事業基盤の強化を図る構えのようです。
https://www.housedo.co.jp/and-do/
And Doホールディングス(3457)がストップ高まで買われています。
同社は昨日引け後に、第一生命HD(8750)との資本・業務提携の契約締結を発表しました。
第一生命HDが自己株式処分による第三者割当増資などを引き受けて15.73%の出資比率となり、持ち分法適用会社とする予定です。
出資額は非公表ですが、数十億円程度とみられているようです。
また、併せて取得総数105万3,000株(自己株式を除く発行済み株式総数の5.29%)、取得総額14億円を上限とする自社株買いを2025年1月14日から9月19日の間に行うと開示しています。
本日の大幅高で株価は4月の年初来高値から8月年初来安値までの下げ分の半値戻しを達成しており、全値戻しが期待されるところです。
【本日のトピック】
さて、今朝はまさに「おはギャー!」状態でした。
米連邦準備理事会(FRB)が18日の米連邦公開市場委員会(FOMC)で2025年の利下げをより慎重に進める「タカ派」姿勢を鮮明にしたことから、米金利上昇とドル高・円安が進み、NYダウは1123㌦安、50年ぶりの10日続落になりました。
FOMC公表文と同時に発表された経済見通し(SEP)では、全体的にタカ派寄りへの修正がみられ、来年の政策金利は上限4.0%と見込んでいます。
これは現在の同4.5%から2回分の利下げに相当し、前回9月のSEPでは4回分の利下げを見込んでいましたので、半減したことになります。
ただ、従来の見通しよりも利下げにかなり慎重になっているとは言え、再利上げを意味するものではありません。
アトランタ連銀のGDPナウが3.2%を示すように米経済が絶好調であることは変わりありません。
利下げペースが緩やかになっただけで、こうした状況も、これからの毎月のデータやトランプ次期大統領の原油政策等で簡単に変わってくると思います。
NYダウは、SQ週ということもあり、一旦利益確定売りが先行しただけと考えます。
日経平均も、朝方、一時700円超の下落になりましたが、徐々に下げ幅を縮小して終わっています。
大方の予想通り、日銀の利上げも見送られました。
1月もしくは3月に利上げが実施される可能性は高そうですが、植田総裁は、やや利上げに対して、従来より慎重になった感じです。
外資系大手4社は、来年の日本株見通しを強気に出してきています。
初の日本株カンファレンスを行ったゴールドマンサックスのTOPIX来年末予想は3100ポイント(19日終値2713.93ポイント)になっています。
イベント通過でアク抜け相場になってほしいところです。