12月20日(金)
【相場概況】
【売買代金】
【米株市況】
【個別銘柄】
三井E&S(7003)が大幅反発しています。
20日付の日本経済新聞朝刊は「三井E&Sはベトナムで港湾クレーンの製造に乗り出す」と報じました。
米中対立が深まる中、世界的に港湾クレーンの需要が高まっているといわれ、脱中国需要を取り込むことで収益拡大が見込めるとの期待から買いが集まったようです。
港湾クレーン市場ではこれまで中国の上海振華重工(ZPMC)が世界シェアの大部分を握るなど中国勢が強く、同社は後塵を拝してきました。
しかしながら、米国が対中関税引き上げを進める中、生産拠点を中国から東南アジアに移す動きは続く見通しで、クレーン需要の伸びが見込まれます。
加えて、足元では中国製のクレーンを排除する動きが強まっており、米国政府は5年間で米港湾インフラに200億ドル(約3兆円)以上を投資する計画も発表しています。
本日は中期的な収益押し上げ効果を期待した買いが入り急騰しましたが、株価の上値余地は残されていそうです。
製薬会社の新薬の研究開発を受託する新日本科学(2395)が反発しています。
同社は自家繁殖した実験動物による新薬の実験受託とデータの販売を手がけています。
東海東京インテリジェンス・ラボでは投資判断を新規に「アウトパフォーム」、目標株価を3,600円としています。
同証券の吉田正夫シニアアナリストは19日付のリポートで「積極的な試験施設の増強による受注獲得や、製薬企業の予算圧縮に伴うコスト競争力の高い同社サービスへのシフト、国内繁殖施設の立ち上げによる採算性向上で収益が大幅に改善する」と指摘しています。
核酸医薬や遺伝子治療、再生医療などの分野で新たな治療手段の開発が本格化するなか、研究開発の加速やコスト抑制を目的に実験受託の需要が高まっているようです。
ミガロホールディングス(5535)が急反発しています。
同社は20日10時30分に、グループのDXYZ社が手掛ける顔認証IDプラットフォーム「FreeiD」があいちデジタルアイランドプロジェクト「TECH MEETS」に参画するイオンモール常滑とイオン銀行の「顧客の買い物体験価値の向上」に採択されたと発表しました。
このプロジェクトは、先進的なデジタル技術を持つテック企業やスタートアップなどが手を携え、近未来の事業やサービスの早期実現を目指し、開発・実証実験を行うことで早期社会実装を目指すものとしています。
同社は、DXYZと今後も顔認証プラットフォームを使用したスマートシティソリューションの提供など、リアルとデジタルの融合を加速する新しいビジネスを創造していくとしています。
株価は1,760円処までの売り物が速やかに捌けると、景色が変わりそうな流れとなっています。
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サイボウズ(4776)が急伸し、ストップ高まで買われています。
同社は19日引け後に、2024年12月期の期末一括配当予想を15円から未定に修正しました。
業績の進捗や次期業績の見通しなどを踏まえて増額を検討しているとしています。
また、同時に2025年12月期の業績予想を発表し、売上高は360億400万円(従来予想295億4,500万円)、営業利益は84億3,700万円(同41億1,700万円)、純利益は59億400万円(同29億9,500万円)を見込んでいます。
クラウドサービスの契約社数が6万6,000社を超える見通しのほか、価格体系改定などが貢献するとのことです。
人件費や広告宣伝費、データセンター運用・保守費用などが増加するものの、これらを吸収し増収増益を予定しています。
株価も一段高が期待できそうです。
本日は体調不良で咳と鼻水がとまらないため【本日のトピック】はお休みします。m(_ _"m)