3月11日(火)
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アインホールディングス(9627)が急反発しています。
同社が、10日発表した2024年5月〜25年1月期の連結決算は、純利益が前年同期比16%減の73億円で着地しています。
人件費増や調剤報酬改定の影響により減益となりましたが、64億円程度とみられていた市場予想を上回っています。
通期予想(100億円)に対する進捗率も第2四半期段階の32%から74%に急上昇し、一転して上振れの公算が意識される状況です。
昨夏に買収したインテリア雑貨店「フランフラン」の収益が加わりリテール事業が伸びたほか、調剤薬局事業ではインフルエンザの流行で処方箋枚数が増えているようです。
野村証券の繁村京一郎リサーチアナリストは10日付リポートで、調剤薬局・リテール事業ともに24年11月〜25年1月期は予想を上回る着地だったと評価し、同社の目標株価を7040円から7100円と小幅に引き上げています。
調剤薬局に関しては、積極出店やM&A(合併・買収)による規模拡大に注目しているとしていて、「地域の診療所や在宅医療のアクセスを充実させることで調剤報酬改定の影響を緩和し、薬剤師の生産性向上と調剤デジタルトランスフォーメーション(DX)による業務効率化が進む」と語っています。
人件費の増加については、売り上げの拡大と業務効率化で克服できると予想しているようです。
ジイ・シイ企画(4073)がストップ高まで買われています。
同社は、10日取引終了後、トランザクション・メディア・ネットワークス(5258)との資本・業務提携を深化させると発表しました。
今後更に両社の技術やノウハウを生かし、金融やマーケティング事業領域で新たなサービス開発を行うなどイノベーションを加速することで、より便利で安全な消費環境の創出を目指すとしています。
これに伴い、トランザクションは市場外の相対取引で同社株を追加取得し、保有株数を37万2,000株から50万8,000株に引き上げる予定で、取得後、トランザクションは同社の筆頭株主になる予定です。
株価は75日線を突破しており、一段高も期待できそうです。
MonotaRo(3064)が急反発しています。
同社は10日引け後に、2月の月次報告を発表しました。
2月売上高は24,262百万円で前年同月比11.0%増となり、1月の同17.9%増からは鈍化していますが、営業日数が1日少なかったことが要因です。
営業日調整後では同17.2%増となり、会社計画も上回る推移となったようです。
新規顧客獲得数も86.5千アカウントとなり、こちらも計画を上回っています。
本日の株価は25日・75日両線に頭を抑えられましたが、早期のブレイクがあれば上昇が加速する可能性もありそうです。
【本日のトピック】
さて、今朝は、またまた「おはギャー!」状態でしたね。
S&P500やナスダック100は200日線がサポートとならず、下抜けています。
www.bloomberg.co.jp
米国では、トランプ大統領の「痛みなくして米経済の復活なし」という言葉がSNSで拡散されまくり、パニック売りを呼んだようです。
トランプ関連として人気化したビットコインは厳しい下落になり、ビットコイン価格と連動して大きく上昇してきたマイクロストラテジー(MSTR)株は前週末比で16.68%安に沈んでいます。
期待や人気で上昇してきた資産のバブルははじけたのかもしれません。
ビッグテックも大きく下落していますが、私としては金融株の下落が気になります。
いますぐではないかもしれませんが、近い将来、中小銀行の破綻等でマーケットが荒れることも考えておいたほうがいいかもしれませんね。
恐らく、トランプ大統領は、FRBが金利引き下げに動くように仕向けているのではないかと思います。
第一次トランプ政権の時にも、トランプ大統領はFRBの利上げ政策に不満を持ち「パウエル議長の解任を検討している」と発言し、マーケットが大荒れになったことは記憶に新しいところです。(2018年12月)
トランプ大統領が就任100日目までに、大統領令でできる部分で実績を上げるにはFRBの利下げ政策が必須です。
12日の2月CPIや13日の2月PPIの発表を通過して、FRBの態度が変わるのか注目されるところです。
Fear and Greedは15をつけてきました。
いまは8(恐怖)の段階です。
通常ここまでくれば、いったんは大きく反発することが多いのですが、その後、11(降伏)、12(落胆)とさらに下落することもあります。
期待や人気で買われた高PER銘柄の落ちるナイフをつかまぬよう気をつけたいところです。