4月8日(火)
【相場概況】
【売買代金】
【米株市況】
【個別銘柄】
同社株は、ここ3営業日での下落率が32.9%にも及び、プライム市場ではキオクシア(285A)に次ぐ下落率になっていました。
本日はその反動から空売り買い戻しや、突っ込み狙いの押し目買いに拍車がかかっている状態です。
前日のNY市場で半導体周辺株が軒並み切り返したことを受け、水準訂正を狙った短期資金が集中した格好です。
データセンター投資の減速を背景に今期業績が停滞することへの懸念はあるものの、空売りの買戻しや突っ込み狙いの押し目買いにより更に戻り足を進めそうな状況です。
SMBC日興証券では同社の投資判断「1」を継続、目標株価を7,400円から7,600円に引き上げています。
原子力と防衛の両輪で成長可能な銘柄として推奨しています。
素形材・エンジニアリング事業が牽引して2025年3月期営業利益は会社計画上振れの着地を予想し、2026年3月期に掛けても減価償却費が増加するものの、豊富な受注残を背景に安定的な営業増益が可能と見ているようです。
株価は、ここ3営業日で、26.4%の下落を強いられており、まずは半値戻しに向けた買いが期待できそうです。
https://corp.en-japan.com/
エン・ジャパン(4849)が大幅反発しています。
7日に提出された大量保有報告書によると、香港の投資ファンドでアクティビストのオアシスマネジメントが、同社株を5.93%保有していることが明らかになりました。
株主価値を守るため、重要提案行為を行うことがあるとしており、思惑買いに繋がっているようです。
この報告書によると、平均買いコストは約1,747円となっており、時価より高くなっているため、更に買い増している可能性もあるのではとの声も聞かれます。
寄り後は上値を追えず、戻り売りに押されて上げ幅を縮小しているものの、売り難くなったとの見方も多く、明日以降は相対的に底堅い推移になりそうだとの声も聞かれます。
引き続き株価の動向が注目されます。
【本日のトピック】
さて、7日に史上3番目の下落を記録した日経平均は、本日史上4番目の上昇を記録しました。
まさにジェットコースターような値動きです。
この激しい動きのマーケットで先を見越すのは、なかなか難しい状況ですが、ボチボチ底入れという強気の見方とまだまだ油断できないと慎重な見方が混在している状況です。
《強気の見方》
①大和証券、木野内栄治氏の見方
・セリングクライマックスを迎えたと言ってよいだろう。
・これからは関税引き下げに向けた米国との交渉で株式市場にポジティブなニュースが出てくる可能性もある。
・日本株は日足チャート上で2日と3日の間にローソク足で重なり合う価格帯がないことで生じた下方向の窓を埋めるような値動きに
・35,000円程度の水準に戻すまでにはそれほど時間がかからないだろう
②関税引き下げ交渉
日本との交渉について、トランプ政権はベッセント米財務長官らが担うと明らかにし、他国に先駆けて交渉を始める見通しです。
石破首相は数少ない側近の中から、同郷の赤沢亮正経済財政・再生相を交渉役に選びました。
(赤沢氏の外交手腕はまったく未知数と言われています。)
本日の日本経済新聞には、関税計算の代入が間違っていた可能性があるとの冗談のような記事が報じられています。
正しく代入すれば、日本は10%になるようです。
いかに石破内閣がポンコツでも、トランプ大統領とホットラインを持つ麻生最高顧問や、トランプ1.0の時の交渉役でネゴシエーターと言われた茂木前幹事長に教えを乞うことが出来れば(無理かな・・)日本の関税率は引き下げることが可能ではないかと思います。
ベッセント財務長官は「日本の非関税障壁は高い」と発言しています。
消費税の引き下げや農業の規制緩和、米国製長距離トラックの輸入などをうまく交渉材料に使えるかがカギになりそうです。
③エリオット波動
・月足の長期波動で第4派が終了した可能性が高い。
・コロナショックからの上昇第1波高値(30,795円)と今回の第4派安値(30,792円)がほぼ同水準。
・個別銘柄の多くがE計算値に入ったことも底入れのシグナル。
・上昇第5派は、日柄をいれながら45,000円にむけての上昇相場に
《弱気の見方》
①報復関税
中国は4日、34%の報復関税を発表し、米国は7日、さらに50%の関税上乗せを表明しました。
実行されれば、104%の追加関税となり、これでは貿易がなりたちません。
貿易不成立は当然両国のGDPや経常収支を悪化させます。
EUも、なんとか貿易戦争を避けるために妥協案を探っていますが、対抗策に踏み切る姿勢を改めたわけではありません。
もしEUとも報復合戦になれば、マーケットのダメージは深刻なものになるでしょう。
②関税実施による経済の影響
みずほリサーチ&テクノロジーズは、関税実施は世界諸国のGDPに深刻な影響を与えると警告しています。
ゴールドマンは米国がリセッション入りする可能性を45%に引き上げています。
私は、どちらかというと強気派なのですが、株ジャンキー(中毒者)特有の思考になっていないか、冷静に見ていく必要がありそうです。