4月9日(水)
【相場概況】
【売買代金】
【米株市況】
【個別銘柄】
https://www.fujimediahd.co.jp/
フジ・メディア・ホールディングス(4676)が続伸しています。
8日、「物言う株主」として知られる村上世彰氏の長女、野村絢氏と旧村上ファンド系のレノ(東京・渋谷)が共同で関東財務局に提出した報告書によると、同社株の保有比率が前回報告の7.52%から8.74%に上昇し、筆頭株主になったことが判明しました。
目的は「投資および状況に応じて経営陣への助言、重要提案行為などを行うこと」としています。
相場全体が不安定な中、外需の影響を受けづらい同社株にには短期目線の投資家による値幅取りの買いも入りやすくなっているとみられます。
雑貨・アパレル店を運営するパルグループホールディングス(2726)が大幅続伸し、上場来高値を更新しています。
同社は8日引け後に、2026年2月期の連結業績予想を発表しました。
売上高は前期比11.2%増の2,310億円、営業利益は同11.6%増の264億円、純利益は同42.2%増の168億5,000万円と2桁増収増益を見込んでいます。
前年のM&Aにより、「レイ・カズン」「w closet」「ノーリーズ」の3つのブランドがグループに新たに加わったことで売上高、利益の両面で貢献が期待できるとのことです。
同社が展開する300円商品が中心の生活雑貨店「3COINS(スリーコインズ)」について、岩井コスモ証券の清水範一シニアアナリストは「300円を超える商品の拡充などで採算改善が進んでいる」と指摘しており、「円安進行の一服による仕入れコストの抑制も寄与し、雑貨・アパレルともに堅調な業績が続きそうだ」と語っています。
クオリプス(4894)が場中値つかずのストップ高比例配分になっています。
同社は、8日、iPS細胞から作製した心筋シートについて厚生労働省に製造販売の承認を申請したと発表しました。
重い心不全の患者向けで、iPS細胞由来の医薬品としての申請は初となります。
同社は、2月13日の3Q決算発表時には、申請時期は近付いていることを示しており、3月10日にはWBSで同社の心筋シートが取り上げられたことを受け、申請も近いとの期待から先月は大きく買われていました。
それでも、昨晩、様々なメディアに報じられたこともあり、材料出尽くしとならず買われる動きになりました。
承認されるのはまだ当面先になりそうですが、申請まで十分準備したこともあり、承認される可能性は非常に高いと見る向きも多いようです。
【本日のトピック】
8日、就寝前は日経CFDも800円近く上昇しておりヤレヤレの気持ちでした。
ベッセント米財務長官が、相互関税を巡る日本との協議で、米アラスカ州での液化天然ガス(LNG)の輸出事業を重視する姿勢を強調したことから、各国と米国との交渉が順調に進むとの期待から、ショートカバーが強まったようです。
ところが、朝起きると、日経平均先物は-1,070円で終わっており、またもや「おはギャー!」状態です。
「米国は9日から、中国からの輸入品に計104%の関税を賦課する」などと報じられたことが要因です。
特に、上記ジャーナリストの「アメリカンエンタープライズ公共政策研究所(AEI)の関税率を誤って4倍にしたという主張をホワイトハウス当局者が明確に否定した」との投稿がなされてから、関税率が訂正されることはないことを嫌気した売りが殺到したようです。
そして、予定通り、13時過ぎに関税は実施され、日本株は後場から下げ足を強めました。
特に、米長期金利が急騰したのは驚きでした。
中国が報復で米国債を売っているとの見方も出ています。
そして、Xには、スティーブン・ミラン政策担当次席補佐官が4月7日に行った演説で、他国が米国の安全保障と金融システムの恩恵(基軸通貨ドルと米国債)を受け続けるためには負担の共有が不可欠であると主張した。
同氏が掲げた5つの方法のひとつに「米財務省への直接的な財政支援」が含まれており、「米国債やドル建て金融資産を外国人が保有する場合は利子所得に対する30%源泉税が復活する見通し」という投稿がされています。
本当に実施されれば、米国に対する投資そのものを見直さなくてはならなくなります。
米国債を売っているのは中国の報復だけではないかもしれません。
エミンユルマズ氏は「今月中にFRBの緊急利下げとQEが来ないとリーマンの再来になります。」と警告しています。
正直、こんな気分ですが、引き続きニュースのヘッドラインに揺さぶられる相場が続きそうです。
一喜一憂せず、相場がどのような着地をみせるか見極めていく必要がありそうです。