5月15日(木)
【相場概況】
【売買代金】
【米株市況】
【個別銘柄】
パン・パシフィック・インターナショナルホールディングス(7532)が続伸し、上場来高値を更新しています。
同社が、14日発表した2024年7月〜25年3月期の連結決算は、純利益が前年同期比5%増の759億円で着地しています。
主力の国内ディスカウント事業は売上高が伸びたほか、免税売上高は5割を超える伸びとなり過去最高を記録しています。
SMBC日興証券の金森都氏は14日付のリポートで「食品・小売り企業の中での優位性が強まっている印象」と指摘し、ディスカウント事業では低価格戦略を打ちつつも粗利率の改善が続き、総合スーパー(GMS)を手がけるユニー事業は粗利率が低下したものの増益を達成した点を挙げ、同業他社との比較でパンパシHDの好調な業績推移が鮮明になっていると評価しています。
2025年6月期通期の業績予想は据え置いたものの、第3四半期時点の進捗率の高さから、通期業績の上振れを見込む雰囲気が優勢になっているようです。
FFRIセキュリティ(3692)がストップ高になるまで買われ、年初来高値を更新しています。
同社は14日引け後に、2025年3月期の決算を発表し、連結経常利益は前期比63.0%増の8.8億円に拡大し、従来予想の5.4億円を上回って着地しています。
2026年3月期も前期比9.5%増の9.6億円に伸びを見込んでおり、6期連続増収、4期連続増益となります。
安全保障関連の案件増加によるナショナルセキュリティ・サービスの売上高増加と、前年度におけるFFRIyarai及びその他製品の契約ライセンス数増加による増収を見込んでいるようです。
また、業績好調につき、前期の年間配当を10円から14円へと増額し、今期も14円を継続する方針を示しています。
株価はマドを開けての高値引けになっており、一段高が期待できそうです。
https://www.ut-g.co.jp/
UTグループ(2146)が急伸しています。
同社は、14日、2026年3月期の業績予想を発表し、営業利益が前期比45%増の117億円と大幅な伸びで初の100億円大台ライン突破となり、過去最高利益更新を見込んでいます。
また、前期配当は従来計画に22.65円増額して年134.98円とし、今期も大幅増配で162.72円を計画しています。
更に発行済み株式数3.8%相当の150万株、19億6,500万円を上限とする自社株買いも発表しています。
株価は年初来高値2,545円を視野に捉えています。
【本日のトピック】
さて、昨日の日本時間夕方には、韓国ウォンが対ドルで急騰しました。
4〜7日にイタリア・ミラノで開かれたアジア開発銀行(ADB)総会にあわせて米韓が実施した通商会合で、為替問題が議題に上がったと報じられ、思惑的なウォン買いが優勢となったようです。
これを受けて、円にも連想買いが入り円高進行。
NY時間になって米国は貿易交渉の一部としてドル安を模索してはいないという報道があり、ドル円相場は夕方の下落を取り戻す上昇をみせていましたが、完全にドル高方向に戻したわけではありません。
そして、米国金利が上昇してきています。
株式市場の戻りに一服感が出るなかで、関税引き上げ幅が限定されれば、FRBによる今年の利下げ回数が減少するとの見方が広がっているようです。
米財政への懸念が金利上昇をもたらしている可能性も否定できませんね。
この金利上昇が続くようなら、ぼちぼち米株市場にネガティブな反応がでてくるかもしれません。
日米交渉では、先頭を走っていたはずですが、案の定、ネバネバ石破政権は周回遅れになりそうです。
一部報道では、米国で作られた日本車を逆輸入するという案が浮上しているとのことですが、トランプ大統領が納得するとは思えません。
「安易に妥協しない」と言えば聞こえはいいですが、その間、輸出産業はボディブローのように削られてきていることを石破首相はわかっているのでしょうか?
本日は、株価が下落したにも関わらず、EPSが大きく低下したためPERは16.29倍まで上昇しています。
個別銘柄は、しばらく決算プレイや為替の関係ないグロース銘柄がにぎわう可能性はあると思いますが、やはり、ヒットアンドアウェイで対応したほうがよさそうですね。