5月30日(金)
【相場概況】
【売買代金】
【米株市況】
【個別銘柄】
JRCファーマ(4552)がストップ高まで買われています。
29日、再生細胞薬を開発するサンバイオ(4592)が外傷性脳損傷の治療薬「アクーゴ」をめぐり3回目の市販品製造の結果が基準値を満たし適合になったと発表しました。
出荷は2025年5〜7月期の予定で、アクーゴの製造受託を担う同社の業績にも寄与するとみた買いが優勢となったようです。
同社の予想PER(株価収益率)は20倍程度と、大手製薬会社の中外製薬(4519)や武田薬品工業(4502)の30倍程度と比べてバリュエーション(投資尺度)が低い状況です。
市場では「配当利回りもおよそ4%と高い。製造受託の動向には注意が必要だが、足元では割安で買いやすいとみる投資家も多そうだ」(国内証券のファンドマネジャー)という見方がでているようです。
GMOフィナンシャルゲート(4051)が急騰しています。
29日、東京証券取引所が、同社のプライム市場への変更を承認しました。
6月5日にグロース市場からプライム市場に移行する予定です。
機関投資家など投資家層の拡大や株価指数への組み入れによる資金流入への期待から、買いが入ったようです。
同社は大口の開発案件の拡大による収益の伸長を図っており、内藤証券の田部井美彦投資調査部長は「プライム市場への移行で、知名度や信頼度が高まり大型案件のさらなる受注などに結びつきやすくなる」と指摘しています。
TOYO TIRE(5105)が急騰し年初来高値を更新しています。
英フィナンシャルタイムズが、30日、「英国のアクティビストファンド、パリサーが日本の大手タイヤメーカーの株式を取得」と報じています。
報道によると同ファンドは同社株を約3%取得したとのことで、同社に対して社外取締役と独立アドバイザーが過半数を占める特別委員会の設置を強く求めているとのことです。
また、同ファンド側は要求する対策を実施すれば、同社の株価は4,200円まで上昇する可能性があると見ているとしています。
週明けの株価もしっかりとした展開を続けられるか注目されます。
【本日のトピック】
さて、5月の日本株は好調で、日経平均は単月で+5.3%のリターンになりました。
海外投資家は8週連続での買い越しとなり、自社株買い(事業法人)とあわせて日経平均株価を下支えしていることがわかります。
一方で、個人投資家は、米国解放の日の4月前半以降、継続して売り越し主体になっています。
個人投資家は逆張り志向で、相場の戻り局面でヤレヤレ売りを出しているという側面もあるでしょうが、物色対象を変えてきているともいえるかと思います。
東証グロース市場250指数は、年初来騰落率は15.7%に達し、ついに香港ハンセン指数をアウトパフォームしました。
上記はグロース銘柄の週足で時価総額順に並べたものですが、一時期に比べて、総じて上昇トレンドを形成している銘柄が多くなっていることがわかります。
主力株に買いの矛先が向かないのは、一重に政治が機能しておらず、関税交渉も案の定、期待外れになりそうなため、関税や為替の関係ない内需のグロース株が消去法的に買われているということかもしれません。
先ほどの共同通信の速報では、トランプ大統領は鉄鋼とアルミニウムに課す追加関税を現在の2倍の50%に引き上げると表明したと報じられています。
石破首相に不祥事疑惑が出れば、マーケットは上昇し、高市関連銘柄が買われるという現象が起きています。
石破内閣には、マーケットが明確にNOを突き付けています。
にも拘わらず、野党は内閣不信任案をださないようです。
選挙に有利とか考えているのかもしれませんが、結局、自分たちも政権を担う自信がないという証でしょう。
責任のない立場でヤジを飛ばしているほうが楽なのです。
「今だけ金だけ自分だけ」が政治にはびこる間は、ほそぼそと幕場繋ぎに徹するしかないのかもしれません。