6月13日(金)
【相場概況】
【売買代金】
【米株市況】
【個別銘柄】
三菱重工業(7011)が続伸し、上場来高値を更新しています。
13日、イスラエルがイランの核施設を空爆したことが明らかになりました。
中東情勢の緊迫で地政学リスクが高まるなか、国内の防衛関連の代表銘柄との位置づけから同社株に思惑買いが集まったようです。
防衛関連のIHI(7013)や川崎重工業(7012)、石川製作所(6208)、細谷火工(4274)なども買われました。
14日には、イランの報復攻撃が実施されたことも報じられています。
T&Dアセットマネジメントの浪岡宏チーフ・ストラテジストは「核関連施設への攻撃は両国の関係悪化が深刻なことを示す」と指摘し、「防衛関連銘柄は政府の防衛力強化など材料が多く、投資の(心理的な)ハードルが低いテーマだ。足元では短期目線の投資家がバリュエーション(投資尺度)を度外視して買いを入れている可能性が高い」と話しています。
単発アルバイトの仲介アプリを手掛けるタイミー(215A)が反発しています。
同社が12日発表した2024年11月〜25年4月期の単独決算は、税引き利益が前年同期比2.7倍の25億円で着地しています。
25年10月期通期の業績予想は据え置いたものの、上半期ベースでの順調な進捗を受け、業績拡大への安心感が強まっているようです。
飲食業界を中心にコスト削減のため利用を減らす動きがあったものの、物流や小売業界での利用が増えています。
小売業ではコンビニやスーパーに加えて、100円ショップやアパレル、ガソリンスタンドなどの業種で利用が広がっています。
しんきんアセットマネジメント投信の藤原直樹シニアファンドマネージャーは「飲食業界は原材料高で経費削減の動きが出ているが、タイミーを利用する顧客の業種が小売業などに広がっていることは業績の安定化につながる」と評価しています。
https://ame-kaze-taiyo.jp/
雨風太陽(5616)が6営業日続伸となり、ストップ高まで買われています。
政府が地方創生の基本構想を取りまとめたことを、13日、複数のメディアが報じています。
住民ではないけれども地域と継続的に関わりを持つ人を指す「関係人口」を今後10年間で1,000万人とする目標などを盛り込んだとのことです。
同社は個人向けに産直アプリやふるさと納税サービスを展開していますが、自治体向けに関係人口の創出などを支援するサービスも手掛けています。
今後の業容拡大を期待した思惑買いが先行していますが、一段高も期待できそうです。
【本日のトピック】
さて、S&P500は4/8の底値から20%を超える上昇を見せており、定義上の強気相場入りになっています。
上記を見れば、過去強気相場入りした場合、その3ヶ月後、6ヶ月後、9ヶ月後の株価は高い確率でプラス着地していることがわかります。
特に9ヶ月後の株価は過去において100%プラス着地しており、平均騰落率は18.6%になります。
今回強気入りしたのは5/19になりますので、少なくとも来年2月ぐらいまでは強気でのぞんでいいのかもしれません。
上記は、年初のS&P500を=100として、1989年来の大統領就任1年目の株価の動きと今年のS&P500の値動きを比較したものです。
概ね、春先下落→初夏上昇→6月中旬~7月初旬にかけ調整→秋口から年末にかけて上昇という季節性をみせており、今年の相場もボラは高いものの、同じ方向性で動いてきています。
日本株も、13日のメジャーSQ日は、イスラエルの地政学リスク勃発もあり、幻のSQ値を記録しています。
SQ通過をきっかけに、10週続いた海外投資家の買いが途切れるようなら、S&P500の季節性同様、6月中旬~7月初旬の調整に入るのかもしれません。
地政学リスクの推移とともにチェックしておきたいところです。
ただ、S&P500の季節性同様に6月中旬~7月初旬の調整に入ったとしても、そこは絶好の買い場になるのかもしれません。
エリオット波動の分析では、4/7に下降4派が終わり、現状は上昇5派に入っていると見る向きもあります。
順当にいけば、2024年7月の史上最高値42,426.77円を上抜ける可能性が高いことを示唆しています。
私も現状キャッシュポジションを多めに確保していますが、ここからの調整局面は買い向かうことを考えたいと思います。