6月18日(水)
【相場概況】
【売買代金】
【米株市況】
【個別銘柄】
任天堂(7974)が5日続伸し、上場来高値を更新しています。
6月5日に発売した新型ゲーム機「ニンテンドースイッチ・ツー」の販売の伸びに期待した買いが続き、利益確定売りをこなして上昇しています。
「スイッチ2」は発売後4日間の世界累計販売台数が350万台以上となり、初代スイッチのおよそ2倍の水準で売れています。
タレントの中川翔子がスイッチ2で炎上騒ぎを起こしていますが、いかにスイッチ2が一世を風靡しているか象徴するようなエピソードです。
同社はスイッチ2の2026年3月期の世界販売1,500万台を計画していますが、市場では2,000万台を予想するアナリストも出てきています。
東洋証券の安田秀樹シニアアナリストは6月中に600万台の販売を予想していますが、「25年4〜6月期業績のアナリスト予想が切り上がり、次第に株価に織り込まれてくるだろう」と一段の株価上昇を見込んでいるようです。
https://www.nisshin-oillio.com/
日清オイリオグループ(2602)が急反発しています。
同社は、17日、100億円を上限に自社株買いを実施すると発表しました。
同社は、2029年3月期までの中期経営計画で200億円を目安に自社株買いを実施する方針を示していますが、今回はその一環のようです。
同社の自社株買いは2021年3月期以来およそ5年ぶりとなりますが、今回は発行済み株式総数(自社株を除く)の7.67%にあたる250万株を取得する大型案件です。(2021年は上限120万株、総額30億円)
東洋証券の大塚竜太ストラテジストは「株式需給の引き締まり期待で買いが入っている側面が大きい」との見方を示しており、株価の中期トレンドの転換が期待されます。
IGポート(3791)が場中値つかずのストップ高比例配分になっています。
同社は、17日引け後に、サンリオ(8136)との資本業務提携契約の締結を発表しました。
サンリオが第三者割当による自己株式処分を引き受けるなどで、発行済み株式の4.98%を取得する予定です。
サンリオが保有する知的財産を使用した映像制作やアニメ配信などの展開、商品化・ゲーム化などを通じたメディアミックス展開を進め、新たな事業機会を創出する方針です。
すでに、同社の子会社がサンリオキャラクターを用いたネットフリックス向けアニメ「My Melody & Kuromi」を制作しており、7月に配信開始が予定されています。
業績への期待感も高く、株価は一段高が期待できそうです。
【本日のトピック】
さて、17日に発表になった米国の5月小売売上高は、2か月連続の減少となり、年初来最大の落ち込みを記録しました。
この減少は、関税の影響や個人の家計不安から、年初に買いだめをしていた消費者が、その反動で買い控えに転じたことが背景とみられます。
特に、裁量消費やサービス支出の減少が目立ち、個人消費の鈍化が現実のものとなりつつあります。
トランプ関税については、多くの企業が値上げを実施せず、企業努力で吸収しています。(次の決算が心配)
にもかかわらず、消費者が買い控える構図が見えてきたのは非常に気持ちが悪い状況です。
折しも、中東の地政学リスクの激化により、原油価格は再び72ドル台へと浮上してきました。
エネルギー価格の上昇は、可処分所得を削り、今後の小売売上にさらに悪影響を与える可能性があります。
個人消費はGDPの約7割を占める米経済の基盤です。
今回の小売売上データは、その基盤に揺らぎが生じ始めているサインとして受け止めるべきと考えます。
FRBウオッチャーのニック記者は、「関税がなければ、インフレの最近の改善により、FRBが今週利下げの準備をしていると考える十分な理由がある。」とポストしています。
18日、27時にはFOMCが開催され、27:30にはパウエル議長の講演があります。
今回のFOMCでは利下げはないと見る向きが大半(あれば、超絶サプライズ!)ですが、パウエル議長の発言がハト派に転じる可能性はあるかもしれません。
足元では、米金利が低下しても、ドルが買われる動きが見られますので、パウエル議長がハト派に転じたとしても必ずしも円高になるとは限りませんが、19日が米国市場が休場となるため、19日の日本市場はボラが高くなる可能性があるように思います。
ニュースソースは不明ですが、著名投資家のCis氏が中東の核戦争を連想させるようなポストをしているのも気味が悪いです。
19日が「おはギャー!」にならないよう祈りたいところです。