7月4日(金)
【相場概況】
【売買代金】
【米株市況】
7/4(金) 休場(独立記念日)
【個別銘柄】
アヲハタ(2830)がストップ高まで買われ年初来高値を更新しています。
同社は3日引け後に、親会社のキユーピー(2809)が同社を簡易株式交換により完全子会社化すると発表しました。
同社株1株に対してキユーピー0.91株を割り当てます。
株式交換比率から算出した価格(3日終値ベースで約3176円)にさや寄せする形で同社株は買われたようです。
同社は9月25日に開催する臨時株主総会を経て、10月30日付で上場廃止になる予定です。
キユーピーは完全子会社化で本社機能の集約やシステムの共通化などでコスト削減を図るほか、両社の国内外販路や生産拠点などの活用によって販売先の拡大を見込んでいます。
また、キューピーが筆頭株主であるキューソー流通システム(9369)も大幅高になり年初来高値を更新しています。
キューピーがアヲハタを完全子会社化したため、同社に対しても完全子会社化されるのではとの思惑から買いが優勢になったようです。
ただ、同社は事業面でキユーピーへの依存度は低く、2021年にキユーピーは同社株を一部売却し、子会社から持ち分法適用関連会社にしています。
それだけに完全子会社化はあり得ず、可能性があるとすれば他社やファンド勢などへの売却との見方が多く、その思惑は今後も続いていくと見る向きも多いようです。
https://www.datasection.co.jp/
データセクション(3905)がストップ高まで買われています。
同社は、4日、大阪府内に開設予定のAIデータセンターに導入するため、NVIDIA製B200を搭載したGPUサーバーを業務提携先である台湾のGIGA Computing社から625台取得する売買契約を締結したと発表しました。
取得金額は約392億円で、AIデータセンター顧客からの前受金(48億7,200万円)と借入金(約343億円)を充当する予定としています。
同社は今期中にAIデータセンター関連事業を中核事業化することを目指しており、市場もそれによる業績給拡大への期待が強いことから、進展が見られたことで好材料視されたようです。
株価はストップ高買い気配になっており、来週も物色が続くか注目されます。
https://www.bemap.co.jp/
ビーマップ(4316)がストップ高まで買われています。
同社は3日、7月中旬を目途に「宇宙・防衛事業準備室」を設置すると発表しました。
イスラエルのミサイル迎撃の先端企業の一つであるTOMER社が日本へ進出するにあたり、その支援を行うことを通じて事業に活用可能な技術を獲得し、事業可能性を検討するとしています。
まずは宇宙関連事業及び防衛関連技術の調査研究、情報交換に取り組み、事業性を確認できた場合には将来的な事業基盤を構築する考えのようです。
株価はストップ高の一本値で211万株超の買い物を残しており、年初来高値更新からの新展開が期待されます。
【本日のトピック】
さて、参議院選挙が始まりました。
参議院選挙は定数248議席の半数を3年ごとに改選します。
石破首相は自公で非改選を含めて過半数の確保を目標に掲げています。
与党の非改選議席は自民62、公明13の計75となり今回は改選66から減らしても50議席以上を取れるかが焦点になります。
与党が過半数を維持するようならマーケットに与える影響はほとんどないと思われます。
上記は内閣支持率と日経平均を重ねたものですが、前の岸田政権下では、支持率が2024年9月まで歴代最低級(20%)まで低下し続けにもかかわらず、日経平均は2024年7月に史上最高値を更新しました。
石破政権下においても、支持率と日経平均は逆相関になることが散見され、現状の自公政権はマーケットに影響を与えていないことがわかります。
マーケットは現状の自公政権には特段期待もしておらず、むしろ米国市況やドル円などの動きに左右されることが多いということでしょう。
今のところ、自公が過半数を維持する予想のほうが多いようですが、SNS等を見ていると、日がたつにつれて自民党が失速していっているような気がします。
上記は過去10回の参議院選挙の結果です。
自民党が勝った過去6回の選挙では、日経平均のパフォーマンスはいずれの期間もバラバラで規則性は感じられません。
しかしながら、自民党が過半数割れ等敗北したケースでは選挙前の1週間はかなりの確率で日経平均が下落していることがわかります。
今回で言うと、7/14~7/18の週になりますね。
2007年時のように5%近くも下落すれば日経平均で約2,000円下落することになりますので、注意が必要です。
ただ、自公が過半数割れになり、自浄作用が働き、石破首相が退陣になれば、新総裁選でマーケットも持ち直すかもしれません。
大敗しても、立憲あたりと妙な連立を組んで、3大媚中トリオが居座るようなら、日米関係も含めて悪夢でしかないでしょう。