10月3日(金)
【相場概況】

【売買代金】

【米株市況】

【個別銘柄】

日立製作所(6501)が急伸しています。
3日付の日本経済新聞朝刊などが「日立と米オープンAIは人工知能(AI)向けデータセンターの電力関連技術などで提携する」と報じました。
オープンAIが整備しているデータセンター向けに同社が送配電設備や空調技術を提供する方針で、業績貢献に期待した買いが集まったようです。
オープンAIは米国で大型のAIインフラ整備計画を進めており、英国や中東など世界各地でもデータセンターを新設する予定です。
西村証券の瀧山裕二チーフストラテジストは「世界規模な内容で長期的な業績貢献が見込まれ、ポジティブな印象だ」と指摘し、同社の株価についても、半導体製造装置株など他のAI関連銘柄に比べた出遅れ感もあって、今後も上値余地がありそうだとみているようです。

富士通(6702)が反発しています。

同社は、3日、米半導体大手のエヌビディアと人工知能(AI)分野での協業を拡大し、エヌビディアのチップを接続させた人工知能(AI)向け半導体を共同開発すると発表しました。
エヌビディアの画像処理半導体(GPU)と富士通のCPU(中央演算処理装置)を統合し、AIの計算基盤を共同開発するほか、AIが自律的に作業を実行する「AIエージェント」でも協業を進めるとのことです。
同社の株式は前日までに、約2か月ぶりの安値をつけていましたが、市場では「足元で調整が続いていたため、幅広いAI関連分野での協業期待をきっかけに買いに弾みがついた」(岩井コスモ証券の有沢正一投資調査部長)との指摘が出ていました。

霞が関キャピタル(3498)が大幅反発になり、上場来高値を更新しています。

同社は2日の取引終了後、2025年8月期の連結決算の発表にあわせて、2026年8月期の連結業績予想を開示しました。

今期の売上高予想は55.4%増の1,500億円、営業利益予想は同40.0%増の265億円を見込み、過去最高益を更新する予定です。
期末一括配当予想は165円(前期は240円)とし、分割後の基準で実質45円の増配となります。

これを受けてSMBC日興証券の濱田大地アナリストらは、「今期見通し良好でポジティブな印象だ」と指摘し、今後は仕入れ進捗が注目されると語っています。

同社に関しては現在、SMBC日興証券、大和証券、みずほ証券、SBI証券がカバレッジしており、何れも投資判断は買い、若しくは1としており、最上位に設定しています。
同社は、3日に決算説明会を実施していますが、各社による目標株価の引き上げが相次ぐのか注目されます。
【本日のトピック】
自民党総裁選挙は、決選投票の結果、
— NHKニュース (@nhk_news) 2025年10月4日
高市早苗氏が新しい総裁に選出されました。
きょうの動きを随時更新でお伝えしています↓https://t.co/cfOROeF1ac#nhk_video pic.twitter.com/hOucRqh1p8
さて、大方の予想に反して、高市新総裁誕生!となりました。
自民党もぎりぎりのところで自浄作用が働き、まさに、「神の手」が作用した選挙になりました。

早速、公明党のダメおやじ⁉に苦言を呈されたようですが、ブレることはないでしょう。
なんとか、石破で極左に傾いた自民党を正常化してもらいたいものです。

高市関連銘柄としては
・防衛産業
三菱重工業(7011)、川崎重工業(7012)、NEC(6701)
三菱電機(6503)、日本製鋼所(5631)、IHI(7013)
東京計器(7721)、豊和工業(6203)、ジャムコ(7408)
・サイバーセキュリティ
FFRIセキュリティ(3692)、サイバーセキュリティクラウド(4493)、トレンドマイクロ(4704)、網屋(4258)
・エネルギー安全保障(原子力・核融合)
東京電力HD(9501)、関西電力(9503)、三菱重工業(7011)、東芝(6502)、日立製作所(6501)
助川電気工業(7711)、フジクラ(5803)、浜松ホトニクス(6965)、三井海洋開発(6269)
・宇宙産業
三菱重工業(7011)、IHI(7013)
アストロスケールホールディングス(186A)、ispace(9348)、QPS研究所(5595)
といったところがあげられます。
休み明けに、高値つかみになることには注意が必要ですが、石破の地方創生関連(チェンジ、バルニバービ、雨風太陽など)あたりよりは持続性がありそうですね。
三菱重工業(7011)


目先の値動きという面では、サイバーセキュリティや宇宙産業の小型株のほうがおもしろいのかもしれませんが、相場の持続性という意味での高市銘柄ド本命は三菱重工業(7011)と思います。
①防衛産業

・防衛省との契約額は1兆4,000億円を超え、他を圧倒しています。

・次期戦闘機開発プロジェクトの中核を担い、イージス・システム搭載艦などの護衛艦建造、ミサイル開発、潜水艦建造まで幅広く対応可能しています。
・高市政権が防衛費拡大だけではなく、防衛装備移転三原則の緩和を推進、防衛装備品の輸出を拡大させ、さらに同盟国との連携強化や抑止力向上に資する重要な外交・安全保障ツールと見なすように大きく方針転換をすることが出来れば、同社は巨大なグローバル防衛市場を新たな成長の舞台とするグロース株へと変貌する可能性を秘めています。
②エネルギー安全保障

AIの普及は電力需要を急増させます。
・日本においても、データセンター建設計画が活発化してきていますが、データセンターは1拠点で一般家庭の1万~1万6,000世帯分の電力が必要になると言われています。
・脱炭素の観点から再生可能エネルギーの導入が加速されていますが、再エネは天候に左右されるため、単独ではAIが必要とする信頼性を確保できないと言われています。
・原子力発電は、運転時にCO2を排出しない理想的なエネルギー源となる可能性はありますが、1つの原発建設に10年以上かかる可能性が高く、出力の微調整が難しいと言われています。
・核融合発電や小型原発(SMR)もまだ実用化に長い時間がかかります。
・原発・核融合発電がつくられるまでをカバーするのに有効なのがLNG発電と言われています。

・三菱重工は2022年、2023年と2年連続で、LNG発電ガスタービンの世界市場シェア第1位を獲得しています。

同社の決算をみても、その効果は如実に表れています。
最新の決算予測でも2025年、2026年は過去最高を更新することが確実になっています。
高市関連銘柄のド本命は三菱重工業(7011)と考えますがいかがでしょう。