11月14日(金)
【相場概況】

【売買代金】

【米株市況】

【個別銘柄】

INPEX(1605)が逆行高になり、年初来高値を更新しています。

同社が、13日発表した2025年12月期の連結純利益の見通しは前期比9%減の3,900億円と、従来予想から200億円上方修正しています。
主要プロジェクトの操業がおおむね順調に推移したほか、中東・アブダビでの販売量増加などが背景にあるようです。

また、同社は、実施中の自社株買い取得枠を拡大すると発表しています。
最大で自己株式を除く発行済み株式総数の5.01%にあたる6,000万株と、従来の5,000万株から増やす方針で取得額の上限は1,000億円(従来は800億円)としています。
自社株買いを増やすにあたっ同社は決算説明資料で「足元の株価水準を依然割安と認識している」と明記しています。

SMBC日興証券の神近広二シニアアナリストは13日付リポートで、「堅調な業績と株価が割安との認識から株主還元を強化する姿勢はポジティブな印象だ」との見方を示しています。

トライアルホールディングス(141A)が続急伸しています。

同社が、13日発表した2025年7〜9月期の連結決算は営業利益が4%増で着地しました。

西友の79億円のM&A(合併・買収)費用を計上して最終損益は9億円の赤字(前年同期は31億円の黒字)となったものの買収によるシナジー(相乗効果)を評価する買いが入っているようです。

西友の東陽町店(東京・江東)とひばりケ丘店(東京都西東京市)で8月からトライアルの総菜やPB商品を試験的に取り入れ、1年前に比べた売上高成長率が既存店全体を上回る結果がでています。
岩井コスモ証券の饗場大介シニアアナリストは「買収によるシナジーがこれまで見えづらかったが、西友店舗へのPB導入など具体的な成果が表れ始めている」と指摘しており、トライアルは他店舗でも販売する方針で、前倒しへの期待感も株価を押し上げたと分析しています。

https://www.itochu-shokuhin.com/
伊藤忠食品(2692)が急反発になりストップ高まで買われています。
米ブルームバーグ通信は14日、「米アクティビストファンドのサファイアテラ・キャピタルが、伊藤忠商事(8001)の上場子会社である伊藤忠食品の取締役会に、非公開化による親子上場の解消を求める書簡を送付した」と報じています。
伊藤忠商事の完全子会社となり企業価値向上を追求するよう訴えているようです。
サファイアテラ・キャピタルはTOB価格14,000円程度が適切だとしている模様で、非公開化ではなく上場維持を選ぶなら1株当たり7,000円の特別配当を実施することも求めているとのことです。
同社株は、かねてより、伊藤忠商事による完全子会社化への期待があった銘柄ですが、報道を受け改めて期待が再燃した格好です。


ちなみに、動意づき始めているプリマハム(2281)の大株主にも伊藤忠商事と伊藤忠食品が入っています。
株価は引き続き思惑買いが続くのか注目されます。
【本日のトピック】


さて、週末は激震がはしりました!
半導体相場を引っ張っていたキオクシア(285A)がストップ安です。
わずか1時間ほどで23%超の下落!
週足を見れば、今週の下落がいかに凄まじかったかがよくわかります。


涙で明日が見えない
— 苦瓜 (@hamigeni2) 2025年11月14日
#キオクシア pic.twitter.com/dqj0OP9Suy
SNSは大荒れでした。著名投資家のCis氏も買ってたらしいのでイナゴした人も相当いるのでしょう。
(造船太郎がキオクシア太郎に改名してたのは吹いた!)

きっかけは、同社が13日に発表した2025年7〜9月期の連結決算です。
純利益が前年同期比62%減の406億円となり、市場予想平均(QUICKコンセンサス、474億円)も大きく下回り失望を呼んだようです。

AIデータセンターの好調が伝えられる中、なぜこのようなことになったのでしょう。
上記は、キオクシアと競合するSKハイニクスとMicron Technology(MU)の決算を比較した表ですが、はっきりと明暗が分かれています。


競合他社とキオクシアの違いは、利益率が極めて高い「HBM(DRAM)」を持っているかどうかの構造的な違いです。
キオクシアは利益率の低いスマホ向けが35%を占めて利益を圧迫したと説明していますが、「(HBMという超高収益源を持たない)NAND専業メーカーとして、足元の製品ミックスが(競合と比べて)AIブームの恩恵を最大限に享受できる形になっていなかった」という構造的な問題点を白日にさらしたということです。

半導体の世界は勝者が総取りする世界です。
SKハイニックスは、HBMで稼いだ莫大な利益を、次世代NANDの開発に再投資することができます。
NAND専業であり、そのNAND事業で利益が62%も減少したキオクシアは、今後の開発競争において、競合に対して不利な立場に立たされる「負のスパイラル」に陥るリスクを、今回の決算は強く示唆しているといえるでしょう。
もちろん、キオクシアが挽回する可能性もあるでしょう。
キオクシアは業界初となる245.76 TB(テラバイト)という、驚異的な容量を持つNVMeエンタープライズSSD「KIOXIA LC9シリーズ」の開発を発表しています。

SMBC日興証券の花屋武シニアアナリストは13日付リポートで「通常のNAND市場よりも長期的な確度が持ちやすくなっていることがうかがえる」と先行きの見通しに期待できる旨を指摘しています。
おそらく、週明けのマーケットは、強気弱気が交錯して激しく乱高下するでしょう。
腕に自信のある人は、うまくやれば超短期でリバウンドを確保することも可能かもしれません。
ただ、これは「ファンダメンタルズの悪化」という巨大な向かい風の中で、リバウンド買いの「追い風」の強さを読み切る、極めて高度なチキンレースです。
少なくとも、次の決算を見て、利益率が回復しているのを確認すべきと考えますがいかがでしょう。