11月21日(金)
【相場概況】

【売買代金】

【米株市況】

【個別銘柄】

https://corporate.sanrio.co.jp/
サンリオ(8136)が大幅反発しています。


同社は、20日、150億円を上限とする自社株取得枠の設定を発表しました。
取得期間は11月21日から2026年2月10日までとし、発行済み株式総数(自己株式を除く)の1.34%にあたる330万株を上限に市場で買い付ける予定です。
同社の株価は5日の2025年4〜9月期決算発表の後、20日までに約3割下落していました。

SMBC日興証券の吉岡安毅アナリストらは20日付のリポートでサンリオについて、足元の株価調整は北米成長率の鈍化を反映したと考えられるが、現在の株価は安い水準にある印象とし「短期的には、ショートカバー(売り方の買い戻し)も加わりポジティブな株価反応が想定される」との見方を示しています。
一方、さらなる株価上昇には利益成長に対する懸念の払拭に向け、業績に関する好材料が必要とも指摘しています。

GENDA(9166)が大幅続伸になっています。

同社は、20日引け後に、月次動向を発表しました。
10月度の売上高は前年同月比64.8%増の140億9,400万円で着地しています。
国内アミューズメント施設の既存店売上高も9%伸びています。
10月に傘下入りしたフォトスタジオ事業を展開する子会社の「スタジオキャラット」や「スタジオコフレ」など108店舗が増収に貢献したようです。
同社は、積極的なM&A(合併・買収)で事業規模を拡大していますが、のれん償却費の増加が嫌気されて、株価は17日に年初来安値(604円)を付けるなど軟調に推移していました。
岩井コスモ証券の川崎朝映シニアアナリストは「順調な業績を確認できたことで見直し買いが入った」と指摘する一方で、株価が上昇基調を続けるには、M&Aによる増収効果だけではなく利益面の貢献も求められるとの見方を示しています。

AIストーム(3719)が急伸し、年初来高値を更新しています。


同社は、21日、12月31日を基準日とする2025年12月期の期末一括配当について、3円とすると開示しました。
20期ぶりの復配になり好感されたようです。
今期は現時点の業績予想を上回る見通しで推移し、当初の目標値を超える成果が見込まれるため、株主還元に踏み切るとのことです。
株価は、全体がアゲインストな中、力強い逆行高で高値を更新しており、連休明けの相場にも期待が持てそうです。
【本日のトピック】

さて、週末の米株市況は反発しています。

11月第3週は厳しい下落となり、調整局面がさらに深まる可能性も出ていた中で、なんとか踏みとどまったという印象です。
きっかけとなったのは、ニューヨーク連銀のウィリアムズ総裁の発言です。
同総裁は、「FRBはインフレ目標を危険にさらすことなく『近い将来』金利を引き下げることは可能だ」と語りました。
現在のインフレ率を約2.75%と推定し、「インフレの進展が停滞しているにもかかわらず、関税の影響が経済全体に浸透し、持続的なインフレを引き起こすことなく物価上昇圧力が緩和すると確信している」と述べています。
一方で、ボストン連銀のコリンズ総裁は、「現在の政策金利水準は、今のところ適切だと思う」と語り、「労働市場に著しい悪化という証拠を見ない限り、近い将来の利下げには慎重にならざるを得ない」と利下げには慎重な姿勢を示しました。

しかしながら、Fed Watchの12月利下げ予想は、30%台から69%へ急騰しており、再びマーケットは12月利下げを織り込み始めています。

そして、AIバブルと揶揄された銘柄群にも、そろそろ自律反発があると評されています。
上記オラクルは、2025年9月にOpenAIと3,000億ドル(約45兆円)規模のクラウド契約を締結しました。
これは「史上最大の単一クラウド契約」とされ、市場に強烈なインパクトを与えました。
決算発表後、同社株はわずか1日で40%超の急騰を演じ、年初来では80%以上の上昇を記録しました。
ところが、巨額の債務やエヌビディアがOpenAIに巨額投資 → OpenAIがオラクルと契約 → オラクルがエヌビディア製GPUを大量購入という構図が実需のない循環取引としての疑念を呼んだことから株価が急落しました。
ただ、株価はすでに2025年6月水準まで下落しており、もはやバブルと言われる水準ではなくなっています。
そして、同社に限らずデータセンターやGPUレンタル企業などは多くの借り入れを起こしており、中には、2000年のネットバブルより財務負担が重い企業も存在しています。
金利が低下すれば、これらの企業にとってかなりの追い風となります。

ご存じの通り、かなりの好決算を発表したエヌビディア株も180㌦近辺でくすぶっています。

上記は同社株の予想EPSと予想PERの推移ですが、EPSが急角度で上昇するなか株価は冴えないので、バリュエーションが低下していることがわかります。

上記は各社アナリストによる同社の目標株価ですが、大半が買い推奨であり、目標株価は250㌦~300㌦に集中しています。
AIバブル懸念が収まれば、反発も見られるのではないでしょうか?
そして、ここにきて米金融市場には、FRBが資産買い入れを再開させる観測が浮上してきています。

FRBは2022年6月から始めたQTを12月に終了させる予定です。

しかしながら、QTによる準備預金の減少や銀行の資金繰りの悪化なども手伝ってレポ市場の金利(SOFR、米国短期市場の実勢金利)が準備預金金利(IORB、銀行がFRBに預ける資金の金利)を上回る逆転現象がおこっています。

市場では「QTは行き過ぎ」との懸念が再燃しており、ウィリアムズ総裁などFRB高官らも資産買い入れ(QE)観測を強めています。

2019年のレポ市場混乱時と同様に短期国債購入が再開される可能性が取り沙汰されています。

「実質的なQE」と受け止める投資家もおり、
金利低下→短期市場に金余り→株式などリスク資産に流入
となる可能性が高いと思われます。
金利低下とAI関連の自律反発が重なれば、年末ラリーもあり得ると考えます。