2月20日(金)
【相場概況】

【売買代金】

【ヒートマップ】

【個別銘柄】

計測機器などを手がける大崎電機工業(6644)が大幅続伸し、連日で上場来高値を更新しています。

同社は、19日、発行済み株式総数(自己株式を除く)の3.4%にあたる150万株、25億円を上限とする自社株買いを発表しました。
子会社の不動産売却で特別利益を計上するのに伴い、2026年3月期(今期)の連結純利益見通しを引き上げたほか、特別配当の実施も発表しています。

連結子会社の大崎エステート(東京・品川)が保有する賃貸不動産の譲渡益約60億円を計上し、今期の純利益は前期比48%増の52億円(従来予想は36億円)になる見込みです。
年間配当計画は前期比23円増の45円と、従来の35円から増配しています。
ただ、本日の株価は高寄り後大きく押し戻されており、連休明けの仕切り直しが求められそうです。

ハーモニック・ドライブ・システムズ(6324)が急伸し、昨年来高値を更新しています。
20日付けの日刊工業新聞が、「ハーモニック・ドライブ・システムズは米国で減速機やアクチュエーターを増産する」と報道しています。
6-7月を目処にマサチューセッツ州の米国工場の生産能力を現在比5割増の1万5,000台に引き上げ、フィジカルAI搭載ロボットや手術用ロボット、半導体製造装置向けの需要増に対応するとのことです。
株価は昨年末来の上値抵抗4,000円処を上放れており、新相場入りが期待されます。

スマレジ(4431)が急反発しています。
20日付の日本経済新聞で、「高市早苗首相は第2次内閣の閣僚へ出した指示書に、消費税率の変更に対応しやすいレジシステムの普及や対外発信の強化といった項目を盛り込んだ」と報じられました。
赤沢経済産業相宛ての指示書には「消費税率の変更に柔軟なスマレジシステムの普及に早急に着手すると書き込んだ」とあります。
クラウド型POSレジアプリ「スマレジ」を手掛ける同社に思惑的な買いが入ったようですが、株価の勢いがどこまで続くか注目されます。
【本日のトピック】
さて、ご存じの通り、アンソロピックの新AIサービス発表から始まった「SaaSの死」はパンデミックのように、あっという間に広がりマーケットに大きな影響を与えています。

「ソフトウエア・サービス」→「ゲーム開発」→「メディア・ニュース配信」→「専門家向け情報サービス」→「保険ブローカー」→「資産運用アドバイス」→「不動産管理会社」→「物流サービス」→「サイバーセキュリティ」→「プライベート・クレジット」等が次々と値を崩し、わずか1週間で1兆㌦(約155兆円)もの時価総額が吹き飛んだのですから驚きです。
「なぜアンソロピックがトリガーとなったのか」ですが、それはアンソロピックのAIが「補助ツール」の域を脱し、コーディング、法務、ワークフローを自律的に実行する労働の代替としての役割を明確に提示したからです。
既存SaaSの50%がAIに置き換わる可能性があるとも言われており、「ソフトウェアが機能を提供する時代」から「AIが業務を完結させるエージェント時代」への、構造変化が始まったということでしょう。
ただ、現状は猫も杓子も恐怖にかられて、売りが売りを呼ぶ展開になっていますが、恐らく徐々に選別物色が始まると思います。

すでに米国のソフトウェア株のバリューエーションはかなり低下してきており、早ければ2月25日(水)のセールスフォース(CRM)の決算あたりから見直される銘柄も出てくるのではないかと感じています。
当然、米株に見直し買いが入る相場になれば、日本の売り込まれた関連銘柄にも見直し買いがはいるでしょう。
その時にマークしておきたいのがMcp関連銘柄です。
Mcp(Model Context Protocol / MCP)とは、AIが外部ツールやデータに安全にアクセスするための“共通規格”です。
AIの能力をアプリや企業システムに拡張するための基盤といってもいいでしょう。
注目されるのは、この「AIとシステムをつなぐ配管工事」を請け負う高度な技術を持った「AIインテグレーター(システム開発・導入支援会社)」です。




これらの銘柄の多くは、今回の「SaaSの死」で売り込まれましたが、そもそもAIをつなぐ改修工事ができないとAI自体が普及しませんのでこうした技術を持ってる会社は貴重な存在になるはずです。
ここ数年、企業のDX化がさわがれましたが、これから「AIと社内ツール接続バージョンの波」が来ると考えています。
チェックしておいたほうがいいでしょう。

個人的に注目しているのが、このブログでも何度か取り上げたNEC(6701)です。
同社は自社開発の生成AI「cotomi」をいち早くMcpに対応させ、Box社などの外部クラウドと安全にデータを繋ぐ実証をすでに開始しています。
すでに「Mcpで安全に社内データを繋ぐノウハウ」を示しているメガSIerとしても注目されると思います。
もちろん、チャートは「落ちるナイフ」ですし、信用倍率も51.82倍まで積み上がっています。
なかなか買いづらい局面ですが、株価は最終的にはファンダに帰属するはずですから、少しづつ現物で買いだめています。
引き続き、じっくり狙っていきたいと思います。