3月12日(木)
【相場概況】

【売買代金】

【ヒートマップ】

【個別銘柄】

QDレーザ(6613)が昨年来高値を更新しストップ高まで買われています。

同社は、11日、台湾の工業技術研究院(ITRI)、東京大学の量子ドット荒川研究室と「量子ドット・コムレーザ」とそれに関連する光電子技術の共同研究開発に関する基本合意書を締結したと発表しました。
次世代技術の開発進展に期待する買いが先行したようです。
量子ドット・コムレーザは量子ドット半導体を用いたレーザー光源で、人工知能(AI)データセンター向け次世代光インターコネクト分野や、コンピューターにおけるデータ処理・通信の高速化と省電力化を同時に実現する光電融合分野への応用が期待されています。

同社の株価は、既に2月上旬から動兆著しく、複数の外資系証券手口による貸株市場を経由した空売りが高水準の状況で、仕掛け的な大口の買いも加わり、更なる踏み上げ相場に発展するか注目されます。

京都フィナンシャルグループ(5844)が急伸し、上場来高値を更新しています。

同社は、11日、2026年3月期の連結純利益が前期比2.6倍の950億円になりそうだと発表しました。
従来予想の450億円から500億円上振れしており、市場予想平均のQUICKコンセンサスの450億円を上回っています。
子会社の京都銀行が持つ任天堂(7974)などの株式の売却で約1,600億円の売却益を計上し、売上高にあたる経常収益は2.2倍の3653億円と、1631億円上方修正しています。


また、期末配当は特別配当100円を加え140円としたほか、自社株の取得枠と期間を広げると発表しました。
これまで2025年11月から2026年3月末までで100万株(自社株を除く発行済み株式数の0.35%)、総額で20億円を上限としていましたが、期間を2026年9月末までとしたうえで600万株(同2.11%)、金額で150億円を上限に増額しています。
配当利回りは4%を超えてきており、株価の勢いがどこまで続くか注目されます。

RSC(4664)がストップ高まで急伸しています。

同社は12日11時に、ソフトバンク傘下のソフトバンクロボティクスの子会社AI Remote Securityの第三者割当増資を引き受けたと発表しました。
これにより同企業はソフトバンクロボとRSCの合弁会社として新たな体制へ移行し、AI・ロボットを駆使した遠隔警備サービス事業に参入するということです。
今年中に「AIロボット遠隔警備サービス」を提供することを目指すとしています。
株価は昨年末より始まった調整相場からの脱却を印象付けています。
【本日のトピック】
さて、引き続き不安定な相場が続きますが、ゴールドマン・サックスのトレーディングデスク(John Flood)は「米国株の強さが市場の見方以上に残っている」と指摘しています。
🟥 1. ヘッジファンドのショート比率:2022年9月以来の高さ
- ETF・指数先物を中心にショートが急増
- ショートエクスポージャーは 2022年9月以来の最高水準
🟥 2. 個別株ロングは維持 → “ロング個別 × ショート指数” の構造
- 個別株のロングはほぼ維持されている
- 一方で、ETF・先物でヘッジ(ショート)を積み増し
- 結果として
→ 個別株ロング × マクロショート(ETF/先物)
という“巻き戻りが起きやすい”ポジション構造が完成
🟥 3. 市場全体の不安要因がショート積み増しを加速
・イラン戦争
・プライベートクレジット懸念
・AIバブル懸念
さまざまな不確実性に直面しているためヘッジファンドは指数で下落に対してヘッジポジションを保有しています。
過去の類似ケース
・2020年:コロナショートカバーで、S&P500は+40%
・2022年:ベアマーケットラリーで、S&P500は+18%
・2023年:AIショートカバーで、NASDAQは+35%
日本株への影響
ヘッジファンドにとって日本市場はヘッジしやすい
・日本株は流動性が高く、先物市場が大きいためマクロヘッジに使いやすい。
韓国株ヘッジ
・今回のようにKOSPIが暴落すると外国人投資家は流動性が高い日本株先物でヘッジすることがある。
過去にも2008年の金融危機、2020年のコロナ、2022年の半導体不況で同じことが起きました。
マクロヘッジ
・日本株は、世界景気のベータとして扱われる。
→世界が悪いなら日本株を売るという機械的な戦略。
日本株ショートカバーの過去例
・2013年:アベノミクスで日経平均は+80%
・2020年:アフターコロナで日経平均は+60%
・2023年:外国人資金流入で日経平均は+30%
今後のマーケットシナリオ
シナリオ①
戦争長期化:株価は横ばい
ホルムズ海峡の通行が完全に戻らない限り、上昇が短期的に終わり、ヘッドラインニュースで一喜一憂するという、乱高下の相場が続く
シナリオ②
停戦:S&P500は+5〜10%
シナリオ③
電撃的に停戦:ショートカバーが発生し、S&P500は+10〜15%
トランプ大統領は当初、イラン問題は4~6週間で解決すると発言していました。
これは、長期戦になると議会承認が必要になってくること、米軍の被害が拡大すると選挙に悪影響を及ぼすからです。
イランについても戦争では米国・イスラエル連合に勝ち目はなく、近隣諸国への攻撃やホルムズ海峡での部分封鎖で対抗しています。
どちらの国も早く停戦したい気持ちがあることは間違いありません。
日本株のファンダメンタルはかなり改善しており、中東戦争リスク低下、韓国市場安定、米株上昇が同時に起きると極端なショートカバーが発生する可能性があります。

どのタイミングで大きく反転するかは読みにくいものの、VIX指数等に注意しながらポジション調整をしつつ、市場に残り続けることがポイントになりそうです。