5月14日(木)
【相場概況】

【売買代金】

【ヒートマップ】

【個別銘柄】

ファナック(6954)が大幅高になり、上場来高値を更新しています。
本日の日本経済新聞で、同社は米グーグルとロボットなどを自律的に制御する「フィジカルAI」分野で協業すると発表したと報じられました。
同社は2025年末にもエヌビディアとの協業を公表し、フィジカルAIへの対応を急いできた経緯があります。

これを受けて、野村証券では同社株の投資判断「Buy」を継続し、目標株価を8,500円まで引き上げています。
同証券は「フィジカルAIでの外部協業と、AIを活用したロボットシステムの開発が進められていることが確認できた」と指摘しています。
株価は先行き期待が強まって買われましたが、後場から地合いの影響を受けて上げ幅を縮小させています。
明日以降の株価が注目されます。

消火設備の日本ドライケミカル(1909)がストップ高まで買われ年初来高値を更新しています。

13日、同社株を16.4%を保有する筆頭株主であるALSOK(2331)が米投資ファンドのカーライル・グループと共同で同社の完全子会社化を目指してTOBを実施すると発表しました。
TOB価格は1株3,730円で、ALSOKは今回の非公開化により人材基盤の強化と組織の高度化などを推進するとしています。
東京証券取引所は13日、同社を監理銘柄(確認中)に指定すると発表しましたが、TOB価格から株価は明日以降小動きになりそうです。

ユニオンツール(6278)がストップ高まで買われ、上場来高値を更新しています。

同社は13日引け後に、2026年12月期業績予想の上方修正を発表しました。
営業利益は従来予想の100億円から前期比49%増の130億円に大幅増額しています。

同社はプリント配線板用超硬ドリル(PCBドリル)で世界トップシェアを誇りますが、生成AI関連を中心とした需要創出で収益は会社側の想定を上回るペースで進捗しています。
増額前の段階で連続ピーク利益更新が見込まれていましたが、そこから更に3割も上乗せされる形となりました。
株価は年初から既に2倍以上の上昇パフォーマンスを演じていますが、更なる新ステージに入った印象です。
【本日のトピック】
さて、日銀による6月利上げの確率が高まっています。
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ハト派の増委員がタカ派化 → 6月利上げ支持に回る可能性大
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4月会合で3人が利上げ提案 → 日銀内の空気が急速にタカ派化
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中東情勢・原油高 → 物価上振れリスクが強い
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スワップ市場が6月利上げを強く織り込み
今や、「6月利上げは十分あり得る」ではなく「かなり高い確率で起きる」というのが市場のコンセンサスになりつつあります。
ゆうちょ銀行(7182)

https://www.jp-bank.japanpost.jp/

仮に6月利上げが実施されたとして、金利上昇の恩恵を最も受けやすいのが、本日取り上げるゆうちょ銀行(7182)です。

同行は「郵便貯金」から民営化した経緯があり、民間銀行との競争条件を公平にするため、業務範囲には制限がかけられています。
特に「企業向け融資」は民間銀行の主要業務であるため、いまだ制限がかけられているのが実情です。
そのため、上記、「資産運用の内訳」をみると、主に、国債、外国証券等の『有価証券』と『預け金等』に分類されていることがわかります。
そして、注目すべきは、64兆8,880億円の預け金です。
“預け金等 64兆8,880億円” の正体(構造)

『預け金等』の内訳をみると、日銀預け金が約18兆円~19兆円あることがわかります。
日銀預入金の規模(概算)

メガバンクと比べても、同行の日銀預入金は断トツに多いことがわかります。
金利が 0.25% 上昇した場合の増益インパクト

したがって、仮に6月日銀が0.25%の金利上昇に踏み切った場合 同行は約4,500億円(18兆×0.25%)の増益要因につながります。

同行の過去最高の最終益が41億4,324万円ですので、0.25%の付利だけで純利益が倍増するレベルのインパクトがあることになります。
金利感応度マップ(一覧表)
金利変動が利益に与える影響を「+」「−」で整理
ここもとは原油高によるインフレ懸念で長期金利は2.6%台まで上昇してきています。

長期金利上昇は、同行にとって国債等の含み損につながることになりますが、同行の決算資料では、資産分散やヘッジを使うことによって評価損益が改善してきていることがわかります。
そして、6月に日銀が金利上昇に踏み切れば

短期金利は、ほぼ政策金利通りに動きますが、長期金利は既に織り込み済みになっているケースもあり、打ち止めと見なされれば下がるケースもあり得ます。
市場の噂では、同行は15日決算で2029年中期経営計画として『1兆円の純利益』を掲げるという話が聞かれます。
ところが、金利上昇だけで、達成は十分可能である構造であると言えるでしょう。

さらに、同行は配当性向50%を掲げています。
もし純利益1兆円にメドが付けば、純利益倍増となり配当も70円→140円になる可能性もあり得ます。
そうなれば、現状の株価で配当利回りが5%近くになることになりますね。
結論
6月利上げ→短期金利パラレルに上昇→利益倍増→配当大幅増配
という流れがみえるゆうちょ銀行(7182)は最強の銀行であると考えます。
