5月26日(火)
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【個別銘柄】

千代田化工建設(6366)が続伸しています。
日本経済新聞電子版は25日、「千代建は中東の液化天然ガス(LNG)プラントの新設工事を本格的に再開する」と報じています。
米国とイランの戦闘終結への期待が高まり、中東情勢の悪化で被害を受けたプラントの復興需要が千代建にとって追い風になるとの思惑で買いが集まったようです。
同社は5月中にも一時退避させていた駐在員を全員現場に戻す予定です。
立花証券の島田嘉一アナリストは「売上比率の高い中東での工事再開はポジティブに捉えて良い」と語っています。
また一方で、「業績に目を向けると2027年3月期(今期)は前期比で大幅な減収減益となる見通しで、株価が一本調子で上がっていく展開は想定しづらい」との見方も示しています。

東陽テクニカ(8151)が4連騰になり、年初来高値を更新しています。

25日のテレビ東京「ワールドビジネスサテライト」が独自ニュースとして、フィンランド経済大臣が量子技術の日の丸連合と覚書締結へと報道しています。


同社は4月27日にフィンランド企業のIQMクオンタム・コンピューターズ製の超電導型量子コンピューターを導入すると発表しています。
2026年末までに納入される予定で、量子コンピューターの利用を検討する顧客からの導入前の実機による実証やクラウド利用、アルゴリズム開発などのニーズに対応するとしています。

また、前週には量子ソリューション事業に関する資料を公開しており、同事業に関し、2030年9月期において売上高ベースで50~60億円を見込んでいることも明らかにしています。
新たな領域での事業成長に対する投資家の期待が膨らむなか、タイムリーなマスコミ報道が同社株の物色意欲を一段と強める方向に作用している様子です。

https://www.mtg.gr.jp/
MTG(7806)が急伸しています。

SMBC日興証券では同社株の投資判断「1」を継続し、目標株価を7,100円から8,200円に引き上げています。
説明会において同社の松下社長は、今後3年で営業利益率15%達成を目指すとしており、株式市場において高成長継続の確度が高まったと評価している格好です。
旗艦ブランドの「ReFa」について、魅力的な新製品パイプラインが数年先まで用意されていると指摘しており、綿密な販売計画によりブランド力を高めながら高成長が継続するとの見方を示しています。
株価は目先14日につけた年初来高値の7,310円をクリアしてくれば勢いに拍車がかかりそうです。
【本日のトピック】

さて、2026年3月の日銀短観を見ると、大企業製造業の「生産用機械」は非常に強い数字となっていることがわかります。
・前回:19
・今回:26
・先行き:28
となり、先行きも改善しています。
生産用機械には、
・工作機械
・半導体製造装置
・産業ロボット
・FA(工場自動化設備)
・各種産業機械
などが含まれます。
つまり、企業は設備投資を増やしており、重要な先行指標となっています。



日銀短観だけでなく、実際の受注も非常に強くなっています。
・受注総額:前年同月比+45%
・外需:前年同月比+46%
・受注残高:前年比+17%
となっています。
特に注目したいのが受注残高です。
受注残高は8,116億円まで積み上がっています。
受注残とは、簡単に言えば「
現在の設備投資サイクルの背景にあるのはAIです。
AIサーバー需要拡大 → 半導体製造装置投資増加 → 精密加工設備需要増加 →工作機械需要増加
という流れが起きています。
今回の工作機械統計でも、半導体・
つまり、工作機械は今までのような単純な景気敏感株ではなく、

代表的な企業としては、
ファナック(6954)
・NC装置世界首位級
・ロボット+工作機械+AI
・「工作機械版エヌビディア」的な位置づけ
DMG森精機(6141)
・世界トップ級の工作機械メーカー
・5軸加工機・航空宇宙・EV向け強い
・受注回復の恩恵が比較的大きい
オークマ(6103)
・高付加価値機中心
・航空宇宙・半導体関連向け比率高め
・景気敏感だが上昇局面では強い
牧野フライス製作所(6135)
・半導体・航空機向け高精度加工
・AIサーバー、データセンター関連設備の波及も期待
といったところが挙げられます。
工作機械は日本が世界で戦える数少ない分野です。
工作機械は高精度加工技術や制御技術が必要であり、新規参入が容易ではないことが知られています。
そして、工作機械は宇宙関連でもあります。
宇宙需要増加すると、
ロケット打ち上げ増加→ロケット・衛星製造増加→
となります。
そして、興味深いのは、これだけ受注が強いにもかかわらず、株価がAI関連銘柄ほど過熱していない点です。
市場はまだ、「工作機械は景気敏感株」という見方が強く、AI恩恵や設備投資サイクルの長期化を十分に織り込んでいない可能性があるのではないでしょうか?
通常は、受注改善 → 受注残増加 → 売上増加 → 利益増加 → 株価上昇
という流れになります。
現在はまだ「受注・受注残」の段階に見えます。
工作機械受注は前年比20〜30%台の伸びが続いており、サイクルとしてはまだ中盤〜前半の可能性があります。

代表的な上記のほかにも、
アマダ(6113)
・板金加工機
・中小製造業設備投資回復の恩恵
安川電機(6506)
・モーター、インバーター、ロボット
・工場自動化需要拡大
THK(6481)
・工作機械向け直動部品
・設備投資全体の恩恵
ソディック(6143)
・放電加工機
・EV・精密加工向け
あたりはマークしておいたほうがよさそうです。